大塚角満の ゲームを“読む!”
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E3取材のために、丸々1週間もアメリカに行っていた。E3期間中は本気でメシを食う時間がないほど取材と記事製作に奔走することになるので、その間は当然ながら『モンハン』は封印。まあ、E3会場のカプコンブースに行って『2nd G』の海外版『MONSTER HUNTER FREEDOM UNITE』を、江野本ぎずも、カプコン広報の“ミスターガードマン”こと神田さんといっしょに遊んだけどな! まあこの話も、そのうちどこかで書きましょう。
で、1週間ぶりに日本に帰ってきたわけだが、週刊ファミ通に載せるE3関連の記事をすぐに作らないといけないので、帰国したその足で会社に直行。深夜までヘロヘロの状態で作業をして、帰宅したのはもう明け方……。それでも「い、いくんだ、ミナガルデに……。友だちに帰国の挨拶をするんだぁぁぁ……zzz」とゾンビのような状態ながらもなんとかミナガルデにたどり着き、しかし本当に挨拶くらいしかできずそのまま意識を失ってしまった。
そして土曜日。
一応この日だけ仕事は休みってことにしていたので、ひたすら家でボーっとする。時差ぼけのせいか何もやる気が起きず、気がついたら夜になっていた。窓の外を見たらいつの間にか真っ暗になっていたので、こちとらビックリ仰天である。砂漠の昼間のクエストだと思って出撃したらまんまと夜で、「!!! 夜じゃねえか! クーラー持ってきちまったよ!!」と跳び上がってしまったときの衝撃と似ている(そうか?)。あーしかし、久しぶりの休日だっていうのに何もせずに終わってしまったなぁ……。ムナシイなぁ……。寂しいなあ……。と、いつになくネガティブモードで「ムナシイヨー、ムナシイヨー」と歌を歌っていたら、携帯に1本のメールが届いた。見ると、差出人は江野本ぎずもである。開けると……。
「たけちーいる!! 早く来てーーー!!」
おお……。そいつは一大事だ!!
たけちーとはもちろん、最近すっかりこのコラムではおなじみとなった狩魂Tのたけちよのことである。俺や江野本がE3取材で日本を離れる直前から、たけちーは仕事やら私用やらで忙しく、ミナガルデにまったく来れずにいたのだ。
じつはいつもいっしょに遊んでいる江野本、Effort Cristalのふたり、そして芸能事務所所属の超テキトーハンター・ゴメさんは、すでにG級に昇格していた。上位で止まっているのは、俺とたけちーだけ。俺は、前述の4人とちょっと差がついてしまったのと、なかなかログインできないたけちーを「待っていてあげよう」と思ったこともあって、G級に上がる直前に出た緊急クエスト“巨大龍の侵攻”をやらずにいた。でも、たけちーがミナガルデに来れるようになったのなら、いよいよ俺もラオシャンロンを撃破してG級に足を踏み入れてもよかろう。俺は「すぐいく!!」と江野本に返事を返し、Wiiの電源を入れた。
ミナガルデの待ち合わせ場所に行くと、すでにいつものメンバーが集まってワイワイと騒いでいた。見ると……おお! 確かにたけちーがいる!! 俺は言った。
「たけちー、久しぶり!! というわけで、ラオいくぞラオラオラオ!」
たけちー、苦笑いしながらもうれしそうに、「ちょwww いきなりっすね!! でも、行きましょ行きましょ!」と言った。
というわけでさっそく、ラオシャンロン撃退クエストに赴くことになった。メンバーは、俺、たけちー、エフォクリのジャッ君(Jack君のこと)、ゴメさんである。ちなみに、ジャッ君とゴメさんは問答無用の戦慄兵器・封龍剣【超絶一門】(双剣)を持っているし、たけちーはこう見えてモンハンフェスタの全国大会進出者である。はっきり言って俺ごときがウロチョロしなくとも、クエストはクリアーできてしまうであろう。なので俺は言った。
「こりゃ、俺はなんもしなくても大丈夫そうだなあw」
これを聞いて、今回はひとりでお留守番することになった江野本が、出発間際のパーティーに向かってこんなことを言った。
「そうっすねw 大塚さんにできることは、ラオに踏み潰されてオチることくらいっす」
俺、あまりにも鋭い江野本の指摘に驚愕し、「確かに、それはもっともだ!!」とひとり納得して、俺を踏み潰さんと目論む巨大龍が待つ砦へと旅立った。
それにしても、これだけ屈強な仲間がいるとさしものラオシャンロン撃退クエストも牧歌的なものになるネ。俺たちはラオシャンロンがやって来るのを待つあいだ、肉を焼いたり、肉を焼いている人の目の前に大タル爆弾を置いて起爆したり、焼くのに失敗した肉を「アメリカ土産のWell-Done Steak!!」と言って無理やり人に押し付けたりして楽しんだ。そして、俺は江野本の呪いどおりまんまと1回ラオシャンロンに踏み潰されて1オチ……。すっかり巨大龍に近づくのが怖くなって、「あ、あとたのんます^^;」と言ってエリア6のイーオスと戯れることに力を注いだ。その甲斐あってか、ラオシャンロンはエリア5の決戦場に到達するなり昇天。ついに俺は、G級になるための約束手形を手に入れた(ポイントが足らなくて、これをクリアーしただけではG級になれなかったのだ)。
そして翌日、俺はついにG級に上り詰めるのだが、そのときの出来事はまた今度(……って、明日書く気がするけど)。
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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