小林ゆう『ゆうのお部屋』
【榊一郎先生・その2】新機軸を開いた『まかでみ・WAっしょい!』のシンクラヴィア
明けましておめでとうございますー(ちょっと遅ればせですが……)。今年も“ゆうのお部屋”をよろしくお願いします! 2009年1回目のこのコーナーは、2008年年末からスタートした榊一郎先生との対談の第2回。これぞ対談のおもしろさということで、思わずお互いのペット話で盛り上がった前回ですが、今回からはいよいよ本題(?)に突入。ふたりが出会うきっかけになった『まかでみ・WAっしょい!』をテーマにトークが展開されます。
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●アニメ化されてシンクラヴィアがいちばんかわいくなった
ゆう 今回『まかでみ・WAっしょい!』ではシンクラヴィアという役を演じさせていただいているのですが、本当に感謝しております。
榊 これは対談があるから、ということでおためごかしに言うのではなくて、アニメになっていちばんかわいらしくなったのはシンクラヴィアだと思いますよ。
ゆう 先生、ありがとうございます!!
榊 対談のまえから周囲の人と、そういう話はしていました。本来あの役は、声優さんにはしんどい役だと思うんですよ。小説では、ひらがなにカタカナを交えてしゃべっているのですが、わざと崩して話さないといけない。別の声優さんとも「やっぱりああいうキャラはすごく難しい」という話をしましたが、声優さんは基本、徹底して標準語で話す勉強をしているので、それをあえて崩すと、しばらくは喋りにくくなるみたいなんです。だから、「アニメでシンクラヴィア役を演じる方はたいへんだろなあ」と担当さんとも話をしていました。でも、アニメを見ていて、「シンクラヴィアってこんなにかわいいキャラだっけ?」と真剣に思いましたね。
ゆう 何と言ったらいいか、とてもうれしいです。
榊 5話とか6話を見ていると、本当に声の効果が大きかったなと思いました。これまでにも、うまい声優さんが演じることで、もともと100あったキャラの魅力を200にも300にもしていただけるケースを何度も見てきたのですが、シンクラヴィアはそれがものすごくはっきり出たキャラですね。こちらとしてはかわいいキャラにするつもりはなかったのに、思いっきりかわいくなっている。今度お会いしたら、お礼を言おうと思っていました。
ゆう ありがとうございます! 私はずっとシンクラヴィアさんは素敵なキャラだと思っていました。セクシーかつキュートで、なおかつ3枚目でもあり……といろんな要素を持っていらっしゃる。原作を拝読させていただくと、セリフにひらがなとカタカナが混じっていたので、「どうやって演じればいいんだろう?」と思ったのですが、実際に役をいただけたときは、すごくうれしかったです。そういう意味では、シンクラヴィアさんとは一期一会だと思っています。先生がお腹を痛めてお産みになったキャラクターさんを演じさせていただけて、本当にうれしいです。
榊 お腹は痛めていませんよ(笑)。頭は痛めましたけど。
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▲『まかでみ・WAっしょい!』で小林ゆうさんが演じたシンクラヴィア(ショーットカットの女の子)。魔族の一柱であり、音を司る魔鳥“セイレーン”一族のひとり。この難しい役どころを小林さんはしっかりと演じ切った。 |
ゆう 私、どうしてもシンクラヴィアさんを演じさせていただきたくて、オーディションのときは「とにかく悔いがないように、おもいっきりがんばろう!」って思っていたんですね。その思いが強過ぎたのか、いざセリフを口にしたときは、何をしゃべっているのか、まったく聴きとれない感じになってしまったみたいなんです。私としては自分なりに考えたイントネーションだったのですが、オーディションのスタジオが大爆笑の渦に包まれていたと、後日、スタッフ様からお聞きしました。
榊 それは、相当おもしろかったんでしょうね(笑)。
ゆう それでも奇跡的に役をいただくことができたのですが、アフレコ現場にうかがったときは、スタッフ様からアドバイスをいただいて聞き取れるような、いまの形になりました。
榊 それは聴いてみたかったなあ(笑)。それにしても、ゆうさんは演じていらっしゃる役柄が本当にバラエティーに富んでいますよね。その切り替えってすさまじいと思うのですが、何かコツみたいなものはあるのですか?
ゆう とくにないんです……。
榊 それはすごいなあ。
ゆう つい先日も、同じ日に『まかでみ・WAっしょい!』と別の作品の仕事がありまして、最初にシンクラヴィアさんを演じてすごく素敵な気持ちで心を開放させていただいたので、その日はとても乗れて、つぎもつぎも、という感じで気持ちよく収録ができました。「シンクラヴィアさん、素敵なスタートを切らせていただいてありがとうございました!」という気持ちでした。
榊 (笑)。
ゆう これは完全に私の勘違いなのですが、シンクラヴィアさんを演じることで、私自身もキュートにしていただけているような気が勝手にするんです。そして、シンクラヴィアさんにいただいたパワーを、つぎの作品にも乗せていけるんですね。シンクラヴィアさんは私の背中を押すパワーを与えてくださるんです。私にとっても、ああいったしゃべりかたをする役柄を演じさせていただくのは初めてだったので、大きな挑戦だったのですが、とても学ばせていただけたように思います。新しい扉をオープンさせていただいて、シンクラヴィアさんをウエルカムさせていただけたことを感謝しています。
榊 それは、こちらにとってもありがたいことです。原作者冥利に尽きますね。
小林ゆうさんにとって新しい挑戦だった『まかでみ・WAっしょい!』のシンクラヴィアでの演技は、榊先生にも大きく印象に残ったよう。次回はおふたりによる声優談義が展開されます。
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【榊一郎先生新作情報】 |
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【DVD情報】 |
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【小林ゆうさん出演作情報】 |
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テレビアニメ銀魂 猿飛あやめ役 |
※写真/小森大輔
小林ゆう
2月5日生まれ。東京都出身。以前はモデルを務めていたほどの抜群のスタイルとルックスで人気を集める声優。代表作はアニメ『DAN DOH!!』の青葉弾道役、『魔法先生ネギま!』の桜咲刹那役、『さよなら絶望先生』の木村カエレ役など多数。
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