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【MHP 3rd】第12回 オトモなしではいられない!

 ハンターネームをどうするか悩みに悩み、さっそくセーブデータを3つとも使ってしまった……というマヌケなところで昨日のコラムは終わってしまいました。でも、こうやってドツボにハマッたときってたいがい「この選択肢だけはないだろな(苦笑)」と思っていたところに着地してしまうもので、今回の俺もまんまと“かどまん”、“MIDOY”以上に「???」な名前で決着をつけてしまった。いまだに、「どうしてこの名前でナットクして始めてしまったんだろう……??」と首を傾げています。

 こだわりにこだわった結果がこれでは目も当てられないが、もとより俺は楽天家。すぐに、どうということのない名前を見ても「ま、いっか」と思うようになり、「こういうこともある。しかたねえしかたねえ」と歌を歌いながら楽しくクエストに出向くようになった。単純な脳ミソは、こういうときにまことに便利である。

 しかも、俺はこのハンターネーム事件(?)を経てひとつの決意を得ることになる。それは、

「最初に雇うオトモアイルーは、絶対に“あのコ”にする!」

 というもの。“あのコ”というのはそう、『2nd G』の時代に最初に雇ったオトモアイルー“オリガミちゃん”のことだ。「ネコバァがオリガミを連れてきてくれるまで、オトモアイルーは雇わない!」と、俺は固く心に誓ったのであった。

 さてここで、「ちょっと待てや」と言う人が現れると思う。その人はちょっと憤りながら「おまえは『3rd』のオトモアイルーのシステムを知らんのか?」と言うことだろう。ついでに「薄毛は大丈夫か?」とどさくさにまぎれて関係ないことまで言うかもしれぬ。でも、ご心配なく。もちろん知っておりますよ。『3rd』のオトモアイルーは自分で名前をつけられるってことくらいね! なのでその気になれば俺は、そこらをウロついている野良アイルーをとっ捕まえて「今日からキミがオリガミちゃんだよ! 嗚呼……やっと会えたねオリガミ……(涙)」と、いくらでも愛しのオリガミちゃんを生産することも可能なわけだ。実際、俺のまわりのハンターたちはネコバァから雇ったオトモアイルーに思い思いの名前をつけて、文字通りの猫かわいがりをしている。しかし、俺はこうしようとはまったく思わなかった。とりあえず最初の1匹だけは、ネコバァが連れてくるオリガミにしたかったのです。このこだわり……というか微妙な男心、わかっていただけるだろうか?

 しかし、ネコバァは俺の男心がわからないのか、なかなかオリガミを連れてきてはくれなかった。「連れてきてほしい子がおったら、言うてちょうだいなぁ」と言ってくれてはいるので、画面に向かって哀願ボイスで「オリガミ連れてきてくだせぇ〜><」と訴えかけているのだが、なかなか思いは通じない。そうこうしているうちに友だち連中から「オトモ、2匹になってかわいさ倍増ですね♪」、「オトモを見ているだけで癒されるぅ><」なんてメールが届き、俺の焦りに拍車をかける。

(ももも、もしかしたら『3rd』には、オリガミという名のオトモアイルーはいないのかもしれない……!! 俺は一生、オトモなしで生きていかねばならないのか!?)

 そんなことまで考え始めたある日(と言っても12月2日のことだが)、ついにネコバァのオトモアイルーリストに、“オリガミ”という名が表示されたではないか!! 俺は、ここ1年のベスト5に入るくらいのヨロコビを得て、会社の自席で轟いた。

「オリガミーーーッ!!! 会いたかったよおぉぉおお!!」

 こうして無事、俺もオトモアイルーのオーナーになれたのでありました。そしてすぐさま、ずっと雇いたかった『2nd G』からのデータ引継ぎによって得られる“特典”のオトモアイルーを雇用(名前は“レウス”でした)。『3rd』のウリのひとつである“オトモアイルー2匹体制”は、こうして完成したのであった。

 さて、苦労のすえに手に入れたオリガミちゃんだが、以下のような特徴を持っている。

・毛並み:アメショー
・攻撃方法:攻撃しない
・標的傾向:大型優先
・性格:平和主義
・コメント:ボクは採取とかを頑張るニャ!

 どうやら、攻撃に加わる気がいっさいないらしい(苦笑)。ちなみに、もう1匹のレウス君は以下のようなオトモアイルーだ。

・毛並み:赤虎
・攻撃方法:爆弾とブーメラン
・標的傾向:バランス
・性格:勇敢
・コメント:攻撃こそ最大の防御なのニャ!

 ものの見事に、正反対の特徴を持ったオトモがそろったようだ。

 この2匹のオトモアイルー、なるほど、見ているだけですこぶる楽しい。オリガミは本気で攻撃をする気がなく、猛るモンスターに苦戦するダンナとレウス君を尻目にスッテケテーと採取ポイントに取り付き、虫の死骸やカラの実といったオマエちょっとエエかげんにせいよ的な素材をかき集めて♪マークを撒き散らしている。かたや、レウス君は確かに勇敢でたくましいのだがまるで採取には興味がないらしく、鉱石掘りやキノコ集めに汗を流しているダンナとオリガミを尻目にぐうたら親父のように寝転がって、「あ〜ヒマだニャ。用があったら起こしてニャ」と言いたそうな顔をしている有様だ。

 このままでもおもしろくていいのだが、せっかくなのでお互いのいいところを見習ってもらおうとスキル“オトモ同士の注意術”を2匹に覚えてもらった。サボッているオトモを見るとボカンと殴って注意するという“アレ”である。

 さっそくオトモ同士の注意術を覚えた2匹を連れてクエストに出向いた。すぐに採掘ポイントを発見し、採掘を始める俺とオリガミ。そしてその真後ろでいつものように、レウスがだらけだした。すると……。

 ボカンッ!!!

 サボるレウスを見て烈火の如く怒った平和主義のオリガミちゃん。モンスターには振るうことのない巨大ネコどんぐり(オトモの武器ね)を猛烈に振り回し始めた。ウンウン、えらいえらい。サボる子には愛の鉄槌だよね……って、コラ、オリガミ!! おまえの攻撃、全部俺に当たってんだよ!! やめろやめろ。おまえのどんぐりが当たって採掘ができねえ!! しかも最近はなぜか、勤勉だったオリガミも採取でサボることがあり、ここぞとばかりにレウスが「日ごろの恨みニャ!」とばかりに叱咤しようとする。もちろんそれも俺に当たり、またまた採取に支障が……(苦笑)。おまえたち、もっと仲良くしなきゃいけないよ……と、オトモ同士の注意術を教えた張本人でありながらそんなことを思うのであった。

 でも今回のオトモアイルーは本当に使える。ものすごく頭がよくなったと思うのだ。これまでに何度、オリガミとレウスの活躍に助けられたことか……。このへんのエピソードは、またつぎの機会に。

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投稿者 大塚角満 : 13:31

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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