川島流ゲームの作り方(2) 「主人公の生み出し方(T)」 【初心者編】
2007年12月20日
こんばんは、アーツ川島です。
10年ほど前では、”物語が浮かんでくるのでそれを形にしたい”という方たちがツクールでゲーム制作に着手していました。
この時代、自宅でゲームを遊ぶためには、主にゲーム機を買ってソフトを買うという方法しかなかったため、ゲームは趣向品の1つとして限定された人たちの遊びでした。
しかしここ数年、10年以上前にはPCを扱わないと思われた層も、今ではPCを当たり前のように扱う世の中になりました。また、ケータイの発展も手伝ってゲームは身近なものとなり、右を見ても左を見てもゲームゲーム…、PCやケータイでネットに繋げば無料で遊べるほど手軽にゲームに触れることのできる世の中になりました。すなわち、ゲームは一部の人の趣向品ではなくなったわけです。
そんな時代の流れなのか、ここ数年、稀にツクールの扱い方ではなく”ゲームの作り方を教えて欲しい”というお便りをいただくことがあります。要するに、どんなシナリオを作ればいいのか浮かばないというわけです。
初めて聞いたときには驚きました。”物語が浮かんでくるから作りたい”という意識でツクールを手にする人が大半だろうと思っていたのですが、今やゲームの氾濫とともに”自分もゲームを作ってみたい、でもシナリオは浮かばない”というユーザーも増えてきているのが現状だったわけです。
シナリオ作りのコツを教えて欲しい、そんな疑問を投げかければ、大抵は本を読め、アニメでも漫画でも映画でも良いので色々な作品に触れよう、という答えが返って来ると思います。もちろんそれは正しい。たくさんの作品に触れれば、それだけネタの引き出しは多くなります。
ですがそんな疑問を投げかけてくる人たちは、今すぐ何かを作りたいので、色々な作品に触れている時間が惜しいわけです。
そこで、付け焼刃でもできるシナリオ作りのコツを私のほうから伝授していこうと思います。
手始めとして今回は主人公の作り方です。そして仲間の作り方へと続きます。
なぜ主人公や仲間の作り方がシナリオ作りのコツになるのか。それは読んでいくことで分かってくると思います。すでにゲーム制作に慣れた方も、よろしければ作り方の1つとして、初心に戻ったつもりで読んでいただければ幸いです。
■主人公は作者の分身
一番簡単なのは、主人公を自分と同じ性格にすることです。自分のことは意外と分からないものだといった哲学的なことはさておき、とにかく自分の性格を反映させてしまったほうが初めての方には作りやすいものです。
または”自分が憧れる、なりたいキャラクター”というのも、”自分の性格を反映”と同じくらいよく扱われるキャラクターの1つ。むしろ憧れ系のほうが多いぐらいだと感じます。
ではどんな性格を作ればよいのか。性格作りの参考となるよう、まずはその系統を大きく3つに分けてみました。
1)自ら目的を開拓するタイプ
とにかく色々なことに首を突っ込みたがり、「世界を旅してみたい」を口癖のように言っている村の少年。この系統はオーソドックスな熱血系が当てはまります。
物語の始まりは、彼のふとした冒険心から重大な事件に巻き込まれていき、気付けば世界を股にかけて冒険しているという展開が待っています。ときおり勇者扱いされる面も秘めています。
2)初めから目的があり遂行するタイプ
運命、または私怨として、スタートから目的がハッキリしている物語によく見られます。
あまり語らず、強くて、そして何より格好いいキャラクター。主に作者が憧れる想像上のもう1人の自分を主人公に当てはめる形になります。
ときには暗い印象もあり、何か悲しい過去を持っていたりすることも。
3)知らない間に巻き込まれるタイプ
別に戦いたいわけじゃない、特に冒険したいとも思っていない。よく言えば心優しく大人しい主人公。そんな周りに流されるタイプです。ふとしたことで大事件に首を突っ込むはめとなり、どんどん事態が急転していく場合もこの系統に当てはめます。
自分ではなく他人の行動によって、引っ張られながら冒険することになるのが特徴。
主人公よりも仲間の個性が際立つ作品には、逆にこの性格が引き立ちます。
以上3つ。
これら基本系統を決めるだけでも、何かシナリオが浮かんできそうですね。もちろんこの3系統だけではありませんが、だいたいここから派生していいくものだと思ってください。
なおこの時点ではまだ性格が完成したわけではありません。あくまでも方向性を決めただけとなります。
ちなみにこの中で初心者が作りやすいのは熱血系だと思います。とにかくあっちへこっちへと興味が移るため、どんどん冒険をさせやすいのが理由です。
本日はここまで。
思わず長文になってしまったため数回に分けることにします。
次回「主人公の生み出し方(U)」。
性格を形作ることの必要性や、性格が作れない場合の対処法などを伝授します。
投稿者 ツクールスタッフ : 2007年12月20日 20:37
ソーシャルブックマーク