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【MHP 2nd G】第187回 寅年は、ティガレックスで幕を開ける

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年も当コラムをよろしくお願いいたします!

 って、ものすんごく久しぶりの更新で自分がナニモノなのかもよくわからなくなってしまっているので(んなわけねーだろ)、じょじょに思い出しつつ2010年最初のブログを更新しちゃいましょー。

 2009年末、俺はティガレックスにボコボコにされて逃げ帰ったベースキャンプで、待ち構えていたラギアクルスに追い回された挙句に最終的にオトモアイルーの小タル爆弾で3オチした……ってくらい忙しかった。……我ながら新年1発目で例えにキレがないなと自覚しつつも、とにかくそれくらいいろいろな作業に忙殺されていたのであります。

 それでも、毎年恒例となりつつある逆鱗日和忘年会(『逆鱗日和』シリーズでお世話になった人たちを馴染みのバーに集めての大忘年会。その様子もどこぞで書きます)を無事に終え、突入しました正月休み。毎年なんだかんだで夏休みを取れないので、大型連休は5月のゴールデンウィーク以来ということになる。さあさあ、遊びまくって休みまくるぞー!

 といっても、確たる予定は群馬の実家に帰省することくらいしかない。温泉に行きたいなぁ……とか、久しぶりにスキーをやりたいなぁ……とかとか考えたりもしたが、もとより行き当たりバッタリな性格をしているため正月シーズンがもっとも混みあうそのような施設に予約など入れていない。なので「うんうん、そうだよなそうだよな。俺なんておとなしく群馬でネギとこんにゃくでもかじっていればいいんだよな。いーんだいーんだ」となぜかいじけ根性を丸出しにしてJR高崎線の鈍行に乗り込んだ。

 そして大晦日。身内の酒飲みと3人で赤ワイン5本を飲み尽くし、すっかりべろんべろんに酔っ払って格闘番組やら紅白歌合戦やらを眺めていたら、ビックリしたことに年が明けてしまった。フト気がついて時計を見たときには、すでに2010年1月1日午前0時12分。これ以上はない! ってくらい中途半端な新年の幕開けである。「『2nd G』を遊びながら年を越そう!」と思っていたのに、いったいどうしてくれるんだこの赤ワインめが。

 しかし、いつまでも自分を酔わせた赤ワインを罵倒していても始まらないので、俺は布団に潜り込みながらPSPを起動した。大晦日の狩りおさめはできなかったが、新年の初狩りをしてやろうと目論んだのである。さすがにWiiを持参することはできなかったので、初狩りは『3(トライ)』ではなく『2nd G』だ。

 さて、問題は何のクエストに出向くかである。新年最初の狩りだし、ここで「じゃあゲリョス亜種でひとつ……」というわけにもいくまい。選択肢として挙げられるのは、『モンハン』を象徴するリオレウス、ティガレックス、ナルガクルガ、古龍たち、そしてラージャンくらいか。クエスト“モンスターハンター”や“武神闘宴”だったらこのへんがひとまとめになって出てくるのでまことに手っ取り早くておめでたい感じがするが、脳ミソが赤ワイン煮のようになっているいま状態でそれらのクエストはいかにも分が悪い。そこで俺は「やっぱ『モンハン』っつったらレウスだいねー」と群馬弁でつぶやきつつG級★2のクエスト“噴煙まとう王者”を受注した。ひとりで出向くことに若干の不安があったのでそのとき風呂に入っていた身内の大学生・S君が来るのを待っていようかとも思ったのだが、酔いの勢いも手伝って「まあダイジョブだんべえ」と言いながらひとりで旧火山に赴いてしまった。ちなみに、武器はガンランスではなくなぜかハンマー(苦笑)。この見境のなさにも、酔いの影響が見受けられる。

 ベースキャンプに降り立った俺は、脇目も振らずにエリア3へ走っていった。リオレウスは最初、パタパタとこのエリアにやってくることをベテランの俺は知っていたのである。火山の熱波の影響を受けないエリア3で、徹底的にダメージを与えてやるど。

 エリア3ではいつものとおり、2匹のブルファンゴがブヒブヒと鼻を鳴らしていた。そして我が分身の姿を見つけるやいなや、ズドドドドッとバカのひとつ覚えな突進をくり出してくる。それをヒラリと華麗にかわし、脚を止めたブルファンゴのケツにハンマーの重い一撃を食らわす。1発、2発……。そして3発目が当たると同時に、ブルファンゴは「ブヒィィィン!」という断末魔の悲鳴を残して地面に倒れ付した。討伐完了である。その痛々しい亡骸を眺めながら、俺はポツリとつぶやいた。

「……俺の2010年最初の狩りは、ブルファンゴか……」

 なんとなく釈然としないままもう1匹のブルファンゴを討伐したころには、上空からリオレウスの雄々しい影が地面に投射されていた。さあ前座は終わりだ。『モンハン』の象徴と、新年初対決だ!!

 旧火山のエリア3に降り立ったリオレウスに、俺は容赦なく閃光玉を浴びせまくった。ガンランスと違ってハンマーはガードができないので、この武器を持ってリオレウスと対峙するときは基本的に短期決着を目指すことにしているのだ。初日の出のご来光のように、ビカビカギラギラと炸裂する閃光玉のまばゆい光。しかしどうしたわけかタイミングが合わず、やたらとリオレウスが尻を向けたときにばかり光が発射されてしまうではないか。でも俺は外すことなんて夢にも思っていないので、閃光を投げると同時に「わー! 攻めろ攻めろ!!」と叫んでリオレウスに接近を図る。ところが当のリオレウスはいっさい目など眩んでいないので、無警戒に突っ込んでくるマヌケなハンマー使いをズジャジャジャジャと轢き潰しまくった。そして……。

「力尽きました」

 ………………。

「ぐはあっ!!!」

 と俺は絶叫した。血といっしょに吐き出したかのような、悲痛極まりない叫び声であった。ちょっとちょっと……。新年最初の狩りで、G級とはいえリオレウスに1オチを食らったのか俺は……。信じられん……。そのころには風呂から上がっていたS君は、布団の上でのた打ち回る俺を見て事の次第をすべて把握し、「あれww もしかして、初狩りでオチちゃったの?ww」と言って笑っている。な、なんたることだ……。オチるなんて、まったく考えていなかったわ……。

 俺は画面にメニューを出し、静かに“クエストリタイア”を選択。「ハイ、新年初リタイア……っと」と濡れた声でつぶやき、それでも毅然と顔を上げてS君に向かって「新年初狩りにいこうよ」とクエストへの同行を促した。そして「今年は寅年だからティガレックスがいいんじゃない?」というS君の意見に「なるほど、それはもっともだ」と首肯し、「やっぱり初クエはガンランスだよな!」と力強く叫んで電銃槍フルボルトを手にしてクエスト“絶対強者”を受注。S君とふたりで危なげなく雪山の虎を成敗して勇躍ポッケ村に帰郷した。村について俺はひと言、

新年初狩りでティガレックス討伐に成功か。今年もいい狩りができそうだ」

 と晴れ晴れとした声でつぶやく。それを聞きとがめたS君の「あ、あれ? さっきのリオレウスはどこ行っちゃったの??」と言うセリフは、まったく耳に入ってこなかった。

 というわけで2010年も、バカバカしい狩りで幕を開けてしまいました(苦笑)。本年もこういったドタバタ劇を書き続けますので、どうぞよろしくお願いいたします!

◆◆◆新刊情報!◆◆◆

 当ブログがもととなった単行本『逆鱗日和』シリーズ最新刊『本日もただいま! 逆鱗日和』が2010年1月22日に発売されます! 『モンスターハンター3(トライ)』に特化したエッセイを集めたこの単行本には、書き下ろしも多数! 書店で見かけたら、どうぞ手にとってみてくださいねー!


投稿者 大塚角満 : 14:54

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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