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【MHP 3rd】第8回? 『モンスターハンターポータブル 3rd』完成披露会!

 すでにたくさんの記事がアップされておりますが、本日カプコンのPSP用ソフト『モンスターハンターポータブル 3rd』の完成披露発表会が盛大に開催された。俺は、予定していた海外出張をギリギリのタイミングで部下に代わってもらい、強引に身体を空けて、会場となった帝国ホテルへと向かったのでした。

 開場30分前に会場に到着すると、すでに受付前にはたくさんの報道陣が! ワイドショーやニュース関係者、一般誌のヒトと思える記者も多数散見される。『モンハン』シリーズの完成披露会には伝統的に有名芸能人が登壇する……ということもあるのだろうが、単純に“『モンハン』の最新作がお披露目される”という事実がこれだけ多くの耳目を集めたであろうことは想像に難くない。いまや“国民的”の冠つきで呼ばれるほどの大波を起こしたゲームソフトのブランド力は、これほど偉大なのである。

 受付前にできた記者の行列に並んでいると、じきに腹が痛くなってきた。これから何が発表されるのか……ということを考えていたらジワリジワリと緊張してきて、どうにも辛抱たまらなくなってしまったのである。慌ててトイレに向かう。すると、会場近くに設えられた喫煙スペースから「大塚さん! 大塚さん!」と呼ぶ声が聞こえた。見ると、おなじみ辻本良三プロデューサーとプランナーの江口勝博さん、そして『モンハン』シリーズのメインプログラマーを長年担当していた廣瀬紀生さんという豪華な面々がたたずんでいたではないか。「今日もよろしくお願いします!」というお三方に向かって、俺は腹を押さえながらこう言った。

「もう、緊張して緊張して腹が痛い……」

 これを聞いた良三さん、「大塚さん、『モンハン』関連の催しのたびに体調悪くなってんねw」と笑いながらひと言。これから大勢の前でいろいろなことを発表するというのに、この人はいつも通りの自然体のようだ。

 続いて、“ミスターモンハン”ことシリーズの世界観監修を務める藤岡要ディレクターとばったり。トイレに行くのも忘れて『モンハン』に関係ある話も関係ない話もいろいろと交わし、「たくさん映像が出ると思うので、楽しんでいってください」との言葉をもらってから別れた。彼らの顔を見ているうちに、腹の痛みはすっかり治まってしまった。

 そして、完成披露会が始まった。発表内容の詳細はニュース記事のほうを参照願いたいが、“ふらっとハンター”システムや乱入クエスト、『3rd』のオープニングムービーと言った新規情報に加えて、お待ちかねのモンハンフェスタ`11の詳細も公開に。

「またモンハンアスリートたちによる、熱い春がやってくるんだな……」

 過去3回行われたフェスタの情景を思い浮かべながら、そんなことをしみじみと思う。ソフトの発売から地区大会が開催されるまで3ヵ月超の時間があるが、これを出場予定のチームはどう使うのか……? まことに興味深いところだ。また壇上で良三さんが「親子大会や女子大会も、前回よりも規模を大きくして開催したい」と発言していたことにも注目。彼らは『モンハン』のプレイヤー層を広げることをひとつの命題として取り組んできているので、フェスタで実施されるこれらの大会もその施策のひとつであろう。きっとライトなユーザーも心から楽しめる催しになるだろうなあ。

 そして壇上に4人のCMキャラクターが登場し、せっかくなのでとアオアシラ討伐に向かうことになった。じつはこのクエストこそが初公開となる“乱入クエスト”で、アオアシラを討伐してホッとしたのもつかの間、「WARNING!」の警告とともにイビルジョーが現れたからたまらない。次長課長の井上さんを除くお三方は完全にイビルジョーは初見だったそうで、素の表情で「え???」、「何!??」と戸惑っている。クエスト終了後に井上さんが「イビルジョーに初めて会ったときの反応って、みんな同じなんですね」とニヤリと笑いながら言っていたが、この言葉にイビルジョーの“破滅の権化”としての存在感のすごさが集約されている気がするよ。三浦春馬さんが小さく漏らした「足が震える……」という発言の、なんてリアリティーに満ちていたことか……。

 そして発表会の最後に、最新のプロモーションビデオの上映も行われた。すでにファミ通.com上でも公開されているので多くの人がご覧になったかと思うが、ここに驚くほどたくさんの新情報が盛り込まれている。乱入クエストに現れるイビルジョーはもちろん、砂原で旋回して竜巻のようなものを発生させているのはベリオロスの亜種か……? そして渓流で尻尾を振り回す、いままでにない色味をしたモンスターはナルガクルガの亜種なのか……!? 想像以上に大きな“尾槌竜”ドボルベルク。そのドボルベルクの何倍も巨大な古龍“峯山龍”ジエン・モーラン……! 砂上船に乗り込み、オトモアイルーとともに立ち回る(このオトモたち、砂上船の迎撃兵器を操作してた!)、ジンオウガ装備のハンター。あの雄大な大砂漠での迎撃戦が、『3rd』でも楽しめちゃうってわけだ。

 こ、こんなところかな……? 目が回るほどいろいろなことが発表されたので、正直、心も頭も整理できていません(苦笑)。でもこの日の発表を受けて早くもいくつかの企画を考えて動き始めているので、ちょっと楽しみにしていてもらえれば。さまざまな角度から『3rd』に斬り込んでいくのでね!

 でも、とりあえずは……。

 12月1日の発売日以降に、長期休暇申請でもしておくかな(本気)。

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投稿者 大塚角満 : 19:36

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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