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【短期集中連載】キーワードで簡単明瞭!!
いまから気になる夏休み映画:vol.6
2001年7月25日

 今年のサマームービーは、21世紀の幕開けにふさわしく近年まれに見る大豊作! 歴史大作や定番アニメ、SFにロボットと、どれもこれもなんとなく気になる。だけど何を観ればいいのかが、いまひとつわかんないだよねー。なんて思ってない? そこでこのコーナーでは、この夏注目映画を毎週1本ずつ"3つのキーワード"でわかりやすくご紹介。後半戦に突入の第6回目は、いよいよ『PLANET OF THE APES/猿の惑星』の登場だ! 最後のページにはプレゼントもご用意!!
キーワード

VS【人間】! 両者が種の尊厳をかけて戦う【バートン式】SFアドベンチャー

 この映画は、宇宙ステーション・オベロン号内にある"動物居住地区"より始まる。マーク・ウォルバーグ扮する主人公の宇宙飛行士レオ。彼はここで、人間にもっとも近い知能を持つ猿たちに飛行訓練をつけているのだ。上手にできればご褒美としてエサを与え、訓練以外の時間はオリに入れて管理しておく。これは未来においても、人間の世界では当然の常識だ。

 ところが、レオが降り立った未知の星では、なんと武装した猿が人間を追い掛け回しているではないか! 「オレはたしか、いままで猿にエサをやってたよな?」。猿の社会は、猿=支配、人間=奴隷という秩序のもとに成立している。そんなところへ、ヨソから来た血気盛んな人間に"非常識"な立ち居振まいをされては、そりゃあ猿側にとってマジで迷惑な話なのである。

▲猿軍の大将、チンパンジーのセード(左)と、彼の忠実な部下、ゴリラのアター。彼らは、惑星の秩序と平和を守るために日夜努力しているのだ。 ▲地球ではあるまじき、ぞんざいな扱いを受けている人間様。これから猿の奴隷として競りにかけられるところ。でも言われてみれば、万能な人間って召使いにピッタリかも?

人間
 この星で暮らす人間たちは、原野を住処に裸同然の姿で原始的な生活を営んでいる。武力をかさにイバり散らしている猿たちには、いつも酷い目に合わされているのだ。ところが、人間というものは発情期という決まった繁殖期というものが無い(猿は人間のこの習性を軽蔑し忌み嫌っている)。気づけば人間の数は、猿たちの4倍にも膨れ上がってしまっていたのだ。猿たちにとっての人間狩りは、レジャーのほかに"間引き作業"という意味も含まれていたんだねー。

 そんなところへ来て、地球の常識を我が物顔で振りかざす非常識な人間、レオが現れたからさあ大変! 猿に制圧され、屈辱的な毎日を送っていた人間たちにとって、彗星のごとく空から現れて、群衆を独立に導かんとするレオは、まさに"自由の女神"なのである。 あ! そういえば自由の女神像って、昔の『猿の惑星』にも登場してたっけ……。深読みしすぎ??

▲はじめは、自分だけこの星から脱出することを考えていたレオ。だが、気付くと彼の後ろには大勢の人間たちが集まってきていたのだ! これじゃあ、後に引けないわな。 ▲人間の英知が産んだ最強の武器"銃"を手に猿たちを威嚇。でも、よ〜く見るとココはジャングルのようだ。立地的には人間よりも猿のほうに歩があるような気が……。

バートン式
 『バットマン』シリーズや『マーズ・アタック!』等、独特の視覚効果やユーモアセンスで、日本でも高い人気を誇るティム・バートン。"リ・イマジネーション"というキャッチフレーズの通り、本作は、'68年のチャールトン・ヘストン主演の名作『猿の惑星』とは、ストーリー展開も何もかもがまったく異なる。この際、過去の作品は忘れ、この映画は単純に"バートンの新作"として楽しんだ方がよいだろう。

 そんなバートン風味が、劇中ではここかしこに溢れ出ている。とくに猿たちの描写は筆舌に尽くしがたいほどに精巧極まりない。動作程度のことなら普通の監督でも思いつくだろう。しかしバートンは、そこから一歩踏み入り、猿本来の生態形までをも徹底的に観察する。例をあげると、ティム・ロス演じる凶暴な猿軍団の大将は、頭に血が昇ると癇癪を起こし、壁や天井を「ウキーッ!!」と叫ぶながら駆けずり回る。さらにそのあと、部下に八つ当たりという、オマケまでつけて丹念に描くしつこさには本当に恐れ入る。

 とかなんとか、ココで小うるさく論じても百聞は一見に如かず。早いとこ劇場へ行って自分の目で確かめてくるのがイチバン!

▲肩を前に落とし、ストライドの大きな歩行はまさに猿独特の動作。ちなみにメイクは、オスカー常連の巨匠リック・ベイカーが担当。メイク時間は4〜6時間、落とすのに1時間かかるという。 ▲これ以上ない、ってほど極悪ヅラのチンパンジー。ティム・ロスの役者としての力量が感じられる。ヨロイのデザインも技巧が凝らされていてグー。



■ストーリー
 2029年、惑星間偵察機オベロン号には、人間に訓練されたチンパンジーのパイロットが搭乗していた。あるとき、偵察ポッドに乗せられたチンパンジーパイロットが、そのまま消息を絶ってしまう。人間宇宙飛行士レオ(マーク・ウォルバーグ)は、交信不通となったチンパンジーを探すため、宇宙へと飛び立った。しかし、彼がたどり着いたのは、言葉を話し、人間狩りを楽しむ猿の暮らすとんでもない世界だったのだ!
必見! これが猿の世界だ!




※WindowsMediaPlayer7以上推奨


→つぎはバートン率いる猿軍団の記者会見!

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