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【MHP 2nd G】第137回 ガンランスの天敵

 アドホック・パーティー for PlayStation Portable(以下、アドパ)が快適かつじつに楽しくて、サービスがスタートした11月6日以来、ここのロビーに入り浸っている。気分的にはプレイステーション2の初代『モンハン』、『モンハンG』、『モンハン2(ドス)』にハマりまくっていたときと同じ感じ。ロビーやルームでのチャットが楽しく、その流れで好きなクエストにどやどやと出かけていって、帰ってきてからあれこれと反省会をする……というパターンが懐かしいったらありゃしない。久しぶりにここで再会した友人も多く、俺は感激のあまりアドパを導入してくれたソニー・コンピュータエンタテインメントの本社がある青山方面に向かって「導入してくれて、ありがとさん!」と心からの合掌をしたりした。

 アドパに入って最初に出かけたクエストは、G級のリオレウス亜種討伐だった。いわゆる、蒼レウス。ネット友だちの女子大生、Kちゃんとふたりでの出撃である。久しぶりにネット上でKちゃんと合流し、お互いハンターランク9だったので何でもいけるなと思い、Kちゃんに「何のクエストいきたい?」と聞いたら、笑い声で「じゃ、蒼レウスね(笑)」と言われたのだ。なんで彼女が笑ったのかを説明するには、拙著『本日も逆鱗日和』の126ページにある”しまったあああ!”というコラムを紐解かなければならない。これは友だちとふたりで蒼レウス討伐に向かって、ボロボロになりながらもなんとか蒼レウスが脚を引きずるところまで追い込み、「ようやく終れる!!」っていう土壇場で俺が捕獲用麻酔玉とモドリ玉を間違えて投げて、前代未聞の敵前逃亡をしてしまった……という内容だ。このときの友だちというのがいま目の前にいるKちゃんで、彼女はそれを瞬時に思い出し、「懐かしいのでそれにいこ♪」と持ちかけてきたわけだ。

 というわけで、G級の蒼レウス討伐である。武器は、俺が”角満ガンランス”(と、読者に刷り込もうとしている)こと古龍銃槍エンブレム、Kちゃんもガンランスで、得物はエンデ・デアヴェルトだ。G級とはいえ、必要十分の装備である。わりとあっさりとクリアーしてロビーに戻ってくることができるだろう。俺とKちゃんは何の危機感も持たぬまま、蒼レウスが待つ森丘に出発した。

 G級の蒼レウスは最初、森丘のエリア5でのんびりしている。飛び回られると追いかけるのが面倒になるので、なるべくここで捕まえてしまいたい。クエストのスタート地点がエリア9だった俺はKちゃんに「5で足止めするね。そこで狩ってしまおう!」とかっこよく言い放ち、ダッシュでエリア5に向かった。

 エリア5ではキチンと、蒼レウスが待っていた。そしてその脇には、コバンザメのように付き従うキングチャチャブーの姿が。でも、相手はこの2匹だけだ。キャンプからエリア5に向かっているKちゃんが到着するまえに、キングチャチャブーくらいノしてしまえるだろう。俺は「とりあえず、キンチャチャ狩っちゃうね!!」と再びかっこよく女子大生に宣言して、火をバラ蒔いているキングチャチャブーに踊りかかった。

 しかし、攻撃が当たらない。

 まえまえから密かに思っていたのだが、ガンランスで臨むときにいちばんやっかいなモンスターは、このキングチャチャブーなのではあるまいか。キングチャチャブーはチャチャブーよりは大きいとはいえ、基本、的が小さい。さらに、飛び跳ねたり左右に動いたりと非常に忙しなく、落ち着きのない行動を取るので、直線的な動きしかできないガンランスの攻撃は、おのずと当たりにくくなる。じゃあ砲撃すればいいじゃないかという話になるが、複数人でこの小っこいモンスターを相手にしているときに砲撃なんかしようものなら、まわりの仲間にガンランスの爆風が当たりまくってそりゃあエライ騒ぎになる。そういう刷り込みがあるから、俺はひとりで立ち回っているときもキングチャチャブー相手に砲撃を使うことができない。「だったらもう、竜撃砲しかないのでは……」となるが、こんなにちょこまか動くヤツに竜撃砲が当たるわけもないのだ。

 俺は瞬時に混乱した。ガンランスの攻撃はいっこうにキングチャチャブーに当たらず、そっちばかりに気を取られている隙に空から蒼レウスのワキャキャキックが飛んできて、哀れなガンランサーはまんまとピヨピヨ&毒状態に。「!!?」と頭の上からビックリマークやらクエスチョンマークを飛び出させているうちにキングチャチャブーがザクザクと斬りかかってきて、アッと言う間に俺の分身の体力は風前の灯火となってしまった。俺はあまりと言えばあんまりな仕打ちに「ひ、ひどすぎる!!!」と憤り、泣きながらガチャガチャガチャガチャとPSPのアナログスティックやら○ボタンやらを叩きまくる。その甲斐あってなんとかピヨりは解消されたもののヨロコビの時間は0.7秒ほどしかなく、背後から蒼レウスの巨大な火の玉が飛んで来てあっけなくジ・エンド。クエストスタートからわずか2分。俺は久しぶりに会ったKちゃん(くどいようだが美人女子大生)にいいところを見せようと張り切って狩場に突入し、完全な裏目を引いてしまったのである。この醜態にKちゃんはケラケラと笑いまくり、「ちょっと!! あんまり笑かさないでよ!! なにレウスとキンチャチャにリンチされてるのよ(爆笑)」と腹を抱えたのだった。

 G級ハンターとなって数ヵ月が経つが、これほど瞬時に屠り去られたのは先日配信された最凶クエスト”双獅激天”(激昂したラージャン2頭同時討伐)くらいしか思いつかない。それくらい、ガンランスとキングチャチャブーは相性が悪いのだ。

 ガンランスの天敵は、キングチャチャブー。

 ガンランスをメイン武器としてから数年。ようやくこの事実に気が付いた。

 

投稿者 大塚角満 : 16:03

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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