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アルバム解体新書

  アルバム製作陣の過去を調べるとひとりの女性の存在が!?

 なんと、アルバムプロデュサーの松尾“KC”潔、3曲目『why』のプロデュース&アレンジ担当のMaestro-T、7曲目『K.O.L』作曲・プロデュース&アレンジ担当の村山晋一郎の3人には、過去に共通の女性との関係(!?)がありました。って仕事上です。その女性は、6月21日にポニーキャニオンから発売された2ndアルバム『Roots』がヒット中のR&Bアーティスト"嶋野百恵"。この3人は嶋野百恵のデビュー時からの初期マキシシングルに作曲やプロデューサーとして参加。また、松尾とMaestro-Tは女性R&BデュオDOUBLEのシングル『BED』を共同プロデュース。一方、村山晋一郎は、宇多田ヒカルの『Movin'on without you』、『In my Room』のアレンジを担当してます。女性アーティストばかりに参加してますが、これまで日本の人気R&Bアーティストは女性が多かったということですね。平井堅は久保田利伸以来、久々の人気男性R&Bアーティストってわけです。


ジャケット写真 ジャケット写真 ジャケット写真 ジャケット写真
■嶋野百恵
マキシシングル
『baby baby, Service』
ポニーキャニオン
村山晋一郎作曲
■嶋野百恵
マキシシングル
『apple〈only one, only you〉』
ポニーキャニオン
松尾"KC"潔作詞
■嶋野百恵
マキシシングル
『45℃』
ポニーキャニオン
Maestro-T作曲&プロデュース
■宇多田ヒカル
マキシシングル
『Movin'on without you』
東芝EMI
村山晋一郎アレンジ

松尾“KC”潔
 音楽評論家、ラジオDJとしても活躍中。『週刊SPA!』にて連載"松尾潔のTOKYO Lonely WALKER"を執筆している人と紹介したほうがわかりやすいかも。日本の美しいメロディへの追求を信条として活動しているとのことで、この美しいメロディ="美メロ"という言葉をラジオDJ時はよく使っている。最近のR&B系のアーティストのほとんどにかかわっているといっても過言ではない存在だ。

村山晋一郎
 脱サラしてこの道に入ったという異色の音楽クリエイター。少年時代をアメリカで過ごし、ソウルミュージックを肌で感じていたという。アーケードゲーム『beatmania II DX 3rd Style』にも参加。



  おっと、男性人気R&Bアーティストの名前を発見! さらに新鋭も見っけ!

ジャケット写真
久保田利伸
『LA・LA・LA LOVE SONG』
SME records
柿崎洋一郎アレンジ

 でもって、"久々の人気男性R&Bアーティスト"には、やはり"元祖"の影が……。。9曲目『Unfit In Love』のプロデュース&アレンジは柿崎洋一郎&久保田利伸です。Toshi Kubota絡んでました。ちなみにこのふたり、久保田利伸のシングル『la la la Love Song』をはじめ、最近のほとんどの久保田作品を共同で作っています。強力タッグが平井堅をサポート! 

 さらに新鋭の中野雅仁が、がんばってます。8曲目『LADYNAPPER』のプロデュース&アレンジ、10曲目『Wonderful world』の作曲・プロデュース&アレンジ、12曲目『楽園』の作曲・プロデュース&アレンジ、13曲目『アオイトリ』のプロデュース&アレンジ、14曲目『The Changing Same〜変わりゆく変わらないもの〜』の作曲・プロデュース&アレンジを担当してます。大ヒットとなったシングル『楽園』を作ったのはこの人。もともと、Pas de Chat(パディシャ)というユニットで活動し、アルバムも3枚ほど制作していたようですが、最近のPas de Chatの活動状況は不明です。

  もっと細かなところでは……

 2曲目『Love Love Love 』のコーラスには、CHAKAが参加。元PSY・S(サイズ)のヴォーカリストで、現在はソロ活動中。余談ですけどPSY・Sといえば、パートナーだった松浦雅也はプレイステーション用ソフト『パラッパラッパー』、『ウンジャマラミー』のプロデューサーですね。

 アルバムのジャケットフォト&アートワークを手がけたのは、MOTE SINABEL。1970年ミュンヘン生まれのアートディレクター、フォトグラファー、デザイナー。これまでに音楽アルバムのジャケトフォト&アートディレクションとしては、L'Arc〜en〜Ciel、マンディ満ちるのアルバムなどを担当してます。機会があれば見比べてみましょう。


 さてさて『THE CHANGING SAME』でした。ちとビックリしたのは、一連のつんくプロデュース作品に名を連ねている松原憲の参加かな。彼はもともとR&Bなどブラックミュージック系の仕事に定評があるとのこと。ポップさを強調したつんく系の作品を経て、R&Bに新風を吹き込んでますね。また、アルバムの半数近くの作品に関わり、大ヒットシングル『楽園』を作った中野雅仁の今後の活動にも目が離せないところでしょう。多数の音楽クリエイターが参加していた『THE CHANGING SAME』。解体作業も自然とそのクリエイターたちのことに向かいました。さて次はどんな解体作業をしましょうか。次回は、倉木麻衣のファーストアルバム『delicious way』を取り上げる予定です。




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