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【MHP 2nd G】第152回 ハンマー始めました。

 中華料理屋さんの「冷やし中華始めました」にならって大々的に宣言。

 「ハンマー始めました」

 いま全国のガンランサー諸君から「えーーーーーっ!!!!!」、「う、裏切りモノォォオオ!!」等々の怨嗟の声が、砲撃レベル5の放射タイプ乱れ撃ち的な感じで飛んできた気がしましたが、ここはひとつ、落ち着いて聞いてください。

 ここのブログでもお伝えしたとおり、ちょっとまえにガンランスの使用回数が1000回を超え(現在、1080くらい)、最終形態ガンランスもすべて揃えた(これはかなり昔に達成していたのだがね)。ひととおりのモンスターとの対決も済ませ、クエスト”モンスターハンター”、”武神闘宴”、”双獅激天”もクリアーし(武神闘宴と双獅激天はふたりで、だけど……)、モンスター的にもクエスト的にも、ガンランスでできることはとりあえずコンプリートしたと思っている。ガンランサー・大塚角満から見える景色はいつも同じ。クエストごとに別々の物語が展開されるとわかっちゃいるが、さすがにこの境地に達すると手持ち無沙汰になってくる。しかしそれでも、「まだまだしゃぶりつくしてないんだよな」ってことがわかっているから、”ガンランス”と”しゃぶりつくしていないこと”のはざまに立って、俺はここ1ヵ月くらいモンモンとし続けていたのだ。

 そんなとき、11月23日に行われた『サヨナラ! 逆鱗日和』発売記念オフ会の出し物として大剣を使った”4人シンクロプレイ”なるものをやることになった。ガンランス以外の武器を扱うことが本当に久しぶりだったので「どうなっちゃうんだべ……」と群馬弁思考で思っていたりしたのだが、初代『モンハン』の時代から”サブ武器”として使い続けていた大剣の感触はしっかりと覚えていて、そりゃあもう縦横無尽に、この巨大な剣を振り回しまくった。そして思った。「なんて楽しいんだガンス以外の武器!!」と。

 江野本ぎずもとふたりでシンクロプレイの練習をしているときも、俺ははしゃぎっぱなしだった。何度彼女に言っただろう。「えのっち、大剣楽しいよ!!」と。それを聞いた江野本は呆れたようにクスクスと笑い、思わず何度も聞き返してしまった衝撃の発言をした。

 「そんなに楽しいなら、いっそほかの武器を解禁しちゃえば? ガンランス1000回使ったんだから、許してあげますよ?」

 え。ま、まじで? い、いいの? ほかの武器を使っても……?

 「いいですよ。っていうか、そもそも誰かに「ガンランス以外使っちゃダメ!」とか言われたことあるの?(苦笑)」

 そ、そういえばそんなこと言われた記憶はないな……。でもガンランスが飛び抜けているファーストキャラのデータでほかの武器のグラフが伸びるのもナンだから、セカンドキャラ作ってそいつは自由に武器選択ができるようにしようか……? そうしたほうがいいですよね……?

 「まったく……! みみっちいスよ!! いいじゃないッスか!! 堂々と、ファーストキャラでガンランス以外の武器を使っていいんですっ!! ていうか、使いなさい! それにそうしたほうが、別の視点で『2nd G』を見られるようになるでしょう?」

 グレムリン化しつつも、最後は諭すように説明する江野本の言葉に救われて、俺の心はグっと軽くなった。よーし。これからは自由気ままに、いろんな武器に手を出すぞ。解き放たれたケモノとなって、あんな武器やこんな武器を背負ってモンスターを追い掛け回してやるゾ!!! 俺は会社の自席でハアハアハアと荒い息をつきながら、汗ばんだ手でPSPを握り締め続けた。そしてハっと我に返って画面に視線を転じ、興奮状態で武具屋の親父ににじり寄って、「こここ、コレとソレとアレを作ってくれ!! いますぐいますぐ!!」とわめきまくり、ずっと作りたかったガンランス以外のいくつかの武器を製作してもらった。俺がまっさきに作ったのは以下の武器たちだ。

ガオレンズトゥーカ(大剣。4人シンクロプレイ用に作ったもの)
ロストバベル(ランス。『2nd G』に出てくる武器の中でいちばん名前がかっこいいと思い、ずっと作りたかった)
テスカ・デル・ソル(大剣。これの前身であるキングテスカブレイドを『2(ドス)』の時代に愛用していたので欲しかった)
スイ【凶】(ハンマー。エフォクリのGod君が「強いですよ」と言っていたので、ハンマーを作るとしたらコレ、と思っていた)
ダイダラボラス(ハンマー。エフォクリのGod君が「ハンマーで武神闘宴やるとしたらコレ」と言っていたので、ずっと欲しかった)

 これにプラスして、昨夜仲のいいお笑い芸人さん(って、いまや誰のことだか一発でわかってしまうが)とG級オオナズチを狩ったら晴れて古龍の大宝玉が2個(!)出てくれたので、ロストバベルにつぐ”名前かっこいい武器”の”氷炎剣ヴィルマフレア”(双剣)を作った。っていうか、古龍の大宝玉ってずっと都市伝説だと思っていたけど本当に存在するんだねえ。あービックリした。

 で、冒頭に戻るのだが、俺はなぜかガンランスに続く武器として”ハンマー”を選んだ。俺自身、「つぎは大剣だろうナ」と思っていたのに、なんという心の変わりようであろうか。

 でもこれにはキチンとした理由がある。この間、俺は『サヨナラ! 逆鱗日和』発売記念オフ会や11月28日に行われた次長課長の井上聡さん主催によるイベント”イノウエCUP”で、達人たちがハンマーを振り回してティガレックスやラージャンといった凶悪モンスターを手玉に取っているのを間近で見て、「ハンマーすげえ!!」と震えていたのである。「いまさらかよ!!」と言われると返す言葉もないのだが、こういうすばらしいプレイを目の当たりにして「俺もティガレックスやナルガクルガの頭をハンマーでプチプチと潰して、ヤツらを★★★(@_@★★★ ←こんな感じでめまい状態にしてやりたい!!」と強く思ってしまったのだ。よって単純に、「ガンランスのつぎはハンマーだ!!」となったわけですねえ。

 そして数日まえ、念願のスイ【凶】が完成。江野本に「おし! ハンマーでティガレックスをボコって来る!!」と宣言し、見切り+3、斬れ味レベル+1、耳栓というスキルが発動している防具に身を包んでクエスト”絶対強者”に出撃した。そして……。

 何もできず、3オチ……。

 おかしい。こんなはずじゃなかったのに。だって、もうゲネポのMASAKI君とか次長課長の井上さんとかエフォクリのGod君は、余裕の立ち回りでティガレックスの頭をプチプチと潰していたよ? しかもGod君なんて、ネコ火事場が発動した状態でそーいうことをしていたんですよ? なぜ俺のハンマーはそういうことができんのだ。誰が悪いんだコレは。俺は江野本に言った。

 「江野本さん、ティガにまったく歯が立たないんですけど……」

 笑いながら、江野本はこう返した。

 「仕方ないじゃないですか。いきなりG級のティガなんて相手が悪すぎですよ。村からちょっとずつ進めばいいんです。慌てちゃダメです」

 あ……、イヤ、その……。俺は非常に追い詰められた気分になりながらも、(言わぬわけにはいくまい)と判断し、おずおずと衝撃の事実を告白した。

 「あの……。ぎずもさん、ボクが行ったクエスト、下位の、しかも村のティガレックスなんですけど……」

 江野本、「ぎょえー!!」と言いながら大げさにのけぞり、「慣れないことはするもんじゃないっすね(笑)」と言って笑った。俺は少々憤慨しながら「なんだよ。俺は最初、ネコ火事場でプチプチしようと思っていたくらいだぞ」と強がりを言う。これに対して江野本は瞬時にグレムリン化して「どう考えても無理っすよ!!!!! もっと慣れてからプチプチしなさい」とにべもなかった。

 けっきょく俺は怒りと悲しみにまかせてハンマーをガンランスに持ち替え、同じ村下位のティガレックス討伐クエストを受注。猛烈な勢いでツンツクツンのボンボコボンとティガレックスを翻弄しまくり、僅か数分で即席ハンマー使いの仇討ちを成し遂げた。

 そして俺は冒頭で掲げた「ハンマー始めました」の張り紙をビリリと破り、新たな評語を玄関先に掲げ直した。

 「再び、ガンランス始めました

 やっぱガンランス、最高です!!

投稿者 大塚角満 : 15:42

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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