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大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 2nd G】第193回 卵運び、再び(その1)

※連載回数が前回の190から192に飛びましたが、じつは途中で回数を間違えていたことが『トッテオキ!』の編集さなかに発覚し(苦笑)、今回から正しい表記に修正します! 単行本ではもちろん修正済みです! ゴメンナサイ!

 ここのところずっと、9月17日発売の『本日もトッテオキ! 逆鱗日和』の編集・校正作業を行っている。この『トッテオキ!』は書籍の説明文を読むとわかると思うが、『逆鱗日和』シリーズを刊行するタイミングから外れてしまい、泣く泣くお蔵入りになってしまったエッセイの集まりとなっている。なので、収録エッセイが書かれた時代(大げさだナ)もじつに幅広く、古くは2008年10月、新しいものでは2010年8月に書いたものまでが収められているのだ。なので書いた本人も校正紙にある古いエッセイを眺めては、「ほえ〜! こんなん書いたっけー!」とか「いやあ懐かしいなあ。バカだなあ」とかとか、感心したり呆れたりしてまことに忙しいのである。

 しかし改めて昔のエッセイを読むと、華々しくぶち上げたのはいいものの結論……というか“後日談”が書かれていない企画が多くあることに気づく。たとえば、トレジャーハンターのその後の話とか卵運びのタイムアタックの結果とか、ソロガンランスによる双獅激天チャレンジの様子とかとかとか……。うーん、書き出したらキリがないな。我ながら、中途半端なところで報告が止まっているお話がこんなにあるとは思わなんだ。うーん、こいつはどうしたもんだ……。うーんうーん……。

 ま、いいか^^;

 いまさらジタバタしてもしょーがないしな。きっと読者の皆さんも、これらのエッセイの存在は忘れているだろうし。うん、ダイジョブ。平気平気。

 俺は「ま、いいやどうでも……」と独り言を言いながら、最近激ハマり中のお菓子、亀田製菓の“パウダー250%ハッピーターン”をボリボリとむさぼり食った。昔からハッピーターンは大好きで物心つく前から食べ続けているのだが、子ども心にも「このお菓子についている粉、もっとたくさんあればいいのにー」と思っていたりした。この30年来の切なる思いが通じたのか、ちょっと前からコンビニでハッピーパウダー増量のハッピーターンが売られている。俺は2個、3個とハッピーターンを口に放り込み、「250%と言わずに300%、いや、いっそ“ハッピーパウダーオンリー”という粉末も発売してくれないかしら……」と独り言を言い続けた。すると……。

「“ま、いいか^^;”じゃないでしょー!!」

 大量の校正紙を抱えた江野本ぎずもが、グレムリン化して食ってかかってきた。かなりの剣幕である。

「ウチはずっと気にしてましたよ! 中途半端で終わっているエッセイがたくさんあることを!」

 江野本はプリプリしながらそう言ってハッピーターンの袋からパウダーが320%ほども付着した“上モノ”を1枚つまみ出し、ボリボリと噛み砕いた。「この優良な1枚は最後に食おう」と思っていた俺は、プンスカと憤慨する。

「だってしょうがないだろ。こういった企画モノを本気でやるとなるとまとまった時間が必要だしさー。忙しくてなかなかできんのよ。つーか、俺の320%をよくも……」

 すると江野本は怒ったネコのように「フンッ」と鼻を鳴らした。

「それはわかってますけど、運搬タイムアタックとかはできるでしょう? おいどんが持つ“2分22秒”の“さいたま記録”に挑戦してくださいよ」

 そう言って江野本はドスンと校正紙を俺の机の上に置き、自分の席に帰っていった。うーん、なるほど。運搬タイムアタックか……。

 言われてみると確かに、2分ちょっとで1回の挑戦を終えられる運搬タイムアタックだったら、仕事の合間にやることも可能だ。ヨシ、いっちょやってみるか。ネタになるかもしれないしな!

 さっそく俺はPSPのスリープ状態を解き、『2nd G』を立ち上げた。見ると、アイルーフェイクを被った、人を小バカにしたようなキャラが自室でたたずんでいる。すぐに、訓練所に。運搬クエストのタイムアタックは、ここにある“初心者演習”の“基礎訓練”の“運搬”で行うのだ。このへんの詳細は、絶賛編集中の『本日もトッテオキ! 逆鱗日和』でご確認ください(ニヤリ)。

 俺は、「ま、久々だから様子見も兼ねて軽く回ってこよう」と言いながら1回目のチャレンジを始めた。ベースキャンプに現れた我が分身を右側の壁伝いに走らせて、エリア1との切れ目を目がけてジャンプさせる。このとき、着地のモーションをしながらエリアチェンジができれば“タイムロスなく進めた”という証だ(……俺と江野本の勝手な理論だけどw)。しかし、久しぶりということもあってか俺はまんまとコレに失敗し、我が分身はエリアチェンジポイントの遥か手前に着地してボーゼンと立ち尽くす。

「ハイ、リセット……っと」

「軽く回ってこよう」なんて思っていた俺は夜叉猿に屠り去られましたと言わんばかりに俺は目を血走らせ、「だからイヤなんだよブランクって……!」といつの間にか本気になって再度同じ演習を受注した。

 2回目。今回もまたまた、ベースキャンプからエリア1への移動に失敗する。でもここでリセットしたら俺は一生ベースキャンプから出ることはないだろう確信し、「なんのなんの……」と言いながらエリア1に突入した。しかしここで、のんびりと群れを作って歩くポポ軍団の1匹の後ろ脚に引っかかり(苦笑)、衝撃のタイムロス。

「ハイ、リセット……っと」

 2回目の挑戦も、あえなく失敗となった。

 そして、必勝を期して挑んだ3回目。さすがにコツを思い出したのか、ベースキャンプからエリア1への最速移動に成功し、俺は「いいいいける!! 新記録樹立間違いなし!!」と机の上に置いてある多肉植物の竜鱗(名称・レウス君)にツバを引っかけまくった。そのまま、エリア1のガーディアン・ポポ軍団の度重なる妨害(何もしてこないけど)を華麗にかわし、エリア4→エリア5→エリア3と順調に移動する。そしてそつなくエリア3で肉食竜の卵をかっぱらい、胸に卵を抱えたままエリア5→エリア3→エリア2……と移動。うん、順調だ。ここまで、とくに大きな問題はない。かなりいい記録が見込まれるぞ! 俺は、またまた校正紙を持ってきた江野本に画面を見せながら吹きまくった。

「えのっち! 出るぞさいたま新記録が! 間違いない!!

 我が分身はエリア1を抜け、ゴールとなるベースキャンプに突入。「うりゃあああああ!!」という雄叫びともども、納品ボックスに卵をぶち込んだ。

「タイム、いくつだろう……。なんかドキドキする……」と江野本。 

「ヘタしたら2分20秒切ったかも……」と俺。

 そんな、新記録樹立を期待するふたりの両目に衝撃のタイムが表示された。

 記録:2分27秒

「…………………………」(江野本)

「…………………………」(大塚)

 プイーンプイーン……と赤トンボが目の前で飛び交う幻覚が見えたとき、「さ、仕事仕事」と言いながら江野本が去って行くのが見えた。

★『トッテオキ!』の最新情報!★

 ずっと同じ告知文をコピペして貼り付けてきましたが……ついに! 9月17日発売予定の新刊『モンスターハンタープレイ日記 本日もトッテオキ! 逆鱗日和』の最新情報をお届けします! 今回は……ついに!(シツコイ) 本書のカバーが完成したので、ここに公開しちゃいましょう!! まさにトッテオキのカバーは……コレだっ!!


▲これが『本日もトッテオキ! 逆鱗日和』のカバーです! ちょっとノスタルジックな感じ。

 ……え? 「どっかで見たことあるナ」ですって? うんうん。そう思われた方はかなりの『逆鱗日和』通です。じつは今回、イラスト担当のぽん吉さんには「初代『逆鱗日和』のカバーをオマージュしたイラストをお願いします!」と依頼し、この絵を描いてもらったのです。というのも『トッテオキ!』は、『2nd G』、Wiiの『G』、『3(トライ)』と、複数の『モンハン』を遊んだプレイ日記がメインのコンテンツになっています。この作りってじつは、初代『逆鱗日和』以来なんですよね。なので初心に帰る意味も込めて、ぽん吉さんにこのイラストを描いてもらったんですねえ。似ているけど、随所に初代『逆鱗日和』のカバーイラストとは違う部分があるので、じっくりと見比べてもらえるとうれしいです。

 そうそう、ぽん吉さんと言えば、8月27日にエンターブレインから『ぽん吉ぼん』なる単行本が発売されるんです。これはファミ通コネクト!オン誌やヴァナ・ディール通信、コミックヴァナ通などに掲載されたぽん吉さんのマンガやイラスト、さらに未発表作品も多数収録したぽん吉さん初の作品集です。『逆鱗日和』で見るイラストと同じ香りがする作品もあれば、まるで違う引き出しから出された新鮮なイラストもたくさん収録されています。読み応え抜群の258ページで、価格は1050円[税込]。宣伝……っていうよりも、『逆鱗日和』でぽん吉さんのファンになられた人にはぜひ手に取って眺めてほしいなと思って、紹介させていただきました〜。


▲これが『ぽん吉ぼん』のカバー。“らしい”よね〜。

投稿者 大塚角満 : 16:29

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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