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「夏の風物詩、日本の伝統、"花火"はやっぱりいいもんだね〜」なんてノンキなことを言うのは、花火を見てるだけの人(ほとんどの人がそうだけど)。花火を作る人、打ち上げる人は大変ですよ。そりゃ火だもの、熱いし、爆発するし……。花火は知ってても、それを仕事にしている花火師と花火の世界って、あんまり知られてないよね。ウィークリー・スペシャルの花火特集と連動して特別に花火師・金子光さんにその世界と花火師について教えていただきました。
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| その1 花火師になるには |
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(株)金子花火専務取締役
金子 光さん(45歳)
日本の花火の伝統をいまに伝えるべく、花火作りに従事なさっている金子さん。大量消費傾向の花火大会について「それも派手で美しいけど、一発の花火の美しさも知ってほしい」と語っていた。 |
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▼やっぱり修行は必要?
−−あの〜、まずは素朴な疑問なんですけど、花火を作りたいって思っても簡単にできるものじゃないじゃないですか。で、花火を作るとか、花火師になるには特別に必要な資格とかってあったりするんですか?
花火業者に所属していれば、大抵は大丈夫ですよ。まあ、火薬類製造の資格を取ればもっといいですけどね。
−−でも、花火玉を作るには、熟練しないと無理ですよね?
そうですね。ただ、早く作業するだけじゃなくて、細かいところに目が届かないと基本的には打ち上げたときに円く開かない。同じように見えても変形しているものとかあるんですよね。熟練してない人がやったんだなっていうのは、同業者はわかりますよ。
−−たとえば、きれいに円く開くように作れるまでにはどれくらいの修行期間がいるんですか?
そうですね……、それは玉込め行程がうまくいくかいかないかっていうところにかかっているんですけど……、それだけやっていれば、まあ5年もやれば熟練してくると思いますよ。まあ、全部の行程を通して一人前になるっていうと……、よく聞かれるんですけど、一概に何年というのはあってないようなものなんですよね。
ウチの社長はもう30年近くやってますけど、「まだまだ」って言ってますから……。でも、最低10年はひと通りのことを覚えるにはかかるでしょう。それが頂点っていうことではなくて、それくらいやっていれば、ある程度はわかるでしょうという感じですかね。いいものを作ろうとすると、いつまでたってもなかなかできないのかもしれませんよ。
▼仕事の流れは?
−−1年のうちでどれくらいの量の花火を作るんですか?
ウチですと15人くらいの従業員がいまして、玉貼り作業は専門の女性がやっているんですが、それ以外の星を作ったりする職人は8人くらいかな。それで、なかなか玉の大きさも違うのでなんとも言えないんですが、ふつう一般的に3寸玉という直径9センチの玉に換算することが多いんですが、いまだと6万5000発くらいですかね。
−−では、花火師さんの1年の仕事の流れは?
基本的に花火を作る場合、最初にいろんな種類の星を作っていくことから始めます。まあ、大きさや、色によってそれぞれの星づくりの時間が変わってきますから、一概にいつからいつまでどんな作業をしてるというのは関係なくて、極端な話、1年中星作りはやっていますよ。で、玉込めも星ができれば、すぐに込めていきますので、その都度作っているんです。1年中、花火を作ってますね。
−−1日の作業は?
1日中星だけを作っているわけでもないんですよ。乾燥させなくてはいけないので。すると午前中にだいたい星を作るんですよ。で、午後に星を乾燥させておく……。その乾燥させているあいだに、その日までに乾燥してあった星を玉に込めるという感じですね。星は、そのままにしておくと火薬なんでやはり危いんですよ。ですから、なるべく早く玉に込めて乾燥させて倉庫にしまいたいんですよね。ウチでは、毎日こんな感じで花火作りをしています。
▼最近、花火師になりたい人って……
−−花火師になろうとしている人って減っているんじゃないですか?
逆に昔に比べて増えてきてますね。結構インターネットのウチのホームページを見たりして問い合わせがあったりしますよ。女性の問い合わせもありますからね。「どうしても花火を作りたい」って言って、親に反対されて泣く泣くやめたっていう女性もいましたしね。「花火師になりたいのでいまの仕事を辞めます」って方もいました。打ち上げの現場とかにもきていたんですが、これまた危ないからって親に反対されて花火師を諦めたんですよ。
−−たしかに女性の花火師は少ないですよね……。
そうですね。でも、後継ぎがいないので女性が花火師になっているっていうのも全国で4、5軒はあるんじゃないですか。 |
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