小林ゆう『ゆうのお部屋』
赤松健先生×小林ゆうのクロストーク(その4)
小林ゆうさんと人気マンガ家、赤松健先生の対談も今回でラスト。いままで赤松先生を質問攻めにしていた小林ゆうさんですが、今回は状況が一変。赤松先生が、ファンのために、「あまり話したことがない」という小林ゆうさんのプライベートに鋭く迫る。
▲4回にわたってお届けした赤松健先生と小林ゆうさんのクロストークも今回でおしまい。 |
●小林ゆうさんのプライベートライフは?
赤松 せっかくの機会だから、私からも小林ゆう画伯に質問させてくださいよ。ファンの皆さんも知りたいだろうし。ふだん仕事がないときは何をしているのですか?
ゆう ありがとうございます。先生にご質問をいただきました。
赤松 (笑)。まずは、朝は何時くらいに起きるのですか?
ゆう 午前中のお仕のときは、早いときは5時くらいに起きたりします。朝起きてまずボイストレーニングをしますね。でも、新人のころは朝から大きな声を出さないと心配で、起きたらカラオケルームに行っていましたね。朝行くと、夜からずっといらした方たちとご対面したりして、間違えて私の部屋に乱入してきたこともありました。でも、そんな生活を続けていたら、睡眠不足で具合が悪くなってしまって。それからは、ちゃんと寝ないといけないんだなって気が付きました。
赤松 それはそうでしょう(笑)。それで、ふだんはどんなことを?
ゆう 休日は両親と過ごす時間を大切にしています。お料理をしたり……。私、栄養士の資格を持っているんですよ。
赤松 え、栄養士の資格を!? それは意外だなあ。
ゆう 何の役にも立っていないんですけどね。でも、いまは父のお手伝いをしてデザートを作ったりするのが好きです。あとは、お庭のお花にお水をあげたりとか。たまに、お花を生けることもありますよ。
赤松 ほう! 腕前は?
ゆう 母は師範代なのですが、私はまだまだです。基礎を学びながら、自由に生けさせていただいています。
赤松 自由に任せていいのかな? もしかして、ゆう画伯が描く絵みたいな感じになっている? ずいぶんとアバンギャルドな感じだね(笑)。
ゆう だから、うちのお仏壇に供えるお花は、時にパーティーみたいな色になっています。
赤松 それで大丈夫なの!?
ゆう 母は、「お婆ちゃんも喜んでいるわ」って言ってくれました。ファンの方にいただいた彩り鮮やかなお花もお供えさせていただくのですが、母は「それもきっと喜ぶわ」って。
赤松 う、うーん、どうなんだろうね。ちなみに、ひとりのときは?
ゆう 台本を読んだり、お仕事のことをしていることが多いですね。とにかくお仕事が好きなので……。あとは、無の状態のときが多いですね。
赤松 無の状態って?
ゆう まさに“無”なんです。何をするでもなく、じっとしているときが多いですね。何を考えているわけでもなく……。
赤松 スイッチが切れたような状態みたい。
ゆう そうかもしれないです。自分のお部屋にじっと座っていると、たまに母が覗きにくることがあります。あまりに静かだから、心配しちゃったみたいです。
赤松 ゆう画伯らしい(笑)。
ゆう あとは寝るまえに日記を書きますね。あとから見返すと意味がわからない単語ばかり書いてあって、それが歌のタイトルになったりするんですけどね。でも、基本は自分の部屋にはいないで、家族とリビングにいることが多いですね。みんなとリビングにいるのが好き。ひとりでいるとさびしくなるので、みんながいる部屋にずっといます。自分の部屋は寝るだけです。それでも、この仕事を始めてしばらくは、父と母と3人で川の字になって寝ていました。自分の部屋もあったのですが、ちょうど引っ越しも重なって、なんとなく慣れなかったんです。
赤松 ご両親に愛されているんだなあ。まあ、私もこんな娘がいたら溺愛するだろけど、きっと。
ゆう でも、いったんベットに入ると3秒もしないうちに寝てしまうんですけどね。気絶するくらいの速さなんです。両親にも「もう寝てる!」って驚かれます。
赤松 本当にスイッチが切れたようだ(笑)。ちなみに、夢は見るの?
ゆう イベントやお仕事の夢を見ますね。ステージの袖にいて、歌詞は覚えていないんだけど、皆さんが待ってくれているから出ないといけない……というジレンマにとらわれる夢で。とにかくお仕事の夢はよく見ますね。大きな声で寝言を言うようで、母からよく「夢の中でも仕事をしているの?」って言われます。これは父譲りらしいです。
赤松 (笑)。小林ゆう画伯の思わぬ一面がわかって、ファンのみんなも喜んでくれているんじゃないかな。
ゆう 私も、先生とお話しをさせていただけて、大変楽しかったです。今日は本当にありがとうございました!
小林ゆうさん出演情報 |
今日の5の2 佐藤リョウタ役 |
赤松先生には、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
私のデビュー作となりました『魔法先生ネギま!』の桜咲刹那役を演じさせていただけることになったご縁で、そのときから大変お世話になっています。インタビュー中にもおっしゃってくださいましたが、先生は私たちのことを“娘”のようにいつも見守り支えてくださっています。そして、いまこのような素晴らしい機会に恵まれて赤松先生と対談させていただけることが、何だか信じられない気持ちです。デビューしたころを思い返してみても、こんな日が訪れるなんて夢にも思いませんでした。デビューしてからいままで、ただ必死に走ってまいりましたが、いまこうして私が毎日大好きなお仕事にがんばらせていただけるのも、たくさんの方々の支えがあってのことだと改めて思います。そして、その大切な方のひとりが、赤松先生です。これからの全力でがんばっていきたいと思いますので、赤松先生にはこれからの私を見守っていただけましたら幸いです。
今回の対談が実現しましたのも、赤松先生をはじめとするスタッフの皆様のお力があってのことです。想像を絶するようなお忙しさの中、大変貴重なお時間を私のために割いてくださって本当にありがとうございます。お仕事で大変お疲れのところ、温かくてやさしい笑顔で迎えてくださって、とてもうれしかったです。もっとがんばって少しずつでも成長できるようになって、先生に喜んでいただける人になりたいです。そして、これからもずっと“桜咲刹那”を演じさせていただけるように一生懸命がんばります。 小林ゆう
小林ゆう
2月5日生まれ。東京都出身。以前はモデルを務めていたほどの抜群のスタイルとルックスで人気を集める声優。代表作はアニメ『DAN DOH!!』の青葉弾道役、『魔法先生ネギま!』の桜咲刹那役、『さよなら絶望先生』の木村カエレ役など多数。
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