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【MH3】第40回 『ハンター編』発売記念イベント in ロックラック! その1

 2009年9月12日の夕方から夜にかけて、“『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学〜ハンター編』発売記念イベント in ロックラック”という、もう二度と書かねえぞ的に長いタイトルのイベントを開催した。これは、エンターブレインの通販サイト“ebten”において同書を予約・購入してくれた人を対象に行ったもの。抽選で18名のハンターを選ばせていただいたのだが、ちょっと信じがたいほどの倍率になってしまい、ありがたいやら申し訳ないやらで心が忙しくてしかたなかったです。

 さてこの間、俺はイベントに備えて、「もうひとり、自分のキャラを作っちゃおう!」ってことで新たなキャラクターを育てていた。せっかくなので、初代『モンハン』のころから使っている愛着のあるハンターネーム“MIDO”でイベントに参加してくれる方々に会いたかったので、このキャラにその名前を冠した。そして、「目標はハンターランク18!」を合言葉に育て始めたのである。このハンターランクになっていればクエストの幅も広がるし、ご迷惑をかけないだけの装備になっているのでは……という考えによる育成計画である。

 しかし俺ひとりの力で、約1週間という時間でハンターランクを1から18まで育てるのは無理があるだろう。最初に作ったキャラのハンターランクが12で止まっていることを見ても、それは明らかだ。なので俺は、仲間に助けを求めた。

「誰か〜! キャラ育てるの手伝ってくれええええ!!」

 俺の切迫した叫び声を聞きつけて、「そりゃちょっとやりすぎだ(苦笑)」と苦笑いしたくなるくらいのすさまじい猛者たちがゾロゾロと集まってくれた。ふだんからいっしょに遊んでいるEffort Cristalのゴッディ&ジャッ君(ていうか、モンハンフェスタ`09東京代表artiesのGod君と名古屋代表の捨てられた狩人の反撃のJack君、なのか)、モンハンフェスタ`09で2回も決勝ステージに上っているはらぺっこのヒロ君、ハルス君、そして超絶テキトーハンターのゴメさんと我が相棒の江野本ぎずも……。さらに「ナンダナンダ、このぶっそうな集まりは」といった感じで、モンハンフェスタ`09で決勝大会進出を決めているあんな人やこんな人もお祭り騒ぎを覗きにきた。そんな、あり得ないくらい豪華なメンバーに守られて、俺の新たな分身はすくすくと成長していったのである。

 しかしやはり、時間はなかった。フルに1週間使えるならハンターランク18くらいは余裕で到達できるのだが、目いっぱい仕事をして帰宅し、フラフラの状態でロックラックにたどり着くころにはたいてい深夜1時とか2時になっている。タイムアタックの練習もしなくちゃいけないのでわずかな時間をどうにかやりくりし、搾り出されたほんの少しの時をキャラ育てに割り当てた。昼間も、業務の合間を縫ってロックラックに行き、「ちょっとでも足しになれば!」とひとりでクルペッコ、ロアルドロスあたりを追い回す。それでも、イベント当日の午後1時の段階でハンターランク13にするのが精一杯だった。

 イベントの開始時刻は、午後6時……。

 このままの状態でイベントを始めて参加者の皆さんにキャラ育てを手伝ってもらう……というのも考えたのだが、ハンターランクの高い方も多く参加されるので、やはりそういう人には俺がまだ見たことのないモンスターが出るクエストに連れて行ってもらいたい(超自分本位)。となるとやはり、ハンターランク18は譲れないところだ。俺は携帯電話を取り出し、ある男にメールを打った。

「たけちー、今日仕事??」

 たけちーとはそう、俺のエッセイではすっかりおなじみの狩魂Tのたけちよのことである。この男はリアルでもロックラックでもいじられキャラなのだが、一応、昨年のモンハンフェスタで決勝大会に進出した腕を持っている。しかも呼び出すことに不思議と何の抵抗も覚えない稀有な人格者なので、こういうときに大活躍してくれるはずなのだ。するとたけちーから思ったとおり、「今日は休みで家にいますよー。どうかされました?」とじつに都合のいい返事が。俺は簡単に事情を説明し、「1時間後にロックラックに来てくれ!」と書いて電車に飛び乗った。

 会社に到着して急いでロックラックに出向くと、すでにたけちーがスタンバってくれていた。さあ、キャラ育てのラストスパートだ。どうにかしてハンターランク18まで育てるぞ。でもせっかく狩りに行くのだから、少しでも魅力的な素材が手に入りそうなクエストに行きたいではないか。俺はたけちーに言った。

「たけちー、レイア狩れる?」

 俺のセカンドキャラはハンターランクを育てることにだけ注力してきたのでろくな装備をしていない。なのでモンスターを狩れるかどうかはたけちーしだいになるのである。俺の質問に、たけちーはこう答えた。

「いけますよー! じゃあレイアにしますか!」

 というわけでふたりでリオレイア討伐に出撃したわけだが、俺がまったく戦力にならないのでなんだかんだで15分ほども時間を使ってしまった。手に入れた素材も「……」なものばかりで、もらえるハンターランクポイントも740どまりである。俺とたけちーはお地蔵さんのような無表情を向き合わせて同時に言った。

「効率悪すぎwww」

 そこで俺たちはたけちーの提案により、ロアルドロスの捕獲クエストに向かうことにした。ロアルドロスは水中戦がメインとなる水没林だと面倒な相手だが、捕獲クエストはフィールドが孤島で、最初に出会うのがエリア9なので陸上で相手をすることができる(加えて、エリア9はベースキャンプから直で行けるしな)。しかもたけちーがスキル“捕獲の見極め”が発動した装備を身につけてきたので、準備は万全だ。俺たちはいそいそとロアルドロスが待つ孤島へと出かけていった。

 たけちーの狙いどおり、このクエストはハンターランクポイントを稼ぐには最適だった。クエスト遂行にかかる時間は3分程度で、しかもクエスト終了からロックラックに帰還するまでの時間が20秒と短い(討伐クエストだと1分かかるからね)。ポイントも500と、テンポよく回すことができればキャラが育つのはあっと言う間だろうなと確信できた。そして実際、たけちーとふたりで5回、10回とロアルドロスをとっ捕まえ続け、我が分身は順調に成長してゆく。自然とゼニーも潤沢になり、俺はいつの間にか全身をクルペッコの装備でかためることができ、武器もフリントペッコ(火属性のハンマー)、スパイラルランス(水属性のランス)を作成することに成功。さらに途中から「助っ人をひとり呼びましょう!」ってことで、たまに遊んでもらうツワモノハンターのこーへーさんを招聘。事情を説明するとこーへーさんは「了解しました!ww」ってことでロアルドロス捕獲に加わってくれて、“角満セカンドキャラ育成計画”はさらなる効率とスピードを手に入れることとなった。

 そして気がつくと、俺のセカンドキャラはハンターランク17にまで成長していた。わずか2時間程度の、急激過ぎる成長劇である。こんなに一気に大きくなってしまったら、服は着れなくなるわ骨はきしんで痛くなるわでたいへんに違いない(意味不明)。しかしこれだけ連続してロアルドロスを相手にしていると、いい加減こやつの顔を見るのがイヤになってくる。共有した時間の長さに比例して相手のことを好きになってしまうことはママあるが、どうがんばっても俺がロアルドロスに恋をすることはなさそうだ。我々ロアルドロス捕獲部隊は口々にこんなことを言い合った。

「ちょっとロアルドロスには食傷気味っすね……w」

「うん、バナナが嫌いになりそう……」

「こんなにロアルドロスが市場に流れたら、ひどい値崩れになるに違いない……」

 でも、俺はハンターランク17になった。もうロアルドロスに行かなくとも、“あのクエスト”が出ているはず……! 俺が勢い込んでたけちーとこーへーさんに向かって「あ! あのさー!」と“例のクエスト”を提案しようとすると、いきなり編集部に飛び込んできた江野本が俺の画面を見るなり、やかましい声でわめきだした。

「ちょっと!!! ラギアの緊急クエストが出てるじゃないッスか!! おいどんも行きたいっす!! すぐにロックラックに行くから、待っててくださいね!!!」

 2時間も遅刻して出社した江野本は、お詫びのつもりか「はい♪」と言ってスタバのコーヒーを俺に手渡し、ギャーギャーと大暴れしながらWiiをモニターに接続。そしてロックラックに来るなり「ラギアラギア!!」と騒ぎ立て、唖然とする3人の男を伴って孤島でラギアクルスを屠り去った。……って、なんだか急に主人公視点が江野本になっちまったが、まあそんなこんなであっさりとラギアクルスを討伐し、俺のセカンドキャラは無事にハンターランク18になったのでした。

 このあと、イベントまで残り30分ってところになってゴッディが冷やかし半分で登場。すると江野本が「大塚さん、イベントできちんと活躍できるように麻痺武器を作っておきなさい! ホラホラ、ゴッディにも手伝ってもらって早く早く!」とおまえは俺のお袋か的なことを言って、我がセカンドキャラをチャナガブル討伐に連れ出す。でもこの1回で見事に必要素材が手に入って麻痺属性のランス“チャク・ムルカ”が完成。防具も武器も、この3時間ほどで目を見張るほど充実してしまったのである。

「これで、準備万端ですね!」と江野本。

「がんばってくださいね!!」とこーへーさん。

「どうか角満さんが緊張しますように!!www」とゴッディ。

 ゴッディに言われるまでもなく、俺は胃が痛くなるほどの緊張感に包まれていたが、それ以上に、急激に成長した我が二代目となる分身の姿を複雑な心境で眺めていた。

(お、俺の最初のキャラ、まだハンターランク12で、武器はスパイラルランスしか持っていないのに……)

 モニターに映る充実装備の二代目を眺めながら、「いーんだいーんだ……」と悲しいエレジーを口ずさんでいると、ふたつ隣の席から江野本が「さあ! イベント始まりますよ!! 大塚さん、準備はいいですか!?」と元気な声を上げた。いじけている場合ではない。これから楽しい『ハンター編』発売記念イベントなのだ!!

 緊張のまま、次回へ続く〜!

投稿者 大塚角満 : 15:15

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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