

ロックスター・ゲームスと映画は、切っても切り離せない関係。しばしば公式サイトで、そのタイトルと関係する映画を紹介しているほどだ。では、“映画的シューティング”を目指す『マックス・ペイン3』は、どんな映画から影響を受けているのだろうか?
そこで今回は、ロックスター・ゲームスによるブラジル映画『エリート・スクワッド』の紹介をお届けする。なお本映画は、日本でも昨年12月にトランスフォーマーからDVDが発売・レンタル開始されたばかり。興味を惹かれた人がいたらぜひチェックしてみてほしい。『マックス・ペイン3』の予習に最適な一本になるはずだ!
魅力的で美しく、ときに危険な様相を見せるブラジル。弊社はこの国を舞台とした初作品を開発中です。今春、みなさんと再会するマックス・ペインが身を投じる街の雰囲気やイメージをつかんで頂くため、ロックスター・ゲームスの推薦映画を新たなシリーズで紹介していきます。

『エリート・スクワッド』(ブラジルでの原題『Tropa de Elite』)は、数年前にブラジルで大ヒットした映画ですが、他国ではあまり知名度が高くありません。もっとも、ビッグヒットになった続編(ブラジル史上最高の売り上げを記録)が今週末にアメリカでも公開される予定(※編集部注:原文は2011年11月に書かれている)ですので、知名度は上がっていくことでしょう。原作となっているのは数年前に出版された小説で、脚本家/監督/プロデューサーであるホセ・パジーリャ(Jose Padilha)によって映画化されました。この映画は、パジーリャの故郷リオデジャネイロで活動する警察特殊部隊を描いた、三部作の二作目にあたります(2002年に公開された衝撃のドキュメンタリー『バス174(Bus 174)』と、2010年に大ヒットした『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE(ELITE SQUAD 2 THE ENEMY WITHIN)』の間に制作)。
“Tropa de Elite”とは、リオの警察特殊部隊BOPE(その不気味な部隊章から“スカル”と呼ばれる)のことです。高度な訓練を受けたゲリラ戦術で活動する準軍事部隊で、警察では対応できない状況――そのほとんどが、リオで最も危険なスラム街で活動します。
この映画はBOPEの元隊員たちが語った実話に基づき、1997年にローマ法王がブラジルを訪れ、国内最悪のスラム街に住むリオの司教のもとでの滞在を希望したという出来事が背景になっています。この時に部隊が召集され、すべての犯罪行為を何としても一掃するために出動しました。撮影は2002年の『シティ・オブ・ゴッド(City of God)』と同様に実際のスラム街で行われ、監督によれば、制作中にも銃撃戦や警察の突入、車両の乗っ取りなどが発生し、トラブル続きだったようです。
作中では、地元の警察と政治家の腐敗(地方自治体では特に深刻)や、スラム街を牛耳る麻薬王たちと警察の危険な関係、そして双方が自分たちの権力を誇示するために行う残虐行為を描いています。
もちろん、『マックス・ペイン3』の舞台はリオから何百キロも離れたサンパウロですが、貧富の格差から生じる社会問題は、ブラジルの大都市である双方に共通しています。サンパウロは急速な経済発展を遂げているため、もしかすると事態はより深刻かもしれません。街には豪華な高層ビルが立ち並ぶ一方で、強盗や不法侵入が絶えず、BOPEと同様の特殊部隊であるGOE(暴動、受刑者の蜂起、危険度の高い人質事件が専門)、GATE(人質事件や爆発物の処理が専門)、GARRA(窃盗、強盗、暴行事件が専門)が連日のように出動しています。
『エリート・スクワッド』では、BOPEの隊員たちが警戒しながらスラム街の戦闘地域に突入する様子や、重武装した薬物ディーラーとの激しい銃撃戦をご覧頂けます。そして、バイレファンキのパーティー中やテーブルサッカーをしている時、警官に賄賂を渡す時、中産階級の麻薬売人と取引をする時に、どんな人々が日常生活でアサルトライフルやマイクロUZIを持っているかにもご注目ください。
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