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【MH】番外編 アイルー農場収穫体験ツアーに行ってきた!

 ネイチャーーーッ!!

 ということで、行って参りましたアイルー農場。自然豊かで趣深い千葉県は神埼町というところに作られた“リアル・アイルー農場”にお邪魔させてもらったのです。これはPSP用ソフト『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』の発売を記念して企画された“アイルー農場収穫体験ツアー”に当選された幸運な人々(モンハン部で募集されていて猛烈な数の応募があったとのこと。当選者はわずか15組30名!)に同行してツアーの模様を体験取材させていただく……という趣旨で、ノコノコとくっついていった次第なのです。

 体験ツアー当日の9月26日。朝6時に起床して、午前7時過ぎには自宅を出る。俺の自宅からアイルー農場まで、ナビの調べによるとクルマで約2時間かかるとのこと。午前10時にはツアー参加者を乗せたバスがアイルー農場に到着するというので、もたもたしていられないのだ。俺は北北東に進路を取り、無事午前9時半過ぎには現地に到着した。

 アイルー農場は、身近な自然と接する機会が少ない都市部の人を対象に、“自然に触れ合い、農業への理解を深めるきっかけづくり”を目的として作られた施設“DHCネイチャー・ビレッジ”の中に作られていた。ここは貸し農園を中心に、周辺に広がる森林地帯にはツリーハウスやログハウス、そこでの自然体験プロジェクトなどが用意されている場所で、農場のまわりには非常にのどかな田園地帯が展開されている。ピーカンの空の下、こんな平和な場所にいると齷齪とした日常のアレコレをキレイさっぱり忘れてしまいそうになって、着いた早々「あーもう社会復帰したくない」と思ってしまったほどだ。


▲かわいらしいアイルー農場。それほど大きなスペースではなかったが、ナスにピーマン、落花生、ラデッシュ、サツマイモが作られている本格派。

 まもなく、ツアー参加者を乗せた貸し切りバスが到着した。見ると、いつの間にか“マイアイルー”が農場の入り口に現れてツアー客を出迎えている。すぐに、フラッシュの嵐。マイアイルーも実家(?)に帰ってきたヨロコビからだろうか、いつも以上にピコピコと動きまわってツアー客に愛嬌を振りまいていた。


▲参加者が全員そろったところで、北林プロデューサーが開会宣言を行った。

 この日最初のプログラムはいきなりのメインイベント(かな?)、アイルー農場での収穫体験だ。『ぽかぽかアイルー村』の北林達也プロデューサー、小嶋慎太郎アシスタントプロデューサーの挨拶のあと、参加者は2組に分かれて収穫を行う。ちなみに、収穫用の畑はジオラマ風に作られた小さなアイルー農場とは別に用意されており、畑の畝を4本ほど(と書いても大きさがまるでわからんがw)も使ってサツマイモと落花生(千葉名産!)が育てられていた。参加者はここに腰を下ろして、土を掘り返して大量のサツマイモと落花生を収穫。「土に触ったのなんて、十数年ぶりかも……」なんて声があちこちから聞こえてくる。その様子があまりにも楽しそうなので、俺も落花生畑に取り付いてひと株、ふた株と引っこ抜いてみた。すぐに落花生が鈴なりになった根っこが、ズボボボボッと地上に顔を出す。おおお。落花生だ落花生。落花生って、こういう風に実るものなんだなぁ……とさっそくネイチャーの一端に触れて安っぽく感動していると、農場主のおじさんが近寄ってきた。挨拶がてら声をかける。

「この採れたての落花生って、どうやって食べればいいんですか?」

 するとおじさんは「今年は野菜がダメでなあ」とまぶしそうな顔で嘆いたあと、ひとつ、ふたつと落花生の実をもぎながら「塩茹でにするだけでいいんだよ!」と元気に言い放つ。「へぇ〜、塩茹ででいいんだー」と感心するとおじさんは俺の手にいくつかの落花生を手渡し、「でもいちばんうまいのは、採れたてのナマだネ。めったに食べられないと思うので、ここで食っていくといい」と言って笑った。なるほど……。採れたてのナマ落花生なんてなかなか食えるもんじゃないだろうな。

「カルチャーショック!!」

 と、俺は心の中でぽかぽかしながら驚いた。


▲北林プロデューサー(右)と小嶋アシスタントプロデューサー(左)。

 たっぷりと収穫したあとは、ネイチャービレッジのコテージ前に作られた特設会場に場所を移し、参加者どうしで『ぽかぽかアイルー村』のパンフレット交換会。そしてお待ちかねの昼食タイムへと移った。昼食として出されたのは、この近辺で採れた野菜がゴロゴロと入った特製のカレーライス! なんでも、さっきのおじさんがほぼ無農薬で作ったお米と野菜が原料になっているとのことで、地産地消を地で行くめっちゃヘルシーなカレーライスとのこと。食べてみると、ご飯も野菜も味が濃くて、いかにも健康的なメニューである。ふだん、有機栽培とは真逆のケミカルな食い物しか食べていないマスコミ陣にはとくに好評で、全員が「デトックスデトックス……」とつぶやきながら涙を流して食べていましたよ(ちょっとオーバーだが、マジでカレーうまかった!!)。


▲パンフレット交換会の様子。


▲これがアイルー村特製のネイチャーカレー!! ほぼ無農薬で作られたコシヒカリと野菜がうまいのなんの。

 食事のあとは腹ごなしにと“ネイチャーゲーム”が実施された。これは用意された設問に沿って自然の中にあるものを集める……というアメリカ発祥のゲームで、参加者は“すべすべしたもの”とか“カルチャーショックなもの”といった問いに合致しそうなものをネイチャービレッジのあちこちから集めて回った。審判は、北林さんと小嶋さん。俺は北林組(ゼネコンみたいだな)について歩いてその様子を見ていたが、やさしい北林さんはかなりユル〜い判定で「ハイ! それカルチャーショック!」、「それは“いい匂いがするもの”に当てはまりますね!」とか言いながら得点配布を行っている。バッタやカエルがビョンビョンと跳ね回り、トンボやハチがブンブンと飛び回る中でのネイチャーゲームはじつに楽しそうで、参加者は皆少年のような顔をして自然と触れ合っておりました。


▲森の中を歩き回って、設問に沿った自然物を探す参加者たち。さまざまな生き物を見て、皆子どものようにはしゃいでいたのが印象的。

 ネイチャーゲームが終了すると参加者は再びコテージ前に集まり、今度は『ぽかぽかアイルー村』の“プーギーレース”の大会に。この日初めてプーギーレースを行うという人も少なくなかったが、一見さんでもすぐにルールを理解して遊べるこのレースはこういったイベントにぴったりで、大会はかなり白熱したものとなった。そんな中で優勝したのは、もしかしたらこの日の最年少参加者かもしれないと思われる少年ハンター。非売品のティガレックス貯金箱を優勝賞品としてプレゼントされ、ハニカミながらもじつにうれしそうだった。


▲プーギーレースは、予選と準決勝、決勝が行われるという本格的なもの。「優勝者は、現在日本でいちばんプーギーレースが強いプレイヤーってことですね!」と小嶋さん。

 こうして、この日のプログラムはすべて終了した。帰りは特別に参加者が乗るバスに便乗させてもらったのだが、全員が非常に充実した表情を浮かべているのが印象的だったよ。参加者の口からはつぎつぎと「ひさびさに土いじりをして楽しかった!」、「カプコンさんのイベントはいつもニコニコして帰れるので大好き!」、「『モンハン』をやる人に悪い人はいないなって改めてわかった!」などなど感謝の言葉が飛び出し、この日のイベントが参加者の心に残るくらい楽しいものだったことを証明したのでした。

 あー、ホントに楽しかった……。

 明日、会社行きたくない……w


▲「ニャー!」のポーズで記念撮影! お疲れ様でしたー!


▲アップするの忘れてた! アイルー農場にいた子ネコちゃん。猛烈に人懐っこくて、参加者ひとりひとりに挨拶してましたw 正体は、お米と野菜を育ててくれたおじさんの飼いネコ。「リアルアイルーがいるー!!」と参加者はこぞって写真撮りまくっておりました。超かわいかった!!

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投稿者 大塚角満 : 23:08

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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