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川島流ゲームの作り方(3) 「主人公の生み出し方(U)」 【初心者編】

2007年12月21日

kawasihma.gifこんばんは、アーツ川島です。



シナリオ作りのコツとして、手始めに主人公の作り方をお話することになった、前回
シナリオ重視の作品の場合、主人公の個性を決めることがシナリオ作りにも直結することを感じ取っていただければと思っています。

しかし主人公をどんなキャラクターにすればいいのか? そこで前回は主人公のタイプを3系統に分けてみました。今日はそこからの続きになります。主人公の生み出し方について私なりの考えをお話していきましょう。
すでにゲーム制作に慣れた方も、よろしければ作り方の1つとして読んでみてください。



■主人公の性格をきっちり決めておく理由

初心者作品で多く見かけるのは、主人公の性格が途中で何となく変わってしまうというもの。おそらく作者自身がどういうキャラクターにしていいのか迷い、揺れてしまった結果なのだと思います。

例えば、言葉少ないクールで格好いいキャラクターを演じていたものの、どうやらその口数の少なさゆえにゲーム的説明が困難になったのか、説明がどうしても必要になった場面で思わず多く語らせてしまい、キャラ崩壊となってしまったものを見たことがあります。
また、初めは大人しいのに途中から陽気に自分を主張したりなど、作者は気付かない性格の変化にもプレイヤーは敏感なのです。

何かが発端で今までとは違う行動を取るようになったのであれば、それはドラマ性があって良いのですが、何の脈絡もなく変化が起こるところを見ると、作者自身が主人公を管理できてないのだと感じ取れてしまうのです。

作者が揺れているのであれば、プレイヤーはもっと疑問に思います。すなわちその行動に対して疑問を抱き、おかしい、変だという想いを募らせ、最悪の場合はゲーム全体がつまらないと言われかねないほどです。それだけキャラクターの性格を固定することは重要なのだと思っています。

また、主人公の性格がはっきりしていれば、作り続けていくうちに次にどんな行動を取るようになるのかが、何故か作者自身にも分かってくるようになるのです。場合によっては作者が予測し得なかったアイデアが浮かぶことにも繋がります。これはいわゆる”キャラクターの一人歩き”というものです。経験した作者も少なくないと思います。
このように性格をきっちり決めておくことは、作者を助ける存在にもなりえるのです。



■性格が決められないなら好き嫌いを作れば良い

どうしても性格が決められないという方もいると思います。実のところ、気にかけていても作っている最中に主人公の性格が揺れてしまうことはよくあることなのです。

そこで私の取る手法として、”好き嫌いを決める”というやり方があります。
性格は大まかに決めておいたうえで、好き嫌いを決めるだけ。他人の行動面に対しての好き嫌いでも良いのですが、最初は生活に密着した食べ物や動物などを対象にすると良いでしょう。

例えば熱血系で、好きな物はネコ、嫌いな物はピーマン、と設定したとします。
悪事を許さない熱血系の彼が、街の中で泥棒を発見。追っている最中にネコに出くわしてしまい、もうネコしか目に入らないという展開に。この”固さから緩さへの変貌”は、見ていても楽しいものです。
プレイヤーには人間味が伝わり、”こいつは意外と優しい面があるんだな”と思わせることができます。
これだけで、”熱血系だけれども動物には優しい”という性格が1つ追加されました。細かい性格付けをあえて行なわなくても、好きなものがあるだけで性格形成がなされたことになるわけです。
ピーマンが嫌いという面では、とにかく頑として食べないことを主張することで、”こいつは頑固だ”と思わせることになります。
これで熱血+優しい+頑固という性格のできあがりです。

細かい性格付けができる方も、ぜひ主人公に好き嫌いを用意してみてください。個性が確固たるものとして定着するうえに、思いがけないシナリオのネタが浮かぶことにもなると思います。



さて、主人公の話はもう1回だけ続きます。
次回「主人公の生み出し方(V)」。
”好き嫌い”を上回る、さらなる個性を定着させる方法と、特殊設定を加えた主人公についてのお話になります。


投稿者 ツクールスタッフ : 2007年12月21日 20:18

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