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【短期集中連載】キーワードで簡単明瞭!!
いまから気になる夏休み映画:vol.8
2001年8月10日

 今年のサマームービーは、21世紀の幕開けにふさわしく近年まれに見る大豊作! 歴史大作や定番アニメ、SFにロボットと、どれもこれもなんとなく気になる。だけど何を観ればいいのかが、いまひとつわかんないだよねー。なんて思ってない? そこでこのコーナーでは、この夏注目映画を毎週1本ずつ"3つのキーワード"でわかりやすくご紹介。連載最終回となる今回は、期待の日本映画『RED SHADOW 赤影』が登場! お約束の激レアプレゼントも献上いたしまするぞ。
キーワード

めくるめく【映像】とクールな【アクション】! 時代劇の常識を覆し、新たな【ヒーロー】像を誕生させたネオNINJYAムービー!

映像
 ミュージック・クリップ畑出身の中野裕之監督。『SF サムライ・フィクション』で長編映画監督デビューを果たしたのは、わずか3年前のこと。音楽ビデオ界で培った編集センスと、"サムライ"の斬新な解釈によるアプローチに、当時の外国人はビックリ。結果、日本よりもむしろ海外で高い評価を受け、凱旋色の強いイメージを定着させることとなった。

 そして今回、中野監督は"東映"という大資本で、またもや時代劇をブチかましたのだ。彼はそこで、お得意とする映像マジックをこれでもかというほど大胆披露。完成して数えてみたら、なんと2300カットという膨大な量に。ちなみに通常のアクション映画でのカット数は、多くて1000カットが相場。単純に考えても、この数字は尋常ではない。しかも、ただシーンをぶった切っているわけではなく、撮影の段階からひとコマひとコマを丹念に製作。そのために中野監督は、俳優に秒単位の演技指導を施したというから驚く。また、めまぐるしい映像の合間に、ゆったりとした自然の景色を盛り込み、静と動のコントラストをつけるところなどもさすがである。

▲頭領の白影を筆頭に、赤影、青影、飛鳥で編成される影一族。闇間に躍動する彼らの姿は、とにかくカッコいい。 ▲なにやらヘンテコリンなブリキの戦車。これは、いったい何!?

アクション
 そもそも忍者とは、1日に約100キロの距離を走って移動できることが基本といわれている。現代でいえば、オリンピック選手なみの運動神経が必要とされていたのだ。そこで、本作には元オリンピック選手を筆頭に、"本物"キャストが多数登場。かつてオリンピックで活躍したトランポリン選手の中田大輔は、忍者役兼アクションスタント、おなじくオリンピックの銅メダリストである新体操ロシア代表のアリーナ・カバエワは、芸を隠蓑にする華麗な女盗賊、そしてもと力士の舞の海は怪力を武器にする忍者、という具合に、個々の持ち味を生かし熱演を披露している。CGは不可欠とされる最近の映画作りの流れに逆らい、あえて本物の動きにこだわる姿勢は超クール。時代劇にデジタルテイストは必要ないのだ。

 そんな生身のアクションのなかでも、特筆すべきはやっぱり対決シーン。安藤政信演じる主人公赤影と、藤井フミヤ演じる根来忍者乱丸が、手裏剣で闘う場面は必見だ。タネも仕掛けもいっさいナシ、両人の鍛錬のみで完成されたという投げの妙技は一見の価値アリ。さらに、手裏剣のほかにも鉄ビシ、煙幕、大凧など、忍者ならではの小道具を使ったアクションも存分に楽しめる。

▲影一族のまえに憚る根来忍軍。根津甚八演じる根来の頭領・弦斎(写真左)のまえでは、ヒーロー赤影もタジタジ? ▲根来衆の兄弟チーム乱丸(藤井フミヤ・左)と力丸(舞の海秀平)。近所の公園で猛特訓したというフミヤこと乱丸の"手裏剣ダンス"は必見!

ヒーロー
 「だいだい忍者の仕事って何なのか?」、「自分はいったい何の、誰のために命がけで働いているのか?」。主人公の赤影は、いろんなことについて日々悩んでいる。幼いころからの仲間である青影と飛鳥は、自分の夢を持ちそれを励みにがんばっている(しかし忍者の厳しい掟により叶うことはまずない)が、影一族の後継者としての運命を背負う赤影には、夢を持つことさえ難しいのだ。

 この悩めるヒーローを悩ましく演じるのは、下は中高生から上は主婦層まで幅広く人気の安藤政信。中野監督に「彼以外この役は考えられない」と言わしめた、まさに適任者だ。彼の謎めいた独特の雰囲気は、これまで見たこともない新たなヒーロー像を生み出した。たとえば、ちょっと昔のヒーローは、明るく奔放で正義感が強く「こんな奴いないよ」というイメージだったが、安藤演じる赤影は、口数も少なくどこかけだるい感じ。悩みごともひとりで解決しようとはせず、仲間に相談する普通の若者なのだ。作り物じゃない等身大型のヒーロー、赤影の悩みを劇場へ行ってみんなで分かち合おうじゃないか!

▲影一族の紅一点、飛鳥(麻生久美子)。得意武器は、吹き矢と口をとがらせて「チューチュー」するネズミのモノマネ。これで、敵の忍者はみ〜んなイチコロ! ▲赤影と青影の青春の悩み相談。「忍者以外の世界を見たい」という青影の気持ちを聞いた赤影は、アドバイスするどころか自分もさらに深く悩んでしまう。



■ストーリー
 戦国時代、大名に仕えて命を賭ける忍者たちのなかに、影一族と呼ばれる集団がいた。頭領・白影(竹中直人)を筆頭に、赤影(安藤政信)と青影(村上淳)、そしてくの一の飛鳥(麻生久美子)である。彼らは、一族に代々伝わる"無敵の鋼"と呼ばれる金属で作られた武器・防具に身を包み、今日までお役目を果たしてきたのだ。ところが、ある事件がきっかけで、彼らは次第に自分たちの仕事に疑問を持ち始め……。
「赤影、参上!」【予告編】



※WindowsMediaPlayer7以上推奨


→つぎは忍者軍団による記者会見の模様

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(C)「RED SHADOW 赤影」製作委員会

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