川島流ゲームの作り方(12) 「仲間キャラの作り方(6)」 【初心者⇒中級者ステップ編】
2008年02月06日
こんばんは、アーツ川島です。
引き続き、仲間キャラクターを生み出す方法についてのレクチャーしていきます。
■自分の中の別の人格を探し出す
人間は表と裏の顔があります。
……と言うとオーバーに聞こえますが、実際のところ、人は表に見せている面とは別の性格を内に秘めているものです。性格というよりも理想でしょうか。
普段は落ち着きはらっている方は、実はちょっと弾けたこともしてみたいと思う面があります。「私だって本当はそういうことがしたい!」なんていう場面を、漫画やドラマでも見かけることがあることでしょう。
内心では”こうしたい”といった理想的な自分を、誰しも持ち合わせているものなのです。
例えば、表向きに三枚目な方は、実は二枚目な部分も演じてみたいと内に秘めているところがあります。そういう部分を利用して、内なる自分の性格をキャラクターに植えつけるという手法です。
主人公は自分が普段見せている三枚目キャラ。そして仲間には冷静沈着な二枚目キャラを用意してみるという感じです。どちらも自分の中から生まれた個性であれば、管理しやすいはずです。
その逆でも良いです。内なる自分が欲する二枚目キャラを主人公とし、それを突っつく三枚目キャラ。内なる自分に対して、表向きの自分がツッコミを入れるというのも面白いと思います。
内側と外側の自分がぶつかり合って答えを出す、そんな局面はこれまで生きてきて何度かあったと思います。それをゲーム制作に活かしてみてください。
内側と外側の自分を用意したら、そこに”何か選択をしなければいけない事柄”を、2人の間にポンと投げ入れてみてみましょう。その事柄について、内と外の自分で議論してみるのです。
議論の内容をメモしておき、ゲームに取り入れることで、それらしいイベントが出来上がることになります。また、それによって”キャラクターの個性”と”イベント制作”の両方が、同時に仕上がることにもなります。
例えば、
生け贄として魔物たちに捧げられた幼馴染。彼女1人の命で村人全員が助かる。本人も生け贄になることは承諾済み。しかし何か納得できない主人公。危険極まりない魔物の巣窟に救出に行くべきか否かで議論する、主人公ともう1人の仲間。
「あいつは俺たちの大切な仲間だ! 俺は助けに行く!」
「何を言っている。あいつは自らそれを望んだんだ。これで村人全員が救えると…」
「違う! 本当は仕方なかったんだ。あいつは自分の命で、俺もお前も救えるからこそ望んだ。だけど違うだろう!? 俺はそんなこと望んじゃいねーよ!」
「ガキだな…。俺たちが行ったところで何ができる? 何か策があるわけでもないのに真正面から向かって勝てる相手でもないだろう。共倒れになるだけだ」
「うるせー! 俺は行く! いやならお前はそこで待ってろ!」
「……ち、仕方ねーな」
…と、良くある展開ですが、例として挙げればこんな場面。
作者としては2人で魔物の巣窟に向かわせるようにしたい。しかしここで2人が「じゃあ助けに行こう」と互いに同じ意見になるよりも、少し議論が生まれたほうがドラマチックになります。加えて2人の個性の違いも演出できることにもなるのです。
変に意識して展開を考えるよりも、慣れないうちは内側と外側の自分で議論させるほうがすんなりと演出が生み出せることになるかと思います。ぜひ、”内なる自分から生み出すキャラクター作り”も試してみてください。
個人差はありますが、この方法に慣れてくると”頭の中で色々なキャラを演じる”ということが徐々にできるようになってくることでしょう。
さて次回は、こんなキャラクターがいるとゲーム作りに便利、という仲間をご紹介。
投稿者 ツクールスタッフ : 2008年02月06日 19:15
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