
『マックス・ペイン』シリーズの主人公マックスが特徴的なのは、彼が基本的に孤独な一匹狼であるということだ。圧倒的な強敵が相手でも、敵の数が多くても、ほとんど独りきりで立ち向かう。小粋な会話を交わす分隊仲間はいない。彼の相棒は己の銃だけだ。だから彼は武器を通じて世界と会話する。
スローモーションになる“バレットタイム”と、決死のダイブ“シュートドッジ”を使いこなし、敵の猛攻撃を切り抜けて怒りの銃弾を叩き込むというのが本作のスタイルだ。プレイヤーは銃撃戦をくぐり抜けていく過程でマックスと同化し、本作がカバーリングメインの最近のシューティングゲームとは異なることに気がついていくだろう。
もちろんカバーリングも使えるし、カバーしながらちまちま撃っては隠れて戦うことも出来るのだが、もっとアグレッシブに戦うことをオススメしたい。身を隠した物陰から思い切ってシュートドッジで飛び出し、敵の眉間に弾丸が命中した時、「これか!」と伝わるものがあることを保証する。
それでは今回は、本作のガンプレイの中核を成す武器についてご紹介するとしよう。
1.多彩なバリエーション
マックスが使用する武器は、ピストルからショットガン、アサルトライフル、サブマシンガンまで、さまざまなものが用意されている。個々の武器には特徴的な外見と使用感が与えられており、武器のカテゴリーごとに特徴的なガンプレイが楽しめるようになっている。
たとえば拳銃はヘッドショットを狙うのに有効で、二丁拳銃にすれば効果的。サブマシンガンは、近距離で多くの敵を“掃除”するのに適している。アサルトライフルは敵を仕留め損なったとしても、着弾時の衝撃が大きいため、ふたたび立ち向かってくるまでの時間を稼げるだろう。ショットガンは接近戦ででの圧倒的な威力を、バレットタイムなどを使って最大限に活用したいところ。ストーリーが進むと、連発式のグレネードランチャーなども登場する。
2.より没入感高いガンアクションの追求
マックスは最大で3種類の武器を同時に携帯可能。拳銃やサブマシンガンなどの片手用武器を組み合わせて2丁持ちにできるほか、アサルトライフルやショットガンなどの大型武器に続座に持ち替えることもできる。弾切れになった武器を投げ捨て、ステージ内を移動して新たな武器を拾うという、香港映画さながらのシーンをよく見掛けることになるだろう。
装備している武器は、カットシーン中もマックスが身につけた状態で登場する。さらに、アニメーションも銃が映えるよう考慮されており、アサルトライフルを脇に抱えた状態で、バランスを取りながらサブマシンガンをリロードするといった複雑な状況も、専用のアニメーションを用意して対応している。
ストーリー性に優れるものの、カバーリングを多用してしまいがちで、ハイペースでシームレスなゲームプレイが失われがちな昨今のTPS、そしてテンポと臨場感に優れるものの、ストーリー性がおざなりにされている傾向があるFPS。『マックス・ペイン3』でロックスター・ゲームスがやろうとしているのは、その両方のいい所どりだ。ロックスター・ゲームスらしい個性あふれるキャラクターと重厚なストーリーに、かつて『マックス・ペイン』シリーズが築きあげた直感的な“RUN AND GUN”スタイルのガンアクションを融合させ、優れたアニメーションシステムで両者を繋ぐ。それこそが『マックス・ペイン3』のガンアクションに秘められたコアなのである。

















