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大塚角満の ゲームを“読む!”

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【みんGOL 6】第2回 リアル大会初優勝! ……と思ったら

 前回の日記で書いた通り、俺はオフラインのチャレンジモードをすべてクリアー。王冠(“10メートル以上のパットを決めて優勝しろ”など、特殊条件をクリアーするともらえるご褒美)もコンプリートし、ひとり用のモードはとりあえずひと段落つけた。となればいよいよ、オンラインに打って出て全国のツワモノたちとしのぎを削り合うしかない!!

 というわけで、この正月あたりから頻繁にビジュアルロビーに出没し、リアル大会(リアルタイムで最大30名のライバルと競うトーナメント)に参加している。リアル大会にはさまざまなレギュレーションが用意されているので、自分の適性を考慮しつつ、好きなものに参加することができるのがうれしい(段位限定などの縛りがある場合は、もちろんそれに則らなければならないが)。たとえば俺だったら、後半のアルアラビアンゴルフクラブやレガシーオブゴルフリンクスといった難コースはまだまだ手に余るので、なるべくメープルリーフゴルフクラブかかぐら山カントリー倶楽部が舞台となっている大会に参加するようにしている。まあ、こういった難度の低いコースはほかのプレイヤーも徹底的に攻略しているので、ひとつのミスが命取りになって上位に絡めなくなっちゃうんだけど……。たとえば、↓こんなふうに……。

 昨夜のことである。

 俺はHやS君がプレイステーション3の『ファイナルファンタジーXIII-2』に激ハマりしている姿をツマミに、ひとり静かに酒を飲んでいた。画面を見るたびに「おお!」とか「スゲェ!」とか言いながら……。しかしじきに、自分だけ何もしないでいることに多大な手持無沙汰感を感じ、そそくさとPS Vitaを取り出す。そしてPSボタンを押してスリープ状態を解除し、Vitaカードが入れっぱなしになっている『みんGOL 6』を起動した。いまからロビーにくり出して、リアル大会に参戦しちゃるぞ。

 しかし、多くのプレイヤーがそうだと信じているのだが、『みんGOL』をまともにプレイするためには絶対に“アイドリングタイム”が必要だよね。ある程度時間が空いてからのプレイは必ずと言っていいほどジャストインパクトのタイミングが合わず、とんでもないことなってしまうから……。「ここだ!」と思って押したところが、ジャストインパクトゲージより2センチくらい離れていたりとかネ。みんゴルファーは皆、こんな感じだと思うのだ(そうだと言ってくれ)。ホラ、野球のピッチャーも登板する前にはブルペンで肩を作るし、バイクも走り出す前にじっくりと暖機をするでしょう。それとまったく同じです。

 というわけで、俺はすぐに開かれる大会に飛び入りで参加し、「よろ〜」とか「あり〜」を連発しながら肩慣らしを行った。思った通り、序盤のショットはミスしまくりで、一向にジャストインパクトになってくれない。いつもと同じ光景である。それでも、後半に差し掛かるころにようやくカンが戻ってきて、小気味いいジャストインパクトをくり出せるようになる。結果、入賞は逃したもののまずまずの成績でホールアウトでき、俺は「うん、上等上等。つぎだつぎ!」と気合を新たにしたのだった。

 そして深夜0時過ぎ。俺はかぐら山カントリー倶楽部を舞台にした、初級キャラ限定大会に参戦した。細かなレギュレーションは、OUT 9ホールのミラー、バックティだったと思う(あいまいでスミマセン……。メモってなかったもので)。参加者は27人で、俺はこれに、キャラはユウナ(愛着度MAX)、ギアはクラブ、ボールともにビッグエアーという装備で臨んだのだ。

 ところが、気合が空回りしてしまったのか、俺は序盤からジャストインパクトを外しまくった。致命的な“大外し”こそないものの、ティーショットもアプローチも、ことごとくウサギショット(タイミングが早い)かカメショット(タイミングが遅い)になってしまう。それでも、調子がよかったパッティングに助けられて、1番ホール、2番ホールともにバーディーで切り抜けることができた。

 そして3番のロングホール。俺はここで、ビッグエアーのパワーをフルに使って2オンに成功。5メートルほどのパットも見事に沈めてイーグルを奪う。でもここは、さほど難度の高いホールではないので、たくさんの人がイーグルを取っているに違いない。俺はそう確信しながらトーナメントボードに戻った。すると……!

「あ!! 俺がトップに立ってる!!」

 思わず、悲鳴に似た声が口を突いた。なんとそのホールでイーグルを取ったのは俺と下位にいた人のふたりしかおらず、この段階で大塚角満が単独トップに……! とたんに、チキンな我が手が震えだした(苦笑)。

 それでも、俺はミスなくバーディーを重ねていった。一度、6番のパー4で2オンに失敗し、「わああああ!! やっぱりミスった!! これで終わった!!!」と落胆したものの、なんとカラーからライジングショットを成功させてチップインバーディーをゲット。ポイントの上積みにも成功し、2位との差をさらに広げる。このころになると、HとS君も俺がコーフン状態になっていることに気付き、画面を覗き込むようになった。

「あああ、あとしゃんホール(3ホール)ミスなく終えれば、は、初優勝なんでしゅ」

 緊張のため回らなくなった舌を強引に動かし、俺はHとS君に説明した。さあ、あと3ホールだ!

 7番のパー3、8番のパー4ともに、俺は無難に乗り切った。1打差の2位に5人ほどがひしめいているが、最後のロングホールでイーグルが取れれば、ほぼ俺の優勝で間違いないだろう。イーグルじゃなくバーディーでも、途中のチップインの効果が大きいので、ポイント差で逃げ切れるはずだ。

「落ち着いていければ、初優勝できる!!」

 自分に言い聞かせるように、俺は大きな声でそう言った。

 そして運命のティーショット。安全にいくなら3ウッドがいいのだろうが、ここはやはりイーグル狙いでドライバーを持つ。

「ここでやっちゃいけないのは大外しだけ……。ウサギかカメだったらヨシとしよう……!」

 そんなことをつぶやきながら俺はアドレスに入り、やおらPS Vitaのボタンを押した。

 ところが、運命のインパクト……というところで俺はとんでもないことをしてしまう。我が家の居間に、40男の悲鳴がこだました。

わああああ!!! や、やっちまった!!! ジャストインパクトを1センチ以上外しちまったああああ!!!

 そう、この土壇場でイップスが炸裂し、ジャストインパクトを1.5センチほども外してボタンを押しちゃったのだ(苦笑)。放たれた打球は明らかに、あさっての方向にすっ飛んでいる。そして、もっとも恐れていたバンカーに……。

「バ、バンカーに落ちやがった…………。なんてこった…………」

 青い顔でつぶやく俺。すぐに「マジ!? なんでここで!w」、「ホントに心が弱いなあ!!ww」という、S君とHの非難がましい声が飛んできた。

 しかし、まだ終わっていない。ここはロングホールだ。イーグルはほぼ不可能になってしまったが、バーディーだったら十分に狙える余裕がある。

「あきらめるのはまだ早い!! バーディーだったら優勝の可能性がある!!」

 そう言って、俺は2打目、3打目を打ち、グリーンに乗せることに成功。ところがアプローチがうまくいかず、7.5メートルもの距離を残してしまう。しかも、ラインはかなり速い。でも、今日はいつになくパッティングが好調なのだ。この7.5メートルは決して簡単なラインではないけれど、今日の調子だったら入れられないものではない!

「よ、よし……。打つぞ……!」

 俺は慎重にラインを読み、絶妙な力加減でパッティングを行った。芝目に乗り、カップに吸い寄せられるように球が転がっていく。よし、いけ! そのままそのまま!! 俺に初優勝をさせてくれえええ!!! 神にも祈る気持ちで、俺は画面を凝視し続けた。しかし…………。

 クルン

 なんと、カップをかすめたボールはその周囲を舐めただけで飛び出し、バーディーは失敗に……。けっきょく俺は最終ホールをパーで終えてしまう。結果、8番ホールまで1打差の1位に立っていた俺はものの見事に陥落し、最終成績は6位(苦笑)。準優勝すらできず、ギリギリで入賞だけを手にして帰路につくことになった。

「もー!w なにやってんのよ……w ホント、あんたってそういうところ弱いよねえ」

 呆れにも似たHの声を遠くに聞きながら、俺は静かにこういった。

「もう、寝る…………」

 つぎは絶対に優勝してやるぞコンニャローーーーー!!

★このブログのプレイ日記が単行本になりました!★

 12月22日に無事、『折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜』が発売となりました!! 出足も好調のようで、うれしい限りです。何度もお知らせしてきましたが、本書にはここで公開したエッセイにプラスして、約40ページに及ぶ書き下ろしプレイ日記“アノール・ロンド編”、ブンブン丸による攻略コラム、イラストレーター酔coさんの『ダークソウル』プレイマンガと、本書でしか見られないコンテンツが盛りだくさん! しかも今回はオールカラーの264ページと超豪華仕様になっています!(価格が1260円[税込]と高めなのは、その影響なのです!><) ぜひぜひ手に取ってみてくださいね!

■書籍名
折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜
■発売日
発売中
■価格
1260円[税込]
■ページ数
オールカラー 264ページ


▲『折れてたまるか!』のオビ付きカバー。

投稿者 大塚角満 : 13:44

大塚角満

プロフィール画像

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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