スマートフォン解析 第32回 「眠れる墓地の奥深くで」 - コミニー[Cominy]

ガンバルンド
ザナラーンの端っこにある辺境の村出身。21歳。鼻を横切るように付いた傷と、それを強調するかのような青いペイントが特徴。傷の曰くが明かされるかは定かではない。でっかい武器、大好き!
中の人:はせがわみやび
コンピュータゲームからテーブルゲームまでゲームはなんでも大好き。ファンタジーを中心にゲームに関係した物語をおもに書いてます。無謀と弱気が同居するガンバルンドの中の人。
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2014年05月12日 11:50

第32回 「眠れる墓地の奥深くで」

  斧術士がレベル16になったガンバルンドは、さっそくメインクエストの続き「タムタラの仄暗い底で」を行うべく、森の都グリダニアを訪れました。

 森の都グリダニア。
 飛空艇の発着場から螺旋の階段を昇る。ラウンジのカウンターの向こうに、聞いていた通りの特徴をもったエレゼン族の女性がいた。
「やぁ、いらっしゃい。バデロンさんから連絡があった冒険者とは君かい?」
 ガンバルンドは歩み寄って尋ねた。
「あなたがミューヌか?」
「そう、僕がミューヌさ。この茶房「カーラインカフェ」のマスターだよ。よく来てくれたね」
 そうひと息でまくしたてると、ミューヌはすぐに依頼の詳細について話し始めようとした。見た目はたしかに女性なのだけれど、自らを僕と呼ぶのは、自分が茶房の主(あるじ)であることを印象付けるためだろうか。
「君に頼みたいことというのはね──」
 けれども、彼女が口を開くか開かないうちに、脇から別の男が割り込んできたのだ。
「ミューヌ、冒険者ギルドに依頼は出してくれたのか? 欲しいのは腕利きの冒険者なんだぞ! 腕利きだ!」
「おや、リュウィン隊長。たった今、ふさわしい冒険者が来てくれたところだよ」
 茶房のマスターが目配せを送るとリュウィン隊長と呼ばれた男は、そこで初めてガンバルンドのことが目に入ったようだ。ガンバルンドの身体を上から下まで視線を往復させ、顔をほころばせて片手を差しだしてくる。背中に大きな弓を背負った男だった。
「よく来てくれた。わしはグリダニアの国防を担う神勇隊の隊長リュウィン。今回の依頼を出した者だ」
「俺はガンバルンドだ」
「うむ。頼もしいぞ、生命力に溢れていて頑丈そうだ。叩いても殴っても簡単には壊れそうにないな。うむ。これなら……。実は君たち冒険者に頼みたいのは掃討作戦なのだ」
「掃討作戦……?」
「詳しく話そう。実はな……」


 持ちかけられたその任務は「タムタラの墓所」と呼ばれる地下墓地のなかに出入りしているアヤシイ集団を蹴散らして欲しい、というものです。蹴散らせってのは、ゲームっぽく言うと、戦闘不能にしてこい、ということですね。

担当A「しばき倒してこい、ということですか」

 そうそう!
 この「タムタラの墓所」という地下洞窟は、現在もグリダニアの民に使われているけれど、元はどうやらかなり古い遺跡らしい、とのこと。

「その地下墓地にいるアヤシイ奴らを倒せばいいのか?」
「そういうことだ。今のままではグリダニアの民が安心して墓地を利用できないのだ。だが、用心したまえ。目撃証言によれば、連中は、カルト教団「最後の群民」の残党のようだ。奴らは終末思想の危険な集団……。何をしでかすか解ったものじゃない」
 本来ならば自分たち神勇隊の仕事なのだが、とリュウィンが唇を噛む。先の霊災で腕利きの隊士が減ってしまってな……、と悔しそうな顔をした。
「加えてグリダニア周辺に潜む「イクサル族」の警備強化のために、我々の隊は人員が不足している……」
「イクサル族……蛮族だな」
 リムサ・ロミンサ、グリダニア、そしてウルダハの三国周辺に出没する蛮族たちについては、比較的知名度も高く、よく知られている。辺境出身のガンバルンドさえ、名前くらいは聞いたことがあった。いずれも戦意が高く、容赦のない攻撃をしてくる厄介な奴らだ。
「そうだ。近々何か大きな動きがありそうで、警戒しているのだ」
「そういうことならば──」
 ガンバルンドは己の胸を叩いた。
「まかせろ!」
「ありがたい。恩に着る」
「気を付けていくんだよ。 君に、クリスタルの導きがあらんことを!」
 茶房のマスターであり、ギルドの受付も兼ねているミューヌは、そう言ってガンバルンドを送り出したのだった。


 さて、今回のダンジョンである「タムタラの墓所」ですが。
 グリダニアの周りには黒衣森という名の森が広がっています。街からその森に出て南へと下っていくと、ベントブランチ牧場というエーテライトのある集落がありますから、まずはそこで《交感》を済ませておくと良いでしょう。この牧場を出てからさらに南にくだった先に洞窟の入口があります。
 入口にいる神勇隊の隊士に話しかけると、さらに詳しい依頼内容を聞くことができます。
 隊士は、墓所にカルト教団が侵入し、何かを企てていること。おそらくは邪なその企てを阻止して欲しいこと、をガンバルンドに伝えてきました。

 さあ、攻略開始です。といっても、このダンジョンも参加人数4名が必要ですから、ガンバルンドだけでは洞窟に入ることができません。
 今回もお手伝いをしてくれる仲間たちにダンジョン前に集まってもらいました。
 参加メンバーは前回と同じ、HEALERとして、ララフェルの幻術士パステール、DPS2名は、ミコッテの弓術士シグレと、槍術士フ・ジンです。

「やあ、こんなところで会うなんて、偶然だね」
 墓所の入口で神勇隊の隊士に洞窟内の様子を聞いていると、覚えのある声で話しかけられた。振り向いたが──誰もいない。
「って、ベタなマネしてるんじゃないよ! ここだよ、ここ!」
 視線を下に動かして、ようやく目に入った。ララフェル族の冒険者だ。確か──。
「パステール?」
「おう。覚えててくれたか」
「どうしてここへ?」
「んー。それが種を明かせば偶然じゃない。カーラインカフェであんたを見かけたんでな。ミューヌに聞いたのさ。そしたら、ここへ向かうはずだと教えてくれた」
 そういうことか、とガンバルンドは納得した。
 同時にパステールがここに来た理由もおおよそ推測できた。
 この洞窟にはひとりで入ることはできない。
 それでは危険すぎると、たった今も見張りの隊士に言われたばかりだ。カーラインカフェのミューヌが探していたのは、この洞窟を探索できる冒険者のパーティだった。ガンバルンドは仲間を探さねばならない。腕利きならば、仲間もみつけやすいはず。彼なら見つけられる、そう見込まれたわけだ。
「ココに腕のいい幻術士なら当てのある男がいる。その幻術士の名前を聞きたいかい?」
 ララフェル族らしい、いたずらっぽい笑みを浮かべながらパステールが言った。
 ガンバルンドもとぼけたふりして言い返す。
「幻術士だけじゃ足りないな。腕のいい前衛(アタッカー)があとふたりは必要だ」
「まかせな」
 ふところから取り出したリンクパールに囁きかけると、パステールは顔をあげて、ガンバルンドに言った。
「すぐに来るぜ」
「ありがたい」
「なあに、僕もココのダンジョンには前から興味があったんだ」
 しばらく待つと、墓地の入り口へとやってきたのは、ミコッテ族のふたり──シグレとフ・ジンだった。
 期せずして、サスタシャ浸食洞を攻略したときの仲間が集まったわけだ。
「あれ? ガンバルンドさんが斧を背負ってます」
 クラスを替えたことに真っ先に気づいたのはフ・ジンだった。
「斧のほうが性にあってる気がしてな」
「そうですね。似合っています」
 フ・ジンが柔らかい笑みを浮かべながら言った。
 シグレのほうは洞窟を指さしながらパステールに喰ってかかっていた。
「ちょっとぉ。ひょっとして、お宝がっぽりのダンジョンって、ココのこと?」
 いつも陽気に見えるシグレが眉をひそめ唇を尖らせた。
「ここって確かさあ」
「タムタラの墓所、だが?」
 パステールが何を今さらという口調で言った。
「つまり墓場ってことよね……」
「なんだい、シグレ。怖いのか?」
「こ、怖くなんて別にないわ。そんなこと言ってないじゃない。あのね、パステール、あたしは、かりにも冒険者なんですけど。だからその──何も出ないわよね?」
「何って何がだ?」
「だからその……幽霊的な何かよ、もちろん」
 語るに落ちていた。
「墓所だしなぁ。出るんじゃないか? お約束ってやつだろ」
「う……」
「冒険者がダンジョンに入れば、何かが出るに決まってる。それもたいてい、想像したやつよりさらに悪い何かだ。それがこの世の法則ってやつなんだ」
「うー」
「どうする? やめるなら、まだ間に合うぜ」
「や、やめないわよ! だって……お宝あるんでしょ?」
 シグレの答えに、にっと笑いながらパステールが「たぶんな」と返した。ガンバルンドには宝の話は初耳だが、パステールのことだから事前に調べてあるのかもしれない。それとも、もしかして単なるハッタリか。
 どちらにせよ、ガンバルンドはこう言うしかない。
「俺が盾になる。幽霊だろうと骸骨だろうと、まかせろ!」
「……前回もそう言って、真っ先に死んだよね、あんた」
 じとっと半目になってガンバルンドは睨まれた。
 ガンバルンドは思わず目を逸らしてしまった。
「アレ? あたしなんかヘンなこと言ったよ? ヘンだね。死んだら、ここにいないもんね、あんた」
「夢でも見たんだろ」
 パステールがさらっと流した。
 ガンバルンドも実は同じような夢を見た気もするのだが、今はそんなことを追及している場合ではないだろう。準備を整え、簡単な打ち合わせを済ませると、ガンバルンドたち4人は、見張りの許可を得て洞窟へと入っていった。

 じめじめと湿気の多かったサスタシャの洞窟に比べ、タムタラのなかは乾いていた。
 だが爽やかとは言い難い。空気は淀んでいて、かびた匂いがした。ひんやりとしていて、寒くはないが、なぜかぞくぞくと震えを感じる。
 墓地として現在でも利用されているだけあって、石で組まれた周囲の壁はまだ崩れてくる様子はなかった。足下もしっかりしていて歩きやすいのがありがたい。問題は地下ゆえの暗闇なのだが──。
「松明……だと?」
 ガンバルンドは思わずつぶやいた。
 真っ暗なはずの洞窟のなかがかすかに見てとれる。おかげで明かりを持たなくて済むのは良いのだけれど、アヤシイ集団が出入りしはじめてから立ち入り禁止になっているはずの墓所なのだ。それなのに、目の前にある扉の両脇には松明が灯っている。
「アヤシイな」
「アヤシイ集団が灯したんだわ!」
「なんてアヤシイことでしょう……」
「おまえたち、楽しんでるだろう?」
 ともかく墓所にアヤシイ奴らが出入りしているというのは確かだと思われた。
「けど、明るいのは松明のせいだけじゃなさそうだな」
 パステールが言った。
 言われて、ガンバルンドも気付いた。
「扉の先で何か光っているな……」
 目の前にある大きな扉。その先から確かに明かりが漏れてきている。
 扉を通った先の光景を見て、ガンバルンドは目を瞠った。
「なんだ、あれは」
 そこは大きなお椀をひっくり返したような吹き抜けの空間だった。お城がひとつ丸ごと入ってしまいそうな巨大な空間だ。地下にこれだけ広大な空間があるとは!
 そして、見上げる天井近くに紫色に光る大きな球体が浮かんでいた。
 いや……黒い球体を紫色の光が包んでいる、というほうがより正確な描写かもしれない。
 球体を支えるかのように、青く細い光線が四方から伸びていた。光る球体と光線と……それらがうっすらと周りを照らしているから明かりがなくともあたりが見えるわけだ。


「あの球体、嫌な感じだな……」
 パステールが言った。ガンバルンドも問いかける。
「なぜ浮いているんだ? あの青い光が支えてるんだろうか……」
「あいつらが知ってるんだろうけどさぁ。どうやら、教えてくれそうもないね」
 シグレが背負っていた弓を外して構えた。
「来るよ」と短く警告する。
 石の床を叩く靴音が近づいてきていた。
 ガンバルンドたちのほうへと僧衣を着た一団が走ってくる。おそらくは、彼らがカルト教団「最後の群民」なのだろう。男たちはひとことも発することなく、ガンバルンドたちに襲い掛かってきた!


 タムタラの洞窟のなかは、すでに邪教の一団「最後の群民」によって占拠されています。それどころか、彼らは墓所の内部で怪しげな儀式を行っているのです。
 どんな儀式かと言えば、ありがちな「邪悪なものを召喚する儀式」ってやつですね。
 もちろん呼び出そうとしているのは、禍々しくも恐ろしい何かに決まってます。
 冒険者たちは、邪教の儀式を止めるために、黒い球体をなんとかする必要があるのですが、そのためには、黒い球体を支えている青い光線を断ち切る必要があるのでした。
 では、その方法は?
 それは光線の元をたどればわかります。青い光線は、浮かんでいる黒い球体をぐるっと取り巻くように存在するいくつかの祭壇に設置された不気味な宝珠から伸びているのです。
 宝珠を壊せば光の線は消えます。
 ただし、宝珠の近くには、球体を見上げ、崇めるように祈りを捧げている一団がいて、近づくと襲い掛かってきます。カルト教団「最後の群民」の者たちです。
 彼らを撃破し、「邪教の宝珠」を破壊、「邪教の念珠」を手に入れて封印結界を解いてから、残った宝珠を砕くと、このダンジョンのボスが登場します。

 四つの青い光線が断ち切られると、支えを失った黒い球体はゆっくりと落下してきた。
 ガンバルンドたちの目の前に落ちてきたその球体からは奇怪な怪物が現れた。
「血の復讐を求め「門」を開いた愚者は、貴様ではないようだな……まあ、よいわ」
 現れたその怪物は、神を奉じる神官たちと同じような服を纏い、彼らが持つのと同じような杖を持っていた。
 だが、そいつは人間ではなかった。
 身の毛もよだつ、とはこういう奴のことを言うのだろう。人と似た外見をもちつつも、そいつの顔は人とは遠く離れている。口元から垂れさがるのは髭ではなく触手だった。四本の太い触手は、うねうねと意志あるもののように蠢いている。
 頭頂に向かって徐々に細くなる三角形に近い顔をしていて、真っ黒な瞳だけがふたつ、顔の中心に嵌っていた。そこだけは人間のようで、それがかえって不気味だ。
「でも、人間というより、これってば、タコよね。タコそっくり」
「どちらかといえば、イカだと思います」
 シグレとフ・ジンが場の空気をぶちこわすような発言をした。
「おまえら、邪神っぽい相手にも容赦ねえな」
 パステールが呆れたような声で言った。
「怖くねえのかよ。とくにシグレ」
「えっ。だって、こいつ透き通ってもいなければ、骨だけでもないじゃん」
「おまえの怖いの基準はどこにあるんだ……」
 パステールが首を振りながら肩をすくめた。
 ガンバルンドだけは、怪物から目を離さなかった。このおぞましい怪物相手にもひるまないのは頼もしい限りだが、だからといって、こいつが弱いとは限らない。
 みなよりも一歩、前に出る。
 いつでも戦えるようにと、斧はすでに手にして構えていた。
 黒い球体から現れた魔物がガンバルンドたちの軽口を叩き伏せるように言う。
「貴様らのざれごとに付き合っている暇はない。が、事のついでだ……貴様らの脳髄を啜り、その精神の味を楽しむとしようぞ!」
「おまえは何者だ!?」
 ガンバルンドの問いかけに、引きつったような笑い声をあげながら答えてくる。
「我は、《絶対王ガルヴァンス》なり! よく来たな、人の子らよ。さあ、我の贄となるがいい!」
 発した言葉と同時に襲い掛かってきた!


 この絶対王が今回のクエストの最後の敵になります。
 戦っていると、最初はひとりだったくせに、小悪魔だとか、骸骨だとかを味方に呼びますので、そのときは注意です。

 なんと、増えた手下たちを退治するまではボスは無敵なのです──ということを、パステールに教えてもらいながら戦っていたんですけどね。
 TANKは、味方が手下を撃破してくれるまで、ひたすらボスの攻撃を耐えていなければなりません。ただ、そこさえ注意していれば、あとはなんとかなるかと。

 ガンバルンドの最後の一撃が決まると、自らを《絶対王》と名乗った怪物はゆっくりと倒れたのだった。
「恐ろしい相手でした……わたしはとうぶんイカが食べられなくなりそうです」
「だから、おまえたちの恐ろしいの基準がわからねえよ」
 パステールが言った。
 なんにしろ、それで墓所に巣食っていた魔物たちと、アヤシイ教団の一味は全て倒したようだった。任務達成ということになる。


 墓所を出ると、明るい日差しにガンバルンドたちは目をしばたたかせた。太陽の光の下では、暗い地下での出来事がまるで夢のように思えてしまう。
「今回も助かった。礼を言う」
「いいってことさ。面白かったしな。けっこうお宝もあった」
 教団の奴らが集めたのだろう代物が、あちこちに置かれた箱に隠してあった。依頼の最中に手に入れた品は、持ち主不明な場合は冒険者が手に入れて良いことになっているのだ。もちろんギルドに報告する必要はあるが。
「ガンバルンド、おまえ、このあとどうする?」
「グリダニアに戻る。この件を報告せねばならんし」
「そうか。じゃ、終わったらカーラインカフェで待っててくれねえかな。渡したいもんがあるんだ。あ、シグレとフ・ジンにもだ」
「あたしたちに? なになに? お手伝い賃でもくれるの? いやー、太っ腹だなー」
「わたしは洞窟内で手に入れたもので充分ですが……」
「いいから、待っててくれっての。じゃ、僕は一足先に行ってるから」
 そう言って、パステールはデジョンの魔法で消えた。

 茶房カーラインカフェのマスター・ミューヌに、任務の達成を伝えてから、ガンバルンドたちはそのままラウンジで待っていた。
 半刻も経たずにパステールが姿を現す。
「ほらよ。これだ」
 手渡してきたのは、小さな真珠のような珠だった。
「これは……」
「リンクパールじゃん。あたし、もう持ってるよ?」
 シグレが言ったが、パステールは首を振った。
「これは、おまえさんのだよ」
 パステールの瞳がガンバルンドを見上げてくる。
「俺、の……?」
「そうさ。これからも、ガンバの兄ちゃんはダンジョンに行くんだろ?」
 だから、なぜガンバルンドの名前はそんなに色々な呼ばれ方をするのか。いや、そんなことを追及している場合ではなかった。
「俺は別にリンクパールなぞ……」
「まぁ、即席でも仲間を集めなくちゃならないのも冒険者ってもんだけどな。相性ってもんもあるし。だから、すぐ呼べる仲間を確保しとくってのも大事なのさ」
 つまり、パステールは、おまえが気に入ったやつにはこのリンクパール──離れた相手と会話ができる通信用の魔法の小道具──を渡しておけと言ってるわけだ。
「で、さ。俺と……こいつらはもらっちまっていいかい?」
 自分で配ったくせに、パステールはそんなことを言ってくる。ガンバルンドを見上げる視線がちょっとだけ不安そうだ。
「ああ──もちろん」
 ガンバルンドは改めてパステールに手を差しだして握手を交わした。シグレと、フ・ジンにも。
「よろしく頼む」
「それならさ。このリンクパールのチームに名前を付けようよ」
 シグレが楽しそうに言った。
「ガンバルンドさんがリーダーのチームとわかるような名前をって言うことですね」
 フ・ジンが良い案だと賛成する。
「それに関しちゃ、僕も考えていた。ぴったりのやつを思いついたよ」
「俺にぴったり……だと?」
「ああ」
 パステールがチームの名を高らかに宣言する。

ビッグアックス(でっかい斧)ってのはどうだい?」

 ガンバルンドは声をあげて笑いながら賛成したのだった。

…………………………………………………………………………………………………………
●次回予告
 ダンジョン探索チーム:ビッグアックス、結成!
 タムタラを攻略してレベル17になっていたガンバルンドは、即座に次のダンジョンであるカッパーベル銅山に向かうことに。
 次回は、3つめのダンジョン、「カッパーベル銅山」攻略編です!
※次回更新は5月15日(木)です。

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