大塚角満の ゲームを“読む!”
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【MHP 2nd G】第128回 モンハン沖縄ツアー密着リポート! 1日目
最初に言っておきます。この記事、ちょ〜〜〜長いっす(苦笑)。覚悟して読まれよ。
行ってきましたよ沖縄!! ”『モンスターハンターポータブル 2nd G』開発スタッフと行く〜 沖縄やんばる地方〜リアル密林フィールドをめぐる旅”にくっついて!! ……いやあ、なんて楽しい2泊3日だったんでしょう。もうホント、東京に戻ってきたくなかったわ……。と言いつつこのリポートの最後は、俺がヘコんで深夜の砂浜で平身低頭で謝りまくっているシーンになると思われることを、いまから予言しておきます(意味深)。なんでそんなことになったのかを江野本ぎずもあたりに知られるとグレムリン化されるのは間違いないので、なるべくなら書きたくないのだがね。なので、書かないかもしれません。書くかもしれません。でもまあとりあえず今日は、楽しい楽しいツアー初日のことなんかを書いちゃおうかね!!
2泊3日の短い旅だが、アレやコレやと余計なものを詰め込んだおかげでやたらとリュックが重くなってしまった。さすがに水中メガネやシュノーケルを持参するほどレジャー気分満点だったわけではないのでそのようなものは持ち込まなかったが、3日分の着替えにノートPC、現地で仕事をするための資料なんかをぶち込んだ結果、(このリュックには鉄のカタマリでも入っているのではなかろうか……?)と思ってしまったほど、ずっしりと重くなってしまったのである。しかしリュックとは正反対に、俺の心は軽かった。沖縄に足を運ぶのは10年ぶりくらいなのだ。これがワクワクせずにいられるものか。ちなみに前回沖縄に行ったときの思い出は、現・逆鱗日和ファミリーの中目黒目黒、女尻笠井と夕方から翌朝まで飲んだくれに飲んだくれて、3人仲良く記憶喪失になったことくらいである。そのときの悪夢を葬り去るために、今回は健全で楽しい沖縄ツアーにするのだ! 爽やかですがすがしい気持ちのまま毎日を過ごすのだ! じつは密かにそのような決意を持っての出撃だったのである。
10月25日の土曜日、午前11時に羽田空港に到着。集合場所に接近していくと、ひと目で「あ。モンハンツアーの人たちだな」とわかる集団に出くわした。なんですぐにわかったのかを説明するのは難しいのだが、ハンターが放つ一種独特の雰囲気というか、シンパシーを感じる電波をその集団から受け取ったのである。見ると、大塚角満出張狩猟企画の折りに青森でお世話になったRさんの顔がある。モンハンフェスタで何度も話をさせてもらった方もいる。そして、『ニャンと! 逆鱗日和』の発売記念イベントに来てくれた方も何人も……。『モンハン』を共通言語に話す人々というだけでなく、すでに見知った人が何人もおられるという、言ってみれば大塚角満だけが感じられる贅沢な安心感に包まれて、俺は機上の人となった。
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▲今回のツアー参加者に配られた資料など一式。この中には、ネームホルダー、旅のしおり(仕掛けアリ)、バッジ、そしてリアルギルドカードなどが入っている。宝の山です。
沖縄は、いい天気だった。気温も30度近くあるという。東京で羽織っていたジャージを脱ぎ、速攻で腰に巻きつける。空気は完全に、亜熱帯のものだ。本当に来ちゃったんだなぁ、沖縄……。取材でしょっちゅう海外に行っているが、圧倒的に今回のほうがドキドキワクワクとしている。まだ沖縄に着いたばかりで何もしていないというのに、楽しくて楽しくて仕方がないぞ。こういうときは、自分の年齢など気にせずはしゃいじゃおう。わーいわーい! と、到着口に向かう通路で少年のようにスキップしていると、「大塚さん、今回も来ちゃいましたね」と背後から声をかけられた。振り向くと、そこにいたのは小嶋慎太郎プランナー。今回のツアーでもMCをするモンハンフェスタでおなじみの宇佐美友紀さん(通称・ウサミス)や、カプコンの顔見知りの人もたくさん現れた。「いやあ小嶋さんこそ、今回も来ちゃいましたね」と当たり前のことを返す俺。そんな俺に小嶋さんは「めっちゃ楽しみですよ、今回のツアー」と素の笑顔で応えてくれる。(また今回もこの人たちと、ステキな旅ができるんだなあ)と小嶋さんの笑顔を見て実感する俺。あちこちから聞こえてくるモンハンツアー参加者の笑い声や嬌声も、俺のステキな予感に拍車をかけてくれた。さあ、楽しむぞー!
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▲これ、先の資料一式に入っていたバッジ。描かれているのは、シーサーアイルー!! 断言する。いままで見てきたさまざまなアイルーの中で、いっっっちばんかわいい!!
ツアー最初の目的地は、恩納村にある”琉球村”だ。ここは沖縄の文化・芸能・自然を見たり、体感したりできるテーマパークで、10年まえに沖縄に来たときも立ち寄った記憶のある場所だったりする。今回ここで行うのは、沖縄の有名な守り神”シーサー”に色を塗ってオリジナルシーサーを作成する”絵付け”というアトラクションだ。絵付け作業を行うテーブルには見本が置かれていたのだが、どうやらコレ、アイルー模様に塗られているようだ。なるほどなるほど。そうやってこのツアーで行われることは『モンハン』に紐付けられて行くのか。さあて、俺はどんな模様に塗ろうかな。色も限られていることだし、悩むではないか。どうしようどうしようと頭を抱えていると、琉球村で合流した一瀬泰範ディレクターがフラリと俺の前に現れて、「大塚さんはもちろん、大好きなテオ模様に塗るんですよね?」とニヤニヤ笑うではないか! この人は俺がこの間、ブログで書いてきた”テオ物語”というじつにくだらない妄想話に絡めて、俺をからかっているのである(”テオ物語”は11月20日発売の新刊『本日もサヨナラ! 逆鱗日和』に収録)。一瀬さんの挑発(?)に対し、俺は「テオなんか作りませんよ! 今回の俺のテーマは”イタリア”です!」と、言った本人もよくわからないナゾの言葉で返す。しかし、言った手前引っ込みがつかないので、限られた色の中からイタリアっぽい色を抽出して、見るも無残な”原色事故”とでも呼びたくなる珍獣を創造してしまいました(写真参照)。
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▲琉球村に到着したツアー一行。まずはみんなで記念撮影。今回のツアーでめぐった場所では、毎回このような記念写真が撮影された。
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▲最初のアトラクションはシーサーへの絵付け。テーブルごとに置いてあった色が違うので、皆、かなり苦労していた模様。オイラも……!
琉球村を後にして、ツアー一行は今回の旅の拠点となるホテル”ムーンビーチ”にやってきた。ひと休みしたのちに、ホテルの近くにある沖縄料理屋で夕食を兼ねた懇親会が開かれるのだ。今回のツアーは我々マスコミと一般参加者は基本的に切り分けられていたので、とりあえずマスコミ用に用意された席に着席して開会を待つ。するとすぐ横の席に浅黒く日焼けした辻本良三プロデューサーが現れて、「お疲れ様っす!」と元気な声で話しかけてきた。俺は辻本プロデューサーを見て心から「良三さん、沖縄似合いますよね」とニコニコしながら応える。これに対し辻本プロデューサーはうれしそうに微笑み、「あ、ホントに? うれしいなあ。でも、なんで?」と俺に向き直る。俺は軽く頷いてから辻本プロデューサーの目を見て、「レジャー焼けしてるから」とボソリ。辻本プロデューサー、瞬時に笑顔を失い「ちょっと。そういうこと言うのやめてもらえます? 地黒だっちゅーの(苦笑)」と思いっきり苦笑い。俺たちはゲラゲラ笑いながらガッチリと握手をして、「今回もよろしくお願いします!」と言い合った。
そんな辻本プロデューサーの乾杯のあいさつでスタートした懇親会は、しみじみと楽しいものだった。参加者の各テーブルを辻本プロデューサー、一瀬ディレクター、小嶋プランナーが回り、『モンハン』談義に花を咲かせている。今回のツアー参加者が何よりも楽しみにしていたのが彼ら『モンハン』開発チームとの親睦で、それがいきなりツアー初日に実現しているのだから、これが盛り上がらないわけがないのだ。もちろん、ツアー参加者どうしも『モンハン』という共通言語があるおかげであっと言う間に打ち解けた様子で、貸切の店内は笑い声と話し声で飽和状態になっていた。そして俺も、ウサミスの「大塚さーん! こっちこっち!」という声に導かれて一般参加者のテーブルに。そこには、東京からいっしょにきたRさんたちのほかに、狩猟ツアーの下関編でお世話になったクマさんや、モンハンフェスタ'08優勝チーム”もうゲネポ”のMASAKI君と、その友だちでありモンハンフェスタ'08名古屋代表”狩魂T”のたけちよ君の姿も! このブログで掲載したロングインタビュー以来、プライベートでもすっかり仲良しになったMASAKI君の横に取り付いて、まわりの人たちとも談笑。そこにいた皆さんは俺がクエスト”モンスターハンター”を27回目でやっとクリアーしたことやガンランスの使用回数が1000回を超えたことを知ってくれていて、なんと「大塚さんのこれらの偉業を称えて乾杯しましょう!」って流れで盛大に乾杯することに(笑)。俺、恐縮しながらもじつにうれしくなり、「ありがとうございます! ありがとうございます!」と、選挙カーに乗ってるような気分になりながらアリガトアリガトを連発した。
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▲辻本プロデューサーの「モンハン!」の掛け声のあと、全員で「やろーぜ!!」と合唱してかんぱーい!! 賑やかな宴が始まった!
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▲これ、今回のツアーのために用意されたビール。中身は沖縄限定のゴーヤービールだったのだが、このラベルが貼られているだけで、お土産として持ち帰る参加者が後を絶たなかった。ちなみにゴーヤービール、意外なほどおいしいです!
懇親会ではこのあと、沖縄の楽器”三線”を使って琉球サウンドを奏でるバンド”ティダカンパニー”によるミニライブが行われた。そこではアレンジされた沖縄の民謡やオリジナルソングが披露されたあと、最後に三線で『モンスターハンター』のテーマが奏でられるというサプライズも。 ティダカンパニーの方は「何度も練習したのに本番で間違えちゃった」とテレていたが、シンプルな三線の音で紡ぎだされたテーマはいつも聴く以上に心に響いて、俺などは鳥肌が立ちまくって仕方なかったです……。
懇親会ですっかり心もお腹も満たされたハンター一行はこのあと、ホテルのスイートルームに用意された”リアル集会所”に移動して自由に協力プレイ。俺もここに混ぜてもらって、武神闘宴やらダイヤモンドダストやら、ややこしいクエストをこなしまくった。ちなみにダイヤモンドダストに出向いたメンバーは、俺、辻本プロデューサーという”テキトー悪友コンビ”と、アスリート中のアスリート、MASAKI君とたけちよ君というじつに両極端な取り合わせ(笑)。実際、クエストもヒドいもので、俺と辻本プロデューサーがお互いを罵倒しながらガンランスと弓で撃ち合っている隙に、悪魔の子ふたりがG級ティガレックスとラージャンを瞬殺。クリアーに要した時間は、なんとたったの6分でした(苦笑)。
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▲リアル集会所の様子。ソファーに上がりこんで後ろのパーティーにちょっかいを出しているのは小嶋プランナーです(笑)。隣は、真剣な表情でPSPの画面を眺める辻本プロデューサー。
このあと、俺は小嶋プランナーとふたりで夜のビーチに散歩に出かけた。見上げれば、巨大なオリオン座が幅を利かせた美しい星空。そして足元からは、穏やかな波にもてあそばれたサンゴのカケラたちが奏でる「キラキラキラ……」というやさしい音が流れてくる。これ以上ないくらいロマンチックなシチュエーションで、女性とふたりで来たら間違いなく恋に落ちてしまいそうな状況だが、じつはこういう雰囲気の中でこそ、気の置けない男どうしでしんみりと話し合うのが好きだったりするのだ。波の音をBGMに、小嶋さんとあれこれといろいろなことを話す。小嶋さんの言葉の端々から感じられるのは、満足感以外のナニモノでもない。まだツアー初日が終ったばかりだが、小嶋さんは「ファンの皆さんの満足そうな顔を見られて、本当にここまで来てよかったと思いますよ」としみじみと言う。開発者ではない俺ですら、参加者のうれしそうな顔を見ていると熱いものがこみ上げてきそうになるのだ。当事者の彼らにしたら、それはそれはたまらないことだろうなぁ……。そんなことを話しながらふたりで波の音を聴いていたら、背後から「おーい」という聞き覚えのある声が聞こえた。振り向くと、コンビニのビニール袋を抱えた良三さんが、足早にこっちに来ようとしていた。じつは小嶋さんとふたりでビーチに来るとき、コンビニに行くという良三さんとすれ違っていたのだ。俺と小嶋さんがビーチに行くと聞いて、良三さんはよく冷えたオリオンビールを買ってきてくれたというわけだ。さすがプロデューサー。粋な演出をしてくれる。
俺たちは砂浜にあぐらをかいて、「ま、とりあえず」と言いながら乾杯をした。冷えたオリオンビールが、胃の中に落ちていくのがわかる。良三さんはチュウハイをうまそうに噛み締めたあと「はぁ!」と強く息をはき、「ホントにこのツアーをやってよかったー!」と小嶋さんと同じことを言った。そして、「いま、最高に幸せですよ、大塚さん」としんみりと言葉を継ぐ。いつもの笑顔は、充実感でさらに深みを増しているようだ。俺も感動しながら「うん。俺もいっしょに来れてよかった」とふたりに言った。それはもう、心の底から出た言葉だった。
そんなとき、小嶋さんが「しまった!」と素っ頓狂な声を出した。ナンダナンダと見守っていると、小嶋さんは「流れ星が見えたのに、一瞬すぎて願い事ができなかった!」と痛恨の表情をしているではないか(笑)。確かに、降ってきそうな満天の星だもんなぁ。俺はゲラゲラと笑いながら、今後また、小嶋さんが流れ星に出会ったときのためにじつに参考になる知恵を授けてあげることにした。
「小嶋さん、そういうときは一瞬の迷いもなく”金! 金! 金!”って言えばいいんですよ」
この言葉に小嶋さんは腹を抱えて笑い、「気分をぶち壊すこと言わないでくださいよ! これから大塚さんのこと、”大塚金満”って呼びますよ!」と爆笑。良三さんも「あはははは!」と弾けたように笑い、「いいですね、大先生(笑)。これからはカネマンでいきましょう(爆笑)」とヒザを叩いている。言われた俺も身体を折り曲げながら大笑い、「ちょっと! そういうこと言うのやめてもらえます?(苦笑) ホラ! 明日は朝早いんだから、もう寝ますよ!」と言って、ふたりの肩をポンポンと叩いた。
2日目に続く〜。
※『逆鱗日和』緊急告知!※
本文中でも触れていますが、現在『本日も逆鱗日和』シリーズの第4弾を急ピッチで制作しております!! 第4弾の書名は……『モンスターハンタープレイ日記 本日もサヨナラ! 逆鱗日和』で、発売日は2008年11月20日! 本書の内容についてはこの場にてじょじょに、明らかにしていこうと思ってます。お楽しみに!
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▲『本日もサヨナラ! 逆鱗日和』のゲラ。俺も江野本も本気で寝食を惜しんで、制作に没頭しておりますよ!
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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