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【ダークソウル】第64回 湖のノーコンピッチャー

 灰の湖に陣取っていた湖獣(ヤマタノオロチみたいなヤツね)に魔法のシャワーを浴びせられ、なす術なく昇天してしまった俺。しかも、灰の湖の出入り口近くに篝火があったことを知らずに湖獣に挑んでしまったがために、またまた大樹のうつろの長い道のりを下らざるを得なくなってしまった。

 しかしここで、再度バジリスクに呪死させられたことや、トカゲ(石守)を追いかけそこなって転落死したことなど、あることあること(あったのか)を書いているといつまで経っても話が進まないので、ここは一気にショートカット。湖獣との再戦の模様から振り返りたいと思う。……こんな具合にプレイ時も、メンド臭いところをビョンと飛び越えられたら楽なのにな……。

 俺は再び、湖獣に向かって走り出した。魔法の遠距離攻撃が強烈なことは自分の命と引き換えに刷り込めたので、心構えはバッチリ。実際、俺はジグザグに走ったり、前転回避をしたりしながら、魔法攻撃を避けまくった。しかし、問題はここからなのだ。

 湖獣はその名の通り、湖に座している。身体が大きいので近くにいるように見えるが、実際に近寄って見てみると胴体は岸からかなり遠い場所にあることがわかった。相変わらず俺は遠距離攻撃を持たないので、湖獣にダメージを与えようと思ったら湖に分け入り、接近戦を挑むしかないように思える。なので俺はダッシュのスピードを緩めぬまま、ジャボジャボと湖に入っていった。それを見たHとS君が「あ……」と言ったのを背中に聞きながら。すると……。

 どぼん。

 ぶくぶくぶくぶくぶくぶく………………。

「YOU DIED」

「わあああああ!!! ちんだあああああ!!!!」

 この湖、岸からちょっと入ると深みになっているのネ……。当たり前ですネ……。あは。あはあはあは…………。

 溺死はなかったことにして3回目の挑戦。もうくだらねーミスはしないぞ。

 とはいえ、胴体に肉薄できない肉弾キャラはどうやって湖獣に対抗すればいいんだ? 聞けばS君は「遠距離から魔法を撃ちまくって倒したよ〜」とのこと。しかし俺が持つ遠距離武器は、雪に小便的な弱小弓しかない。こんなの、何十発撃ったところで倒せはしないだろう。

 それでも、とりあえず近寄らないことには始まらないので、魔法攻撃を避けながら湖獣に接近を試みた。湖の深みのギリギリまで……。すると不思議なことに湖獣の魔法攻撃が途絶え、灰の湖に不気味な静寂が訪れる。

 な、何が起ころうとしているんだ……?

 攻撃は止んだのに、俺と湖獣の間にあるピリピリとした緊張感は変わっていない。何かが来る! そう思った矢先だった。

「ギャオオオオ!!」

 湖獣から雄叫びのような声が聞こえたかと思ったら、なんと7本の首がグンと伸びて、俺に向かって突撃してきたではないか!! どうやらこいつ、魔法攻撃が当たらない懐に入られると、長い首を使って敵対者を食い殺しに来るようだ。「ひぃぃぃぃぃ!! おっかねえよお!!」。俺は泣き声を出した。

 しかしよく見ると、伸びた首は猛烈な勢いで岸に突っ込んでしまい、脳震盪でも起こしたのか動きが止まってしまっている。それを見た我が家の3人は、同時に大声で叫んだ。

「チャチャチャ、チャーーーーーーンスッ!!」

 大急ぎで踵を返して1本の首に近付くと、やおら黒騎士の斧槍を抜き払って強烈な一撃を叩き付けた。なんとこの攻撃で、見事に1本目の首をちょん斬ることに成功。この蛮行を見たS君が、感嘆の声をあげる。「すげえ!w 1発か!! さすが脳筋キャラ!!ww」。

 あとは、この立ち回りのくり返しだった。湖獣に接近して首の攻撃を誘い、動きが止まったところで強烈な斬撃を浴びせる。おかげで、順調に首の数は減っていった。

 しかし、首の数が減ってくるとこちらの的も絞りにくくなり、攻撃が当たらなくなってしまった。どういうことかと言うと、攻撃を誘って首が伸びてくるところまではいいのだが、あまりにもあさっての方向に首が飛んでいってしまうため、動きが止まっているわずかな時間中に攻撃が当たる間合いに届かないのである。「待て待て! はぁはぁ!」と追いかけているうちに首はびょょ〜〜〜んと元の胴体に戻ってしまい、再度攻撃を誘うと今度はさらに遠いところに飛んでいってしまう。

「おいコラ!! どこ目掛けて飛んでいってるんだ!! このノーコン!! ピッチャー、ビビってるよ!!!

 なんて言ってもまるで通じず(あたりめーだ)、湖獣のビーンボールはとどまるところを知らない。結果、やけになって首を追い回しているうちに……。

どぼん。

 ぶくぶくぶくぶくぶくぶく………………。

「YOU DIED」

「わああああ!! もうやめてくれえええ!!!」

 篝火スタートになると、せっかく苦労して切断した首もすべて生え揃っている。この後、俺は3回ほども同じ作業をくり返し、ようやく湖獣を倒したのでした……。

 続く……。

※『折れてたまるか!』でイラストを描いてくれている酔coさんのブログ“ファミツェネーゼの悶々(ゲ)生活”はこちら

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■書籍名
折れてたまるか! 〜『DARK SOULS』プレイ日記〜
■発売日
2011年12月22日
■価格
1260円[税込]
■ページ数
オールカラー 264ページ


▲『折れてたまるか!』のオビ付きカバー。

投稿者 大塚角満 : 12:55

大塚角満

プロフィール画像

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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