大塚角満の ゲームを“読む!”
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2009年7月4日からスタートした、『モンスターハンター3(トライ)』プレミアム先行体験会。朝まで週刊ファミ通の記事を作っていたとてつもない寝不足頭で、体験会初日の東京会場に足を運んだ。イベントの様子は、こちらの記事を参照くださいね。
会場に着くとさっそく、いつもの顔が俺と江野本ぎずもを出迎えてくれた。辻本良三プロデューサーである。良三さんは「おつかれーっす」と手を振りながら俺たちの脇までやってきて、挨拶もそこそこに「昨日の完成披露会、どうやった?」と質問してきた。目の肥えたメディアの人間にどう映ったのか、やはり気になるようだ。この問いに対し、俺は正直に答えた。
「めっちゃよかった!! もう、オープニングムービーとかたまらなかったし!!」
すると良三さんは心からうれしそうに破顔して「よかった〜〜!!」と言ったあと、「でもちょっと、ステージが長すぎませんでした?」と質問を畳み掛けてきた。俺は再度、心から正直に答えた。
「いやいや!! ぜんぜん長くない!! もっと延々とやってくれてよかったのに!!」
良三さんは顔を青くしながら眼前で手をブンブンと振り、「無理無理! 死んでまう!!ww」と言って思いっきり苦笑いをした。でもその苦笑いにも、ひと仕事やり遂げたあとの充実感が見え隠れする。ソフトが発売されたらすぐにモンハンフェスタ`09が始まって再び忙しい時間が始まるので、いまはもしかしたら、ホッとできる貴重なひとときなのかもしれないな、と思った。
そんな良三さんと、会場のメインスクリーンに映し出されていた一般ユーザーが体験プレイしているリアルタイムの映像を鑑賞した。そこでは、蒼い海の中で太刀を持ったハンターが、『3(トライ)』の象徴である海竜・ラギアクルスを相手に奮闘している。『3(トライ)』から新たに導入された海の中での狩猟シーンは、これまでの地上での生き物の動きが水平世界のものとするなら、完全に“全方位世界”のそれとなる。この中でうまく立ち回るには当然ながら“慣れ”が必要になるところだが、スクリーンに映し出されたハンターの動きは非常にこなれたスムーズなものだった。それを見て俺は思わず、「このハンターの立ち回り、めっちゃ滑らかだな……」とつぶやく。するとそれを聞いていた良三さんは確信に満ちた口調で「間違いなく、『G』についてた『3(トライ)』の体験版で練習を積んだ動きですね」とうれしそうに言った。『3(トライ)』を遊びたくて遊びたくてしかたのなかった人々の想いが、このハンターの動きに凝縮されている気がした。
しかしこういう映像を観ていると、やっぱりどうしても自分でプレイしたくなってしまう。そこで俺は良三さんに、「体験会で空き時間があったら、いっしょにクエストできませんかねえ?」と水を向けてみた。すると敏腕プロデューサーは一瞬も躊躇もなく「お! やりましょやりましょ!」と言って、本当に空き時間に4人協力プレイ用の試遊台に近づき、俺と江野本を手招きしたではないか。予期しなかった、辻本プロデューサーとの協力プレイの始まりだ。クエストに行くメンバーは、俺、良三さん、江野本に加え、アテンドのひとりとしてそこにいた『モンハン』シリーズのプランナー“ミスター爬虫類”こと徳田さんだ。武器は、良三さんがスラッシュアックス、徳田さんがハンマー、俺がランス(使ってみたくてしかたなかった!)、そして江野本は迷いに迷った挙句にボウガンを選択。どうやらミドルボウガンらしい。しかし慣れないWiiリモコンによるフリースタイル操作でどのようにボウガンを扱っていいのかサッパリわからないらしく、「ちょっと! どうすりゃいいんですかこれー!!」と、自分でボウガンを選んでおきながら静かな会場でギャーギャーとわめきたてている。しかし俺も、初めて手にした『3(トライ)』のランスに恍惚となっていたので江野本の相手などしていられない。すると、この騒ぎを聞きつけたのかなんと『3(トライ)』のメインプランナーである木下研人さんが現れ、江野本にボウガンの扱いかたを逐一伝授してくれることに!! どんだけ贅沢なんだ的な環境の中で、我々は獣竜種・ボルボロスを討伐するために新フィールド“砂原”へと出向いた。
さて、とりあえずはランスである。関係各位から「ランスはかなり熱い武器になっている!!」という噂とも確信ともわからぬ情報を得ていたので、元ランサーにして現ガンランサーである我が血は沸騰しまくりだ。さっそく操作説明パネルを眺めて、だいたいの立ち回り方法を頭に入れる。これまでのシリーズ作品のランスは、攻撃面でできることと言えば上段突き、中段突き、ガード突き、突進という4パターンくらいだった。ある意味、“もっとも動きがシンプルだった武器”と言えるかもしれない。そんなランスが、『3(トライ)』ではガラリと変わった。前述の攻撃方法に加えて、新たに“盾殴り”、“なぎ払い”、そして“カウンター突き”という攻撃ができるようになったのである!! もう、これを聞いただけで血沸き肉踊るってもんだ。これらの新モーションを加えて、いったいどんな立ち回りができるのであろうか!?
とりあえずボルボロスに挑むまえに、フィールドをうろうろしていた名も知らぬ草食種っぽいモンスターを突っつきまわしてみる。いつものように武器出し攻撃から中段突き。そしてWiiリモコンを左にひねってAボタンで上段突き、さらに右にひねってAボタンで新モーションのなぎ払いをくり出した。そして、Bボタンを押してステップ。うん、じつにスムーズで気持ちがいい。おつぎはガード状態からAボタンを押して盾殴り! うーん、豪快で男らしい攻撃ではないか。さあ最後は、新生ランスの象徴的な攻撃になるであろうカウンター突きだ。こいつはモンスターの突進などの攻撃に合わせてくり出す捨て身の攻撃らしく、操作方法も“Wiiリモコンを立てた状態でAボタン長押し”という特殊なものになっていた。カウンターってことなので、おとなしい草食種にお見舞いするのは少々気が引ける。でもそのモーションを確認しないことには実戦で使えないので、誰もいないところで“空突き”をしてみた。えーっと、Wiiリモコンを立ててAボタンを長押し……って、おおお!? なんかハンターの身体から黄色いエフェクトがシュワワと出てきて、力が漲っているのがひと目でわかる!! そして、満身の力を込めて上段突きぃぃいい!!! うおおおお!! か、かっちょいーーーっ!!! これ、モンスターの攻撃を見切って本当にカウンターで当てることができたらチビっちまうかも!! そんくらい、浪漫に満ちたモーションだわこれ!! よーし、さっそくボルボロスにお見舞いしてやるぞ! 必殺のカウンター突きを!!
……って、長くなったので次回に続きます。
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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