伏見副住職
愛知県にある臨済宗の烹金禅寺(ほうきんぜんじ)の副住職。その近所にあるこども園の副園長も務める。
――まず、『モンハン』のお話をおうかがいする前に、伏見副住職のふだんの仕事内容を簡単に紹介していただけますか?
伏見副住職(以下、伏見) 私はお坊さんと副園長を兼業しています。というのは、地方ではお寺の収入だけで食べていける方は少数だからです。私の周りのお坊さんも、私と同じように保育園を経営していたり、教師をしていたり、郵便局に勤めている方がいらして何かしら兼業してる方のほうが多いのです。お坊さんの仕事はおもに“お年忌”や“お葬式”です。お年忌は亡くなった方に対して決まった年数に法要をすることです。お葬式はご存知だと思います。あと、時期的なもので檀家さんの家を回って、お経を読む春や秋のお彼岸回りや、夏のお施餓鬼回りがあります。お年忌はほとんどが土曜日や日曜日なので、平日は副園長もやらせていただいているため、1日中完全な休みは年に数回しかありません。
――では、なかなか自由な時間はありませんね……。
伏見 そうですね。ですので、プレイ時間はまだ200時間程度です。
――『モンハン』をプレイしてみようと思ったキッカケは? ふだんはゲームをされるんですか?
伏見 別の職業に就いていた20代のころはテレビゲームをよくプレイしていましたので、『モンハン』が大ヒットしていることも知ってはいました。まわりの友人もプレイしていたので、興味はあったのです。『MHP 3rd』が発売されたころ、友人の勧めもあって同作からプレイし始めました。
――どんな友人の方が多いのですか? やはりお坊さん?
伏見 いえ、まわりのお坊さんでゲームをプレイするのは私くらいですね(笑)。サラリーマンの方々が中心です。

――ふだんはどんなモンハンライフを?
伏見 平日はひとりでコツコツと狩って、週末は友人たちとプレイしております。パーティプレイするときはおもに5人くらいで、多く集まるときで10人ほどでございます。平日のソロプレイでの進み具合を、週末に報告し合ったり。ハンターランクが負けていると翌週のソロプレイの時間が延びて寝不足気味になります。狩りの腕前同様、まだまだ修行が足りませんね(笑)。
――どんなキャラクターでプレイされていか見せていただいていいですか? あ、男の坊主キャラクターではなく、女性キャラクターなんですね。
伏見 友人から女性キャラクターの装備が見た目的にオススメだと教えられたので、深く考えずに決めました。
――メインの武器は何を?
伏見 太刀です。和風の武器なのでしっくりくるのです。
――ゲームとはいえ、モンスターを狩ることに抵抗があったりは……?
伏見 やはり抵抗はあります。ただ、お坊さんとはいえ、歴史的に僧兵として戦ったこともございますので、モンスターを相手に立ち回る素養がないわけではございません。ユクモ村を守るという目的もありますし、そこはご理解ください。
――は、はあ。
伏見 ただ、最後の一撃を加えることにはかなりの抵抗がありますので、パーティプレイでは慈悲の心で私がトドメを刺すことはございません。
――ソロプレイでは……?
伏見 捕獲がメインでございます。
――な、なるほど。お肉を食するというのは……?
伏見 もちろん、こんがり肉もいただきます。お坊さんは肉を食べないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはいただいたものであれば相手の気持ちをムダにしないためにもいただきます。なので、こんがり肉は自分で作らず友人からいただいております。

――お坊さんともなると、ゲームとはいえ、いろいろ気を配られるのですね。
伏見 はい。クーラードリンクもホットドリンクも使いません。
――“心頭滅却すれば火もまた涼し”的なお考えで?
伏見 冗談です。クーラードリンクとホットドリンクはありがたく活用させていただいております。
――……。ちなみに、功徳を積むとレア素材が出やすかったりします?
伏見 さあ、どうでしょうか(笑)。私に限って言えばふつうだと思います。
――では、最後に『モンハン』の魅力とは?
伏見 狩ること以外にも、ユクモ農場などお楽しみがあることでしょうか。畑や採掘なでの採取でいろいろ収穫できるのはありがたいことです。また、三十代の半ばともなると、なかなか昔の友人たちと集まるキッカケがなく、たまに集まっても共通の話題がなかなかなかったのですが……。
――たしかに、副住職とサラリーマンの方々だと、話題に共通点が少なそうですね。
伏見 はい。ですが、『モンハン』という共通点ができたことで、友人との距離が縮まった気がします。友人の友人、という新たな知り合いもできましたし。いずれ、副園長をしているこども園の園児たちが成長して、いっしょに狩りができたらいいですね。
【第7回ゲスト】 照英
俳優・タレント。ドラマや映画だけでなく、バラエティー、ドキュメンタリー番組などでも活躍中。レギュラー番組出演は毎週金曜日(最終金曜日は除く)『スッキリ!!』(日本テレビ系)、毎週金曜日『すくすく子育て』(NHK教育)など。また、現在はPlayStation Home内で映像企画“照英王国”が配信されている。
【第6回ゲスト】 佐藤大輔
デザイナー。雑誌記事を中心に週刊ファミ通でもゲーム紹介・攻略記事のレイアウト、デザインなどをお願いしている。『モンハン』シリーズの記事も多く担当。
【第4回ゲスト】 あかほりさとる
小説家・脚本家・漫画原作者。それ以外にも90年代にはメディアミックス路線で数多くのヒット作品を世に送り出し、ラジオパーソナリティもこなすなど、幅広く活躍。ゲームファンにとっては『サクラ大戦』シリーズの脚本を手掛けたことでも知られる。
【第3回ゲスト】 小沢一敬&磯山さやか
小沢一敬:愛知県出身。1973年10月10日生まれ。お笑い芸人スピードワゴンのボケ担当、最近はバラエティ以外にも、LISMOドラマ『続・言霊の女たち』や映画『RUN60』へ役者として出演。さらに小説『でらつれ』の執筆するなど多方面で活躍中!
磯山さやか:茨城県出身。1983年10月23日生まれ。タレントとしてテレビのバラエティー番組やラジオ、グラビアなどで活躍。磯山さやかデビュー10周年記念写真集『AMISO!!』 (ワニブックス)が発売中。
【第2回ゲスト】 ぶぅさん&まーさん
ぶぅさん:大手都市銀行の東京、関西の役員を勤めた後、現在は、プライベート・エクイティ・ファンドの運営に従事しているバリバリのエリート。
まーさん:都内出版社で雑誌編集長などを経て、現在は版権物のメディアミックス営業を担当。ゲームは広く浅くプレイする。
【第1回ゲスト】 大塚角満
週刊ファミ通副編集長。群馬県出身。ファミ通.comなどで連載中の『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズが8巻(別冊『角満式モンハン学』シリーズの2巻含む)発売中。