大塚角満の ゲームを“読む!”
« 【MHP 2nd G】第128回 モンハン沖縄ツアー密着リポート! 1日目 | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【MHP 2nd G】第130回 モンハン沖縄ツアー密着リポート! 2日目(2) »
【MHP 2nd G】第129回 モンハン沖縄ツアー密着リポート! 2日目(1)
”『モンスターハンターポータブル 2nd G』開発スタッフと行く〜 沖縄やんばる地方〜リアル密林フィールドをめぐる旅”の2日目。
この日は、朝の6時に起床した。なんだかんだで夜中の2時過ぎまで起きていたので、頭が重い。しかも前日も、週刊ファミ通の校了を終えてそのまま沖縄に来たようなものだったので、かなりの寝不足状態である。しかも(しつこい)、ここ2週間くらいずっと、新刊『本日もサヨナラ! 逆鱗日和』の作業に忙殺されているので平均睡眠時間はヒドイことになっている。……と、最後の一文は『サヨナラ!』を宣伝したいがために意図的に付け加えました。姑息でゴメンナサイ。
さて、ツアー2日目にこのような早起きをしたのには理由がある。本ツアーのメインイベント、”やんばるの森”でのトレッキングが、いよいよ行われるのだ。今回のフィールドトレッキングの行程は、往復で180分(!)を予定。沖縄でもっとも落差のある”比地大滝”の見学を目標とし、奥深いやんばるの森を歩き回るのだ。
となれば、まずは朝飯である。トレッキングは体力を使う。キチンと腹に何かを入れておかないとフラフラになるのは間違いないであろう。
レストランに下りて見ると俺と同じ考えの人はたくさんいたようで、ほぼ満席という盛況ぶりである。ざっと見た感じ、150人以上の人がいるようだ。今回の一般ツアー参加者の人数は約30名、スタッフやマスコミを入れても、モンハンツアー関係の人間は70人ってところだろうから、こいつはとんでもない気合の入りようではないか(意味不明)。レストランのおっちゃんに導かれるままに混雑する店内を泳ぐように移動していくと、窓際の4人席で一瀬泰範ディレクターと小嶋慎太郎プランナーが食事をしている姿が目に飛び込んできた。
「おはよーございます〜」
と、まずは寝ぼけ声で挨拶。長身を折りたたむようにして白米を食べていた一瀬さんが俺に気づき、「おはよ〜ございます〜〜」とのんびりした声で返してくれた。そのまま彼らの席にお邪魔して、ビュッフェ形式の朝食を食べながら談笑。すると小嶋さんが「大塚さん、さっき早朝のビーチで撮影した写真を見てくださいよ」と言いながら、デジカメで撮った写真をピコピコと見せてくれた。わざと逆光で撮影し、椰子の木がシルエットになっている写真や美しいビーチの風景の数々。そんな中に、グラビアアイドル風に木の陰からひょっこりと顔を覗かせた、かわいらしいポーズの一瀬さんの写真があった。それを見て、冷静に俺は言った。
「なるほど。このポーズを見て思うことは、”被写体がウサミス(このツアーのMCさん)だったらどれほど幸せだったか……”ということだけですね」
撮影した小嶋さんと、さらに被写体の一瀬さんもウンウンと頷き、「じつは僕らも、まったく同じことを話していました」と真顔で声を揃えた。
そして午前8時。我々一行は比地大滝を目指して、ブロロロローとホテルを出発した。比地大滝がある奥深いやんばる森は、ベースキャンプのホテルから2時間ほどバスで走ったところにあるという。俺たちプレス軍団は「コレ幸い!!」と心の中で快哉を叫び、バスガイドさんのアナウンスを子守唄に速攻で眠りに落ちた。若者が多いツアー参加者はともかく、平均年齢38歳くらいと思われるプレス軍団にとって、往復180分のトレッキングはヘタすると敗北と絶望の行軍になるかもしれないのだ。ちょっとでも体力を温存しておかないと、ハブに噛まれるまえに「き、筋肉痛で足が動かねえ!!」、「は、肺が苦しい!」、「りょ、両足が攣った!!」なんてことになって緊急ヘリコプターを呼ぶことになりかねない。皆、口に出してそう言うことはなかったが、俺を含めて絶対にそう思っていたとここに断言しておく(笑)。
トレッキングポイントの入り口に到着し、ガイドさんの簡単な説明を受けたあと、まずはプレス軍団からやんばるの森に足を踏み入れることになった。俺はこう見えてずっとスポーツをやっていたし、じつはトレッキングも趣味のひとつだったので「しんがりは俺に任せろ!」と言わんばかりに20人ほどのプレス軍団の最後尾に陣取った。(骨は拾ってあげますよ!)と前を行くプレス軍団の背中に向かって合掌しながら、心の中でそんなことを思った。
やんばるの森は、じつに神秘的なところだった。もう完全に、『もののけ姫』の世界。非常に緑の色が濃く、本州……というか、少なくとも俺が生まれ育った群馬の森では見たことないような木々が、折り重なるように山を覆いつくしている。木が豊富にあるから水も豊かで美しく、俺が少年時代にはそこらじゅうにあった”正しい自然の姿”を、30年ぶりくらいに見せてもらった気がした。無数にある木のうちの1本を見れば、大きなザトウ虫やキノボリトカゲがウロウロ。しつこいくらいあった”ハブに注意!”の看板も、すっかり自然に魅せられてしまった俺の目には飛び込んでこなかった。
と。
かっこつけて書いてみたが……。
……すげえアップダウンで看板見るどころじゃなかった!!!!
ひーーーーー! 何この急な階段は!! 歩き始めて15分も経たないうちに俺のヒザはゲラゲラギャハハハと笑い始め、重力に負けないように太腿を上に持ち上げようとするだけでひと苦労、ふた苦労……。しかし上り以上に辛かったのが下りの階段で、どちらかの足に体重が乗るたびにヒザが「ガックン!!」と抜けそうになる。オイオイ……、どんだけ運動不足なんだよ俺……。見ると、最初は元気だったプレス軍団も俺と同じように足を震わせ、重い身体を引きずるようにどうにかこうにか前に進んでいるような状態。でも、そりゃあそうである。基本、デスクワークで毎日のように酒を飲み、つねに時差ぼけのような寝不足状態で、俺は吸わないけど多くの記者はタバコも吸う。身体の曲がり角をとっくの昔に通り過ぎて、付着した脂肪はまったく落ちなくなり、逆に筋肉は無遠慮に落ち続けるという理想と現実が逆になってしまった世界で生きているのだ。これが辛くないわけがない。カプコンパブリシティーチームのボスであり、俺の飲み友だちでもある”ホロ酔いのハギー”こと萩原さん(俺と同い年)が息も絶え絶えに、「な、なんでこの道、アップダウンさせる必要があるねん……。直線で結べそうなのに……」と絶望混じりの声でつぶやいていたが、そう言いたくなるほど、この道のアップダウンはきつかった。
それでもどうにかこうにか喘ぎながら、目的地の比地大滝にたどり着いた。大ダメージを被っている姿を、他のプレスの人たちはともかく、一般参加者にさらすわけにはいかないので、とりあえずシャンとしようと心掛ける。一般参加者はここで、滝をバックに記念撮影。さすが若者が多いだけに、皆元気そのものに見えた。俺と比べると、スタミナが真っ赤でヘロヘロになったハンターと、強走薬グレートを飲んだばかりで元気満点のハンターくらい差があったのではなかろうか……。
![]()
▲滝の前で、記念撮影。場所が限られていたので、10人ほどの小グループが交代で撮影しました。
そのまま、ほんのちょっと休憩して俺たちは山を下り始めた。帰りは山道ではなく、滝から流れ落ちてくる清流を下る”沢下り”のコースを選ぶ。じつは俺、沢下りこそ得意中の得意種目で、少年時代は本当に毎日のように、このやんばるの森と同じような沢を上り下りしていたのだ。
実際、沢下りは楽しかった。10人ほどの小グループに分かれてジャブジャブバサバサとキレイな水をかきわけるように沢を下っていったのだが、ほとんどの人が滑る川床に足をとられて「きゃーーー!!」、「うわああ!」という悲鳴とともにズッコケてびしょ濡れになって行く中、俺は余裕の境地にいた。まったくコケる気がしない。どうしてもヒザ上くらいまで水が迫ってくる箇所があったのでジーンズは多少、濡れてしまったが、むしろそれが気持ちいいくらいだった。(この沢下りで、俺はもっとも濡れない男になるぞ!)と俺は心に誓った。
![]()
▲沢下りは波乱に満ちていたが、水がとにかくキレイだし、アップダウンはないしで(笑)、俺は圧倒的に行きよりも楽チンだった。
そんなことを思いながら合流地点で待っていると、一瀬ディレクターがいつものひょうひょうとした姿で現れた。なんとなく、その顔には余裕がある。俺は一瀬さんに向かって言った。
「多くの人がびしょ濡れになる中、俺は余裕でしたよ。恐らく、このトレッキングツアーでもっとも濡れなかった男でしょうね」
得意顔の俺に向かって一瀬さんはニヤリと笑い、対抗するようにこんなことを言う。
「アレ。じつは僕もまったく同じことを考えていましたよ。間違いなく、僕のほうが大塚さんより濡れていないです」
なぁにぃ〜! こんなところに俺と同じような沢下り自慢の男がいるとは! それから俺と一瀬さんは「いーや! 俺のほうが濡れてない!」、「僕はズボン、ここまでしか濡れてないですよ!」、「俺の濡れ面積なんてこんなもんすよ!」と子供のような言い争い(苦笑)。まあ何にせよ、ケガする人や虫に刺される人もなく、無事に戻ってこれてよかったよかった。
そしてトレッキングのあとは、やんばるの森の入り口に設えられたバーベキュー広場で豪華な昼食。なんと、『モンハン』の世界から飛び出てきたような”こんがり肉”も各テーブルに配られ、グループごとに鉄板で調理をした。おいしそうに焼けたら、肉を上に持ち上げて「じょうずにやけました〜〜〜!!」と合唱。そのほかに用意された食材もどれもことごとくうまくて(お世辞抜きです)、トレッキングで疲弊した身体をやさしく癒してくれましたとさ……。
![]()
▲あやしい的屋のおっさん(笑)が転がしているのが、各テーブルに配られたこんがり肉です。
![]()
▲全員で、かんぱーい!! 日光がさんさんと降り注ぐ、最高のバーベキュー日和だった。
……しっかし俺、放っておくと本当にダラダラといつまでも書いてしまうな……。あまりにも長いので、今日はこのへんでカンベンしといてやるか(苦笑)。続きはまた次回〜。
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
最近のエントリー
バックナンバー
- 2009年08月
- 2009年07月
- 2009年06月
- 2009年05月
- 2009年04月
- 2009年03月
- 2009年02月
- 2009年01月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年09月
- 2008年08月
- 2008年07月
- 2008年06月
- 2008年05月
- 2008年04月
- 2008年03月
- 2008年02月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年09月
- 2007年08月
- 2007年07月
- 2007年06月
- 2007年05月
- 2007年04月
- 2007年03月
- 2007年02月
- 2007年01月
- 2006年11月
- 2006年10月
- 2006年09月
- 2006年08月
- 2006年07月
- 2006年06月
- 2006年05月
- 2006年04月
- 2006年03月
- 2006年02月
ブックリスト
-

別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学〜ハンター編〜
価格:1,260円[税込]
-

別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学〜モンスター編〜
価格:1,260円[税込]
※ 特典の『モンスターハンター ハンティングカード』プロモーションカードの添付は初回生産分が無くなり次第終了とさせていただきます。あらかじめご了承ください。
-

『モンスターハンター』プレイ日記 本日もサヨナラ! 逆鱗日和
価格:998円[税込]
-

『モンスターハンター』プレイ日記 本日もニャンと!逆鱗日和
価格:998円[税込]
-

『モンスターハンター』プレイ日記 本日ももっと! 逆鱗日和
価格:998円[税込]
-

『モンスターハンター』プレイ日記 本日も逆鱗日和
価格:998円[税込]
Movable Type 3.21-ja






