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【みんGOL 6】第6回 雪の夜の奇跡

 本日は『ダークソウル』プレイ日記をお届けする予定でしたが、急きょ内容を変更いたしまして『みんなのGOLF 6』プレイ日記を記させていただきます。放送予定だった『ダークソウル』プレイ日記は、日を改めてお届けしたいと思います。

 昨日のことである。

 都心に雪が舞い始めるほんの直前、俺は「あと1回だけリアル大会に参加してから、帰路につくことにするか」とつぶやきながらビジュアルロビーにログインした。

 時間は、午後8時過ぎ。

 帰宅したサラリーマンや学生さんたちも遊びにやってくる時間らしく、ロビーはかなりの混雑。チャットで会話をしている人もあちこちで見られた。

 そんな人たちを横目で見ながら、俺はリアル大会の番組表を開いた。雪が降ってくる前に帰路につきたかったので、なるべく直近の大会に出たい。しかし、ロビーに人がたくさんいることはリアル大会が飽和状態になっていることの動かぬ証拠で、実際、数分後に始まる大会はどれも参加者30人のMAX状態になっていた。

「うーん、残念だな。この大会に出たいけど……」

 俺が言う“この大会”ってのは、ここのところ集中して練習している“かぐら山カントリー倶楽部・IN9ホール・初級キャラ限定大会”のこと。当然、参加人数はMAXになっている。しかし、後ろ髪引かれた俺は「まだ参加できる可能性は残されている。しばらく待ってみよう」と往生際の悪いことを言い、そのまま番組表を眺め続けることにした。大会スタート直前でキャンセルが出ると“飛び入り”ができることを、俺はよく知っていたのである。

 そして1分後。天に願いが通じたのか本当にキャンセルが1名出て、参加枠が空いてしまったではないか!! 俺、キャンセルが出ることを待っていたくせに大いに戸惑い(不惑なのに)、はしたなく取り乱してボタンを連打する。

キャキャキャ、キャンセルキターーーッ!! 出させてくれ出させてくれ!!」

 この、書いてるこっち(自分のことだが)が恥ずかしくなるほどのなりふり構わぬ立ち回りがよかったのか、俺は飛び込みに成功。最後の1枠に名を連ね、この日最後の大会に打って出られることになったのだった。そして、これが奇跡の始まりだったのである。

 しかし、飛び込んでおいて言うのもナンだが、この日の俺は最悪のコンディションだった。風邪を引きずっているせいか朝から身体がフワフワしていたし、何より仕事の合間にネットに転がっている心霊体験談をむさぼり読んでしまったため精神が重苦しくなっていた(なにやってんだ)。おかげで、ジャストインパクト率は史上最悪。この直前に出たリアル大会は「チンパンジーでもここまで外さないだろう……」と自分で呆れてしまったくらいミスショットを連発し、なんと10パーセントという恐るべきジャストインパクト率を叩き出してしまっていた。なので、

「今回もきっと、ヒドいことになるんだろうな……」

 と思いながらの参戦だったのである。

 実際、序盤はロクでもないゴルフだった。

 第2ホールの11番ロングでイーグルを狙ったものの、思った通りジャストインパクトを外してボールは四次元空間に。それでもどうにかバーディーはキープできたが、俺はここで早くも優勝をあきらめてしまう。トーナメントボードに戻ったら、イーグル獲得者が続出していたから……。メープルやかぐら山のような難度の低いコースで優勝を狙うには“ノーミス”でいることが絶対的な条件だ。ロングホールでイーグルを逃したら、それを取り戻すのはじつにたいへんなのである。

 ところが、3アンダーで迎えた13番ショートホールで奇跡が起こる。珍しくジャストインパクトされた打球は4メートルの風に乗り、ピンに向かってヒュルルルと飛んでいく。そしてグリーンでバウンドするや、ガシャンと1発小気味いい音を立ててピンに激突したではないか!

「あ!!」

 と小さな悲鳴を上げて見守っていると、遠くに弾き飛ばされた打球は健気なスーパーバックスピンを始めて、穴に向かって一直線……。勢いを駆ったボールは穴をグルグルと舐めたあと、そのままポコンとそこに吸い込まれた。……そう、起死回生のホールインワンを決めたのである!!


▲スーパーバックスピンのピンショット! ここまで弾かれたけどはるばる戻ってきて……!


▲打球はクルクルショットに!!


▲そして見事、ホールインワン! イェイ!!

うおおおお!!! ホ、ホールインワンがここでキタッ!!!

 トーナメントボードに戻ると、勇躍1位に躍り出た俺に他のプレイヤーが「エースおめ〜〜!!」と祝福のコメントを寄せてくれていた。ちょっと涙が出るくらいうれしかった。

 ここから、俺のプレイがガラリと変わった。ジャストインパクト率が飛躍的に向上し、アプローチがピンに寄るようになったのである。

 ところが、勝負をかけた16番パー4(例の1オンが狙えるところ)で、俺は痛恨のパットミス! 1オンに成功しながらバーディー止まりとなり、イーグルを出した他のプレイヤーに1位の座を明け渡してしまった。

「1打差だし、優勝はきびしいな……」

 この段階で、俺は9割がた優勝はあきらめた。

 そして、1打差の2位で迎えた18番ロングホール。俺は「2位もビリも同じ。イーグル取れなきゃ話にならないから、無理してでも狙おう」と開き直り、果敢に2オンを狙った。すると、プレッシャーがかかっていなかったおかげか1打目、2打目とも見事にジャストインパクトし、ボールは見事グリーンに。しかしカップまでの距離は12メートルと長く、とてもじゃないけど1パットで沈められるとは思えなかった。

 それでも俺は慎重にラインを読み、「ダメもと!」と言葉に出しながら強気のパッティングを行った。シュルルルル〜……と線を描きながら、カップに向かって走るボール。よし、ラインに乗ってるぞ! そのままそのまま! 入っちゃえ!!!

「いけッ!!!」

 静かな編集部に、俺の叩き付けるような声が響いた。そして……!

 カランッ!

 は、入った!! 12メートルのロングパットが入っちゃったよ!!! こ、これなら優勝もありうるかも……。1位の人がイーグル以上を出していない限り、ホールインワンのポイントがある俺が有利なのでは……。そんなことを考えながらトーナメントボードに戻ると……!

「あっ!!!!」

 なんと、最終18番でイーグルを決めたのは、俺と下位にいた人のふたりだけ。1位だった人はバーディーで−11で並んだものの、やはりホールインワン貯金があった俺がポイントで上回って……!!! 俺はそこが編集部だということも忘れて、喜びを爆発させた。

やったあああ!!! は、初優勝だ!! 今度は幻じゃなく、正真正銘30人大会で優勝したぞおおおおお!!!!」

 リアル大会に参加すること、じつに60回。準優勝すらできないヘタれな俺だったが、ついに優勝を刻むことができた。

 見れば、この大会のジャストインパクト率は60パーセントを記録。しつこい俺を見て呆れた神様が、「しょうがねえなぁ……」とちょっとだけ力を貸してくれたかのような、ウソみたいな勝利でした。

★このブログのプレイ日記が単行本になりました!★

 12月22日に無事、『折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜』が発売となりました!! 出足も好調のようで、うれしい限りです。何度もお知らせしてきましたが、本書にはここで公開したエッセイにプラスして、約40ページに及ぶ書き下ろしプレイ日記“アノール・ロンド編”、ブンブン丸による攻略コラム、イラストレーター酔coさんの『ダークソウル』プレイマンガと、本書でしか見られないコンテンツが盛りだくさん! しかも今回はオールカラーの264ページと超豪華仕様になっています!(価格が1260円[税込]と高めなのは、その影響なのです!><) ぜひぜひ手に取ってみてくださいね!

■書籍名
折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜
■発売日
発売中
■価格
1260円[税込]
■ページ数
オールカラー 264ページ


▲『折れてたまるか!』のオビ付きカバー。


 

投稿者 大塚角満 : 14:50

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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