【MHP 2nd G】第161回 華麗な新年の迎えかた
2009/01/05 (月曜日)
新年明けましておめでとうございます! 本年も大塚角満、ならびに当コラムをよろしくお願いいたします〜。
さてさっそくですが、新年最初の所信表明。
ちょっとまえに書いた「ハンマー始めました」にならって。
「酒、やめることにしました」。
もうホント、酒ヤダ……。
度重なる忘年会での飲み過ぎは当然ながら、2009年もいきなり群馬の実家でワインと日本酒をちゃんぽんして脳細胞が酒漬けに。結果、鯨飲から3日が経過したいまも胃のムカつきが収まらず、飯がロクに喉を通らないような状態(そのわりに毎回きっちり必要以上のカロリーを摂取している気もするが)。なので今年はもう、一滴もアルコールは口にしないことにします。サラバ、酒まみれの日々よ。今年のモットーは”品行方正”です。
そんなワタクシめがどのように年を越したのか、大しておもしろくもない話ですが書き連ねてみたい。
2008年12月31日。俺は群馬県某所でNHKの『紅白歌合戦』を最初から最後まですべて観賞し、「あ〜……カラオケ行きたい……」などとつぶやきながらチビリチビリとワインを飲んでおりました。時刻は午後11時50分。もうすぐ、我が37年の人生でもっとも躍動していたと断言できる2008年が終わりを告げる。『モンスターハンター』に始まって、『モンスターハンター』に浸りまくっていた年だ。
「こんな稀有な年を締めるには、何をすればいいのだろう……?」
ふと、そんな思いが頭をよぎった。残り時間が10分を切ってから考え始めるテーマじゃないような気もしたが、何のいたずらかチラリと俺の脳ミソがそう考えてしまったのだからいまさらどうすることもできない。そして俺はものの見事に、この考えに囚われた。「何か立派なことを成し遂げてから年を越さなければならぬ! じゃなければ新しい年なんてやって来ねえ!」というムチャクチャなことを、新年まで残り7分を切ってから本気で思ってしまったのだ。このまま無為無策にワインをあおり続けて気がついたら2009年になっておりました……なんていう結末は俺のプライドが許さない。でもだからと言って、残り6分12秒ではやれることに限界がある。俺は急激に焦り出し、「どうしようどうしよう!! 何をしよう何をしよう!!」とワイングラスを片手にジタバタと右往左往した。そして無意識のままPSPの電源を入れ、この1年お世話になりまくった『モンスターハンターポータブル 2nd G』を起動しようとした。しかしこういうときに限ってゲームはスリープ状態ではなく、クロスメディアバーからのスタートとなっている。俺は無機質なクロスメディアバーが瞬くのをぼんやりと眺め、直前まで自分が何をしていたのかを瞬時に思い出した。
「そうだそうだ! ハンマーでクエスト”モンスターハンター”を最速クリアーしようと思って挑戦していたんだ。そんでネコスキルで”ネコの火薬術”が発動したのを見て「わっひょー!! キタキター!!」と絶叫し、爆弾を持てるだけ持って大闘技場に飛び込んだんだよな。そしたら最初のリオレウスにワキャキャキックをいきなり食らってピヨり、何もしてないっつーのに屠り去られて、頭に来て電源を落としたんだった。なんだなんだ。そうだったそうだった」
俺、23秒ほどシンミリと感傷に浸ってから「わああああ!!!」と叫んでダイニングテーブルの椅子の上に飛び上がり、「そんな説明を長々としている場合じゃねえええ!! もう残り時間が5分もないいい!!!」と顔中の穴から体液を迸らせながらPSPのボタンを連打した。
まもなく、ポッケ村の入り口に我が分身が姿を現した。あろうことか、その背中にはハンマー・角王槌カオスオーダーがくくりつけられている。まあ直前までハンマーによるモンスターハンタークリアーを目指していたので当然なのだが、俺はハンマーにうつつを抜かしている我が分身の姿を認めてわざとらしく驚愕の表情を作り、「おおおおまえはガンランサーのくせに今年最後のクエストにハンマーを背負ってくつもりかっ!!!」とツバを飛ばしまくった。そして、「早く着替えろ! 早くはやく!!」と急きたて、カオスオーダーを”角満ガンランス”こと古龍銃槍エンブレムに持ち替えさせる。2009年まで、残り時間4分09秒。時間がない。
「こうなったら、相手はアナタしかいません!!」
俺は涙ながらに叫びながら集会所に飛び込み、下位★2のクエスト”大怪鳥イャンクックを倒せ!”を受注。フィールド”森丘”に赴いた。そう。俺は『モンハン』、そしてガンランス漬けだった2008年を華麗に締めくくるには「竜撃砲でクエストをフィニッシュした瞬間に新年を迎えるしかない!!」と決めつけ、はなはだ迷惑かと思ったが時間の都合で「クックさんしかいない」と判断したわけだ。それでも、より時間のロスが少ない村長クエストのイャンクックではなく、わざわざ集会所のクエストを選んだのは、「支給品ボックスに入っている音爆弾が惜しい」と思ったからにほかならない。どんなに時間に追われて慌てていようとも、キメるところはキメるのが俺のかっこいいところである。
そんなこんなで始まった2008年最後のクエスト。本気で攻撃したら、下位クックなどほんの数十秒で屠り去ってしまう。しかし今回はやたらと蛮勇を奮うのではなく、デリケートにダメージを調節して、年が変わる瞬間に竜撃砲フィニッシュをしなければいけないのだ。こいつは神経を使うぜ。俺は額からジンワリとイヤな汗が滲むのをはっきりと感じながら、やさしく「ちなないでちなないで。まだちんじゃダメよ」とクックに語りかけながら攻撃を続けた。あと10秒足らずで年が変わる。竜撃砲をぶっ放すタイミングは、いましかない!! 俺は、2008年だけでも1000発以上放ったと思われる必殺の火焔をお見舞いするためにR+○+△を押すタイミングを計った。間違いなくこの1発でクエストは終了する。あとはタイミングだけだ。さあ放たれろ、2008年最後の竜撃砲よ! その巨大な炎でモンスターを焼き尽くし、ド派手に2009年の幕開けを告げてくれええ!! しかしそのとき、イャンクックが不穏な動きを見せた。何を思ったのかバサリバサリと骨ばった翼を広げて上空に飛び立とうとしているではないか!! おいおい。ちょっと待て。あと4秒我慢しろ!!
「わあああああ!! クックが飛ぶーーーーっ!!」
慌ててR+○+△を押す俺。ガンランスの切っ先から、チラチラと種火が顔を見せる。竜撃砲が飛び出すまで、残り3秒! 年が変わるまでも、あと3秒!! そしてクックが飛び立つまで……!!
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ボカーーーーン!! ハッピーニューイヤー!!! そして……。
「イヤーーーーーっ!!」
バササササ〜……と無情な羽根音を残して、赤い怪鳥はどこか遠く(って飛竜の巣だが)に飛び去っていった。あんまりと言えばあんまりな、哀れなガンランサーの2009年の幕開けだった……。
大丈夫か、今年の俺!!!(涙)
投稿者 otsuka-eb : 15:27