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【MHP 2nd G】第166回 久々のプレイ日記! ”冬はカニに限る”

 先日告知した4月1日発売予定の新刊『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学〜モンスター編〜』の作業にかかりっきりになっていたため、まったく『2nd G』プレイ日記を書けずにいた。『角満式モンハン学』はほぼ全編書き下ろしのため何かに追われるように『モンハン』がらみのエッセイは書きまくっていたのだが、それと並行してプレイ日記まで書くことはできず、すっかり更新が滞ってしまったのです。

 今日アップする『2nd G』プレイ日記は、『角満式モンハン学』の作業が始まる直前、1月半ばくらいに途中まで書いておきながら、その後怒涛のように単行本の作業が押し寄せてきてしまったためパソコンの片隅にひっそりとペンディングされていたものだ。なので俺的にはちょっと鮮度が落ちてしまっているエッセイなのですが、久しぶりにプレイ日記をアップしたくなったので読んでやってくださいな。

◆◆◆

 ガンランス縛りから卒業し、節操なくいろいろな武器に手を出し始めたことは何度か書いてきた。もっともハマっているのはハンマーで、武器使用回数のグラフはすでに100回を大きく超えております。もちろん使っているのはハンマーだけではなくて、ほかの武器カテゴリーにも、気になる女の子のわき腹を突っつくように「うりうり♪」とちょっかいを出しながら、いろんなカテゴリーの武器をコツコツと買い集めていたりする。ちょっとまえにここで書いたが、”蒼火竜の尻尾”を「調子に乗るのもたいがいにせいよ」と言いたくなるくらい要求するブループロミネンス、プロミネンスソウルなんてのがその代表例で、本当に何かに憑かれたように武器屋に突入しては、「ソレとアレと、ついでにコレも作ってくれ!! いますぐいますぐ!!」ってな感じで武器を作りまくっている。

 そんな俺が最近手を出してしまったのが、”バーミリオンリム”から始まる”封龍槍”シリーズ。見た目のゴツさで言ったら『2nd G』に出てくる武器の中で間違いなく5本の指に入ると思われる巨大な巨大なランスである。俺は基本的に、『ストII』だったらザンギエフ、『北斗の拳』だったらラオウ、『魁!男塾』だったら大豪院邪鬼、プロレスラーだったらアンドレ・ザ・ジャイアント、バイクだったらV-MAXにボスホスと、「デカいことはいいことだ!」的な思考に囚われている男だ(意味がわからない固有名詞は調べてね)。なので当然、封龍槍が放つ異様なまでの”巨大オーラ”には、このシリーズが初めて登場した『モンスターハンター2(ドス)』のころからメロメロになっているのである。この武器もブループロミネンスと同じく、『2nd G』を遊び始めた当初から作りたくて作りたくてしかたがなかった。しかし作ってしまうと絶対に使いたくなるので、ガンランス縛りを卒業した最近まで作ることを封印していたのだ。でも、長き封印は解けた。ブループロミネンスに続いて、封龍槍シリーズも作ってしまおうではないか! 俺はさっそく、フンフンと鼻から息を放出しながら武器屋のオヤジににじり寄り、「バババ、バーミリオンリムを作ってくれ!! 早くはやく!!」とわめいた。

 ところが、武器リストのランスの欄を見ると、件のバーミリオンリムは売り物として表示されていながらも文字が暗転したままで買うことができない。お金は十分に足りていたので、原因は”素材が足らない”ことしかない。い、いきなり素材不足かよ……。いったい何が足らないんだ……? ドキドキしながら必要素材の欄を覗くと、”砦蟹の甲殻”が5個ほど足りていないことが判明した。と、砦蟹……。シェンガオレンか……。甲殻ってことは下位の素材だよな。たくさん持っていそうなものなのに、何で持っていない……ってそうだ!! 最近お金に困って「どうせシェンガオレンの素材なんて使わねダロ^^」と謎の判断を下して、こやつの素材を売りまくったんだった!! どうやらそのとき、必要以上に大量のシェンガオレンの素材を市場に流してしまったらしい。嗚呼……。こんなにすぐに必要になるなら売るんじゃなかった……(涙)。まあでも、いつまで泣いていても仕方がない。俺は火属性のハンマー”近衛隊機械槌【撃鉄】”を背中に背負って、村下位のクエスト”緊急事態発生!”を受注した。まったく、本当に緊急事態だわい。

 シェンガオレンのクエストは、慣れてしまえばそれほど危険なものではない。とくに、屈強なG級装備に身を包んで村下位のそれに挑むことの容易さと言ったら、冬のさなかに暖房の効いた温かい部屋で日本酒片手にカニ鍋を突付くようなものだ(意味不明)。なのでこのときも、わずか15分針でクエスト終了。俺はむさぼり食っていたカニの足を下品に口から飛ばしまくりながら「うけけけけ! これでバーミリオンリムを作れるぞ」と高笑いした。

 ところが、俺がシェンガオレンの亡骸に取り付いて剥ぎ取りに精を出していると、隣の席に座っている若手記者・キモ次郎が暗い声で「校正よろしくお願いします」と言いながら、週刊ファミ通1月30日号巻頭ページの初校を俺に差し出してきた。せっかくカニの身をほじくっていたのに……。でも、仕事はナニモノにも優先される最重要事項である。俺は「うむ!」と頷いてキモ次郎から初校をふんだくり、赤ペンを握って校正を始めた。校正を見始めると、瞬時にまわりの雑音は聞こえなくなる。俺は3ページ分のニュース記事にギロギロとチェック光線を照射しながら、ズバズバとアカ(修正のこと)を入れていった。我ながら、すばらしい集中力であった。

 10分後、無事に校正を見終わった。さあこれで『2nd G』で遊べるぞ。えーっと、何をやっていたんだっけな俺。……そうそう、シェンガオレン討伐をしていたんだった。確か剥ぎ取りをしていて……ってしまった!!! 剥ぎ取りの最中に校正がまわってきて、瞬時に我が分身の存在を忘れてシェンガオレンの亡骸の真っ只中にほったらかしにしてきちゃった!! 恐る恐る画面を見ると、「セーブしますか?」という無機質で冷酷なメッセージが表示されているではないか。このクエストをクリアーして得たものは、幾ばくかの報奨金とギルドポイント、拾った回復薬グレートのみ。当然ながらターゲットの砦蟹の甲殻なんてひとつもない。俺は泣きながらポッケ村に帰郷し、再び同じクエストを受注。イライラしながらハンマーを振り回した結果、15分針でシェンガオレンを撃破。無事に必要数の砦蟹の甲殻を手に入れて、勇躍ポッケ村に帰ってきた。そしてすぐに武器屋に飛び込み、脇目も振らずにバーミリオンリムを選んで決定ボタンを押し、封龍槍への最初の1歩を踏み出した。

 こうやって、武器製作の序盤で苦労をすると、その後の強化がトントン拍子で進むってこと、よくありませんか? 俺は比較的そうなることが多いので今回も期待していた。バーミリオンリムを最終強化版にするには4段階も成長させる必要があるのだが、最初の1歩目で躓いたので、「その後の強化素材は潤沢にあるに違いない」と確信していたのである。

 ところが。

 バーミリオンリムをドラゴニックリムに強化しようと思って武器屋のオヤジに話しかけたのだが、どうもオヤジの態度がつれない。そしてあろうことか「あんたの持ってる素材じゃ強化できんね」と冷たく言われてしまったではないか。そ、そんなバカな。何が足らないっちゅーんだ! 金ならある!! 金に糸目はつけないから、ドラゴニックリムにしてくれよ!! 俺は醜い成金オヤジに成り果てて、「強化してくれ強化してくれ!」と武器屋の店先でダダをこねた。しかしいくら騒いだところで、砦蟹の背甲がアイテムボックスの中に涌いて出現するなんてことがあるわけもなく、俺はまたまたシェンガオレン討伐クエストに出かけるハメになったのでした。

 それでもなんとか、1回のクエストで必要数の砦蟹の背甲を手に入れることができた。これでドラゴニックリムは完成だ。つぎはいよいよ俺の大好きなランス、” 封龍槍【刹那】 ”である。バーミリオンリム、ドラゴニックリムともに素材で苦労させられたが、さすがにぼちぼち、改めて素材集めに行かなくとも強化することができるに違いない。俺は少々ドキドキしながら武器屋のオヤジに話しかけた。ところが……。

 砦蟹の尖爪がぜんぜん足らねえ……。

 またシェンガオレンかよっ!! あーーーもう、シェンガオレンの相手すんのやだよー! いったいどんだけ、俺はコヤツの素材を市場に流しちまったんだ……。まだこのランス、3段階も強くなるっつーのに、いまからこれじゃあ先が思いやられるわ……。

 それでも俺はけなげに、たったひとりで上位シェンガオレンを狩り続けて砦蟹の尖爪を集めた。出が悪くて、確か3回ほど連続でシェンガオレン討伐に出撃したと思う。さすがにこれだけ続けてカニ退治にくり出すと疲労困憊となる。俺は「続きは明日ね……」と誰にともなくつぶやいて、そっとPSPの電源を落とした。

 翌日。一晩眠ったおかげでカニ攻めの疲れも回復して、俺は元気にPSPの電源を入れた。さあ、昨日の続きだ。今日こそは封龍槍シリーズを最終形態まで育ててしまうぞー!  確か、封龍槍【刹那】までは作ったんだよな。こっからいよいよ、G級武器だ。さあさあ、どんな素材を要求してくるんだ……? ここまで苦労した分、このへんから手持ちの素材だけで作らせてくれるといいんだけどナ……。しかし、武器屋のオヤジは今日もつれなかった。

 「にいちゃん、 封龍槍【六徳】を作るにゃあ、砦蟹の堅甲が3つ足らねえな!」

 そうオヤジに言われて、驚きと疲労感で絶句する俺。ま、またシェンガオレンを狩らなきゃいけねえのか……。そ、それもG級の……。俺は回復したはずの疲れを瞬時にぶり返らせ、しかしやらないことには封龍槍を最終形態にするという目的を達することはできないので、朝っぱらから泣きながらシェンガオレン討伐のクエストを受注。さすがにG級ともなると苦戦させられ、しかも1回で砦蟹の堅甲を集めることが叶わず、2回続けてG級シェンガオレン相手に立ち回るハメになった。俺は昨日からどんだけ連続してシェンガオレンの相手をしているのだろうか……。こんなに何度も連続して会ってると……好きになっちゃうゾ!! って、俺は何を言っているのでしょうか。

 でもまあ、これでようやく、未体験ゾーンである”G級の封龍槍”を手に入れることができたぞ! ……おお!! これまで赤かった封龍槍が真っ青になってる!! かかか、かっちょいい!! よーし、俄然元気が出てきた。この勢いでいよいよ最終形態である”封龍槍【虚空】”にしてくりょう!! さあ武器屋のオヤジよ、封龍槍【虚空】を作っておくれ!! 夢にまで見た強大なランスを、我が元にもたらしておくれ!!

 しかし……。

 「封龍槍【虚空】を作るにゃ、老山龍の天鱗と砦蟹の剛爪が3つ足らないね(笑)。ぷぷぷ!」(武器屋のオヤジ・談)

 ハイ、死んだー!! ……って、ゲームが違いますね。

投稿者 大塚角満 : 16:21

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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