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ケータイはこう進化する  次世代携帯電話 IMT2000

 CETEC JAPANには、携帯電話各社がそろってブース出展。いずれもメインで紹介していたのは2001年以降登場する次世代携帯電話"IMT2000"だ。各社ともコンセプトイメージの展示やパンフレットの配布、メーンステージでの紹介など、派手にアピールを行なっていた。

 しかし、各ブースを見渡してみると、2000年秋から冬にかけて発売される予定の携帯電話たちが数多く展示されている。よく見ると、こちらも十分"次世代"しているではないか! というわけで、まずはこちらから紹介。

▼2000年後期は オーディオ、カメラが当たり前?

▼携帯電話で音楽を聴く時代

▲DDIポケットの"Sound Marcket"対応サンヨーJ90+RZ-RM1。単体で利用可能なRZ-J91も出展。
 まずは発表されたばかりのDDIポケット”feel-H"”。11月より音楽ダウンロードサービス"Sound Market"が開始されるが(参考記事)、ブースではその試聴コーナーが設けられていたのだ。さっそく体験してみると、普通にポータブルオーディオを聴いているのと同じ感覚。音質も申し分ない。電池の持ちが約5時間(RZ-J90+RZ-RM1の場合、連続再生時)というのは評価が分かれるかもしれないが、毎日充電する人は問題なさそうだ。

 ほかにも、ソニーのオーディオ機能搭載端末(ドコモ、au)やPHS向け音楽配信サービス端末(ドコモ)が展示されているように、携帯電話とオーディオプレイヤーとの"合体"はひとつの潮流となっているようだ。

▲ゲームショウでも出展されたソニー"SO502iWM"
▲こちらもソニー製、au"C404S"。11月下旬発売予定。

▼カメラを使ってケータイライフ向上

 Jフォンブースに立ち寄ってみると、こちらも発表されたばかりの新端末"J-SH04"(参考記事)が展示されていた。背面にカメラを装備し、カラー写真を撮影することができる機種だ。ブース内には体験コーナーも設置されており、さっそく使ってみることにした。撮影はワンボタンで簡単なのだが、約11万画素ということもあり、本格的なデジタルカメラとして使うには物足りない。しかし、携帯電話の待受画面やアドレス帳に貼りこむには十分な画質。新しい楽しみ方を与えてくれる、魅力的な携帯電話だ。

 携帯電話用のカメラは、auブースの"PashaPa"(参考記事)、DDIポケットブースの"Treva"(参考記事)といった外部接続型のものもあった。液晶画面のカラー対応が進み、"画像"もひとつの楽しみとなった今、自由に撮影できるカメラは、携帯電話にとって不可欠なものになるかもしれない。

▲J-SH04の背面カメラ。
▲京セラ製の小型カメラ"PashaPa"。お尻に差して使う。


そして21世紀へ IMT2000の進む道

▼IMT2000とは?

 IMT2000とは、次世代携帯電話の方式のこと。ここでいう次世代携帯電話とは、アナログ携帯電話(第1世代)、現在利用されているデジタル携帯電話(第2世代)につづく、第3世代の携帯電話をさす。このIMT2000には、日本とヨーロッパを中心に"W-CDMA"、アメリカを中心に"cdma2000"という2つの方式が提案され、日本ではNTTドコモとJフォンがW-cdma、auがcdma2000の採用を決めている。

▲IMT2000の説明ボード。携帯電話会社の各ブースでさまざまなアピールが行なわれた。
 で、IMT2000ではなにが変わるのか。大きな変化はふたつある。そのひとつは電話回線(無線部分)の高速・大容量化。これにより、通常の音声通話が飛躍的に向上し、さらには動画や音楽といったデータも、より高品質のものが送れるようになる。これにより、テレビ電話はよりスムーズな画像に、音楽もより高音質のものができるようになるのだ。もうひとつは、自分の携帯電話を海外でも使えるようになること。例えば、自分がW-CDMAの携帯電話を持っていて、出国先がW-CDMAを採用しているのならば、日本と同じように利用できてしまうのだ。ちなみにcdma2000の場合、その前身cdmaOne(au)で"グローバルパスポート"サービスとしてアメリカや韓国、オーストラリアなどでの利用が可能になっており、これはそのままcdma2000にも引き継がれる。

 なお、CEATEC JAPANで公開された3社のIMT2000導入予定は以下の通り。IMT2000のサービスは主要都市から順に開始される見込みだ。

通信事業者 方式 サービス開始予定時期 全国展開予定時期
NTTドコモ W-CDMA 2001年5月 2002年春
Jフォン W-CDMA 2001年12月 未定
au cdma2000 2001年秋 2002年中


▼次世代携帯電話のカタチ

 いちはやくサービスを導入するNTTドコモのブースでは、メインステージでW-CDMAのサービス概要を紹介。さらにはW-CDMA端末のイメージモデルをずらりと展示していた。これらのイメージモデルは、今までもさまざまな展示会で披露されてきたが、今回は実際に電波を飛ばして動画を受信するという試作機も展示。実際のサービスで提供する予定の384Kbpsというデータ通信速度で、映画やゲームなどの紹介映像を流していた。これまで市販されたテレビ電話や携帯テレビ電話と違い、カクカクした印象もなく、まるで携帯テレビを見ているような感覚。うーん、すごいぞIMT2000!

▲実際のサービスに近い状態で画像を受信。思ったよりもかなりスムーズ。
▲こちらはパソコン上でW-CDMAのサービスを疑似体験できるもの。


 Jフォングループも、ドコモと同じW-CDMAを採用。今回はじめてイメージモデルを参考出展した。携帯電話で画像を見ながらオンラインショッピングが行なえる"モバイルコマース端末"、さらに近辺の詳細地図が参照でき、周りのグルメ情報や地域の天気予報などが確認できる"ナビゲーション端末"など。あくまでイメージではあるものの、期待ふくらむものばかりである。ちなみに、NTTドコモと比べると、なにか丸みを帯びた端末が多い印象を受けた。

▲タマゴ型の"モバイルコマース端末"。画像を見ながらショッピングといったことも。
▲地図で相手の現在位置を確認といったサービスも予定。


 cdma2000を採用するauも、同様のイメージモデルを展示。なかでもcdma2000に対応したゲーム機は、形からして面白い。これはcdma2000の回線を利用したゲームデータのダウンロードのほか、上面に搭載されたカメラを利用し、相手の顔を見ながらネット対戦ゲームを楽しむ、なんてことも実現できるそうなのだ。また、2つのカラー液晶画面を搭載し、ネットを通じて動画を見ながらメール作成やチャットをするといった端末もあった。

▲cdma2000対応のゲーム機コンセプトモデル。未使用時は両サイドのフタを閉じるらしい。
▲液晶画面を2面搭載。右と左で違った作業も可能に。


 3社を見渡すと、夢のような携帯電話ばかり。しかし、いずれも通話料などがまだ公表されておらず、展示されていた端末についても、「これはいったいいくらになるのだろう」と心配してしまうのも事実。NTTドコモの担当者によると「通話料はできる限り下げ、今の携帯電話と同じ感覚で使ってもらえるようにしたい」とのこと。はたして気軽に利用できるのか、高嶺の花になってしまうのだろうか?

 また、コンセプトイメージの段階では、W-CDMAとcdma2000との"できること"の差はあまりないように感じられる。実際にサービスが開始したとき、W-CDMAとcdma2000がどのように色分けされてくるのか、というところも注目だ。

 いずれにしても、2001年5月にはIMT2000のフタが開く。実際僕らが手にする"次世代携帯電話"は、どのようなカタチで登場するのか、期待して待っていよう。




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