大塚角満の ゲームを“読む!”
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えー、すっかりご無沙汰してしまいましたが、まだまだ続きます『モンハン』5周年記念企画。『2(ドス)』編が完結したので、今日からは……『モンハンポータブル 2nd』だっ!!
『2nd』って、なんだかつい最近まで夢中になって遊んでいた記憶があるので、これまで振り返ってきた作品のようなノスタルジックな気分では向き合えない感じ。どちらかと言うと、現在進行形で遊んでいるゲームソフトながらなんとなく数日間遊ぶことがなく、「あ、そういやしばらく遊んでなかった。やるかな」という軽〜い気持ちでPSPを手にするようなものかな。そういう意味では、再プレイするときのテーマも見つけにくいかもしれない。
さあて、『2nd』では何を目的に遊ぼうかな。欲しい武器や防具はあらかた作ったと思うし。うーんうーん。
うんうん唸りながら頭を抱えていると、おなじみ江野本ぎずもが妖しく微笑んで「『2nd』再プレイのテーマは決まってますよ♪」と断言した。ナンダナンダ。どういうことだ? 再プレイをする本人が悩んでいるのに、なんでもうテーマが決まっているのだ? 俺は頭の上からクエスチョンマークをどっさりと飛び出させてから、フニャフニャした声で聞き返した。「決まってるって、何をすんの?」と。俺の反応を見て江野本はさらに妖しく笑い、「よくぞ聞いてくれました!」とばかりに声を張り上げてつぎのように宣言した。
「大塚さん、『もっと! 逆鱗日和』の中で『2nd』の最凶クエスト“最後の招待状”をクリアーしたことを劇的に綴っていますけど、けっきょく、クリアーできたのってこのときだけなんですよね? 最近、「俺、うまくなったかも!」なーんて言っちゃってくれてますけど、だったらもう一度、『2nd』の最後の招待状をクリアーしてください♪」
……ハイ?? よ、よく聞こえなかったんですけど……。
「最後の招待状をもう1回クリアーしてください、って言ったの!」
……そ、それは、大剣とかランスでよろしくて??
「ガンランスに決まってるでしょーーっっっ!!!」
グレムリン化した江野本の剣幕に押されて、俺は「は、はひ……。がんばります……」とその場の流れで思わず首肯。ま、またガンランスであいつらの相手しなきゃなんねえのか……。
最後の招待状とは、前述のとおり『2nd』の時代に“最凶”もしくは“最マゾ”と言われたとんでもないクエストである。最後の招待状の舞台は、大闘技場。ここで、あのラージャンを相手に立ち回らなければいけないのだ。これが1頭だけだったら、どうということはない。時間をかけてじっくりと、逃げ回りながら攻撃していればいつかラージャンも斃れてくれるだろう。しかし“最マゾ”と言われる最後の招待状は、そんな生半なクエストではない。このクエスト、最初こそラージャンは1頭しかいないが、開始から10分が経過した瞬間に、強制的にもう1頭のラージャンが大闘技場に放たれてしまうのであるっ!!
「誰がそんな恐ろしいことしてんだ!!」
と怒ったところで、2頭のラージャンは「そんなこと言われても知らんで」と言ってゲヒヒヒヒと笑うばかり。そう。最後の招待状では最凶モンスターのラージャンと渡り合いながら、刻々と過ぎてゆく時間とも戦わなければならないのだ。1頭を討伐した瞬間にもう1頭が現れるのならば、誰もこのクエストを“最マゾ”とは言わない。“10分の恐怖”があるからこそ、最後の招待状は全国のハンターから忌み、恐れられたのである。
俺はこのクエストを一度だけ、メイン武器であるガンランスでクリアーしたことがある。前述の江野本の発言どおり、そのときの模様は“最後の招待状 〜長き旅路の果てに〜”というエッセイにして、『本日ももっと! 逆鱗日和』に収録した。このクエストをクリアーできたことにより俺は『2nd』から卒業証書をもらった気になり、晴れて『2nd G』の世界に足を踏み入れることができたのである。
このクエストを、もう1回やれってか……。しかもまたまたガンランスで……。この際だから書いてしまうが、一度クリアーすると気が大きくなって「もう余裕でいけるんじゃね?」とナメきった態度で最後の招待状に挑み、「!!??」とビックリマークやらクエスチョンマークを大量に飛び出させて大闘技場から逃げ帰ってきたことが何度もあるのである。要するに俺は、『2nd』の最後の招待状に関しては“生涯一度きり”しかクリアーできていないのだ!! どうだどうだ! 参ったか!! ……って、参ったのは俺だ!!
でも俺も成長した。こう見えて『2nd G』の最後の招待状は余裕でクリアーしているし、さらにマゾ度が高いと言われる“モンスターハンター”や“武神闘宴”なんかも攻略しちゃっている(ま、武神はふたりでだけど)。いまの極まりまくった俺の腕なら、『2nd』の最後の招待状も恐るるに足らずなのでは? そんな思いにとらわれたので最終的に俺は「やってやんよ!! 最後の招待状、なんぼのもんじゃい!!」と江野本に豪語。テキパキと準備をして大闘技場へと赴いたのだった。
以下次回。
◆◆◆『角満式モンハン学』発売記念&祝『逆鱗日和』2周年イベント 追加情報……というか、補足です◆◆◆
イベントへのたくさんのご応募、本当にありがとうございました! 今回もビックリするくらいの倍率になってしまい、ハズレてしまった皆様には本当に申し訳なく思っております……。当選した皆様には、すでに招待状の発送が行われております。当日、会場でお待ちしてますね!
で、ちょっと追記です。今回のイベント、過去の逆鱗イベントとは異なっていわゆる“オフ会”ではありません。会場では『2nd G』の協力プレイで遊べるコーナーもありますが、充電できる電源がないのです。なので、会場で協力プレイを楽しみたいと思っておられる皆さんは、たっぷりと充電を残しておいたほうがいいかもしれません! よろしくお願いします!
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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