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大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 2nd G】第127回 言い間違えててゴメンナサイ

 先日、大食いチャンピオンとして有名なジャイアント白田さんが『2nd G』を持って編集部に遊びに来た。週刊ファミ通の巻頭にある”FACE”というインタビューページに登場していただいたとき、インタビュアーの江野本ぎずもがゲーム好きの白田さんに『2nd G』の楽しさを刷り込みまくり、ついでに『本日もニャンと! 逆鱗日和』も手渡して見事、大食い界のカリスマを狩人にすることに成功したのであった。以来、白田さんはすっかり『2nd G』のトリコになり、ついでに『逆鱗日和』のヘビーな読者にもなっていただき(笑)、その縁で我々のもとに遊びに来てくれた、というわけだ。

 この日は基本、上位ハンターの白田さんの未クリアークエストをこなすことに時間を割いた(そのあと、白田さんたっての希望でラージャンやら古龍に出撃したけど(笑))。俺と江野本、ふだんはヘッポコさばかりが際立っているがさすがにG級ハンターだけのことはあり、上位のモンスターはものともしない。巧みな白田さんの立ち回りもあって、非常に順調に上位モンスターを蹴散らすことができた。G級だろうが下位だろうが、何人かでワイワイと楽しめるのが『2nd G』、いや『モンスターハンター』の最大の魅力だ。俺たちは時を忘れて、エンターブレインの会議室でクエストをこなしまくった。しかし我々はお互いが仕事を持つ身。本当に時を忘れてしまうととんでもないことになってしまうので、「つぎのクエストをラストにしましょうか」ということになった。最後のお相手に選ばれたのは、白田さんが「見たことも聞いたこともない」と言うリオレイア希少種にした。

 黄金色の身体を躍動させるリオレイア希少種を見た白田さんの驚きようは、俺を感動させて止まないものだった。「レイアだ!!」、「金色だ!!」と当たり前のことに感嘆符を飛び出させる彼の様子を見て、『モンスターハンターG』で初めてリオレイア希少種を見たときの自分を思い出す。ガンランサーに密かな感動を植えつけながらもクエストは順調に進行し、尻尾もきちんと切断したうえで、リオレイア希少種は捕獲用麻酔玉の虜となった。さあさあ、尻尾から剥ぎ取ろう。何が出るかな何が出るかな……。喜び勇みながら尻尾に取りつく3人のハンター。雌火竜の紅玉でも出れば儲けものだ。ドキドキしながら剥ぎ取りをしていると、大食い界のカリスマがいきなりガバっと顔を上げ、大きな声で衝撃の発言をした。

 「”べにだま”が出たーーーーーっ!!!!」

 べにだま……、べにだま…………って、それって”めすかりゅうのこうぎょく(紅玉)”のことかぁあああ!!! 俺と江野本、座っていた椅子から本気でズッコケ落ちて、腹を抱えて笑いながら白田さんをたしなめた。

 「白田さん!! それ、”べにだま”じゃなくて”こうぎょく”っすよ!!(笑)」

 言われた白田さん、しばしキョトンとしたあと、悲しそうな表情を作ってこう言った。「えええ……。ずっーとべにだまべにだま言ってましたよ……。でもこのゲームって、読み間違いしている素材とか武器ってたくさんありそうですよねえ」。

 そう。そうなのである。”べにだま”については確信を持って間違いだと思ったのでたしなめることができたが、じつは俺や江野本も言い間違いだと気づかずに、大声で間違った呼び名を叫んでいるかもしれないのだ。

 そういえば先日、仲のいいご夫婦とお酒を飲んだときに”『モンハン』における言い間違い”の話になり、ご主人が奥様が犯した爆笑ものの言い間違いを教えてくれた。

 「ディアブロスの素材で”ねじれた角”ってあるじゃないですか? (奥様を指して)この人、それが欲しかったらしく大声で”ねじれたかどを取りに行こうよ!!”って(笑)。ね、ねじれててかどになってて……ってなんや!? ってこっちが混乱しましたよ(苦笑)」

 そういうのって、あるんだよなー!(笑) 初代『モンハン』の時代からいっしょに遊んでいたネット友だちのaちゃんという女の子は、ガノトトスのことを一生”ガトノノス”と言っていたし、俺も滅龍弾のことを”げんりゅうだん”と読んでいた(テレビの解像度が悪くて”滅”が”減”に見えていただけだからね!)。このほか、有名どころ(?)では、ハンマーの”鬼鉄””キテツ”と読んでいる人は多いだろうし(正しくは”オニノクロガネ”)、炎龍の塵粉”エンリュウノフンジン”と読み間違えている人はゴマンといるだろう(正しくは”エンリュウノジンプン”)。俺のまわりでは最近、江野本がライトボウガン”金華朧銀の対弩”を作ったのだが、これを俺と江野本は”キンカオボロギンノツイド”と読んでいたし(正しくは”キンカロウギンノツイド”)、さらに江野本は雌火竜の秘棘”メスカリュウノヒトゲ”じゃなく”メスカリュウノヒキョク”と知って、「ずっと”ヒトゲヒトゲ”っていろんな人の前で言ってたよ!! 恥ずかしいよお!!」と絶叫して本気で顔を赤くしていた。

 と、人の間違いを好き勝手にあげつらっている俺ではあるが、じつはもっととてつもない過ちを、最近犯してしまったのである。

 下にもちょっと書くが、じつはいま『逆鱗日和』シリーズの4巻目を必死こいて作っているのだが、その中に入れる脚注で俺はこんなことを書いてカプコンさんにチェックに出した。

◆ゲネポスの麻痺牙
“麻痺牙”の部分、正しくは”まひが”のはずだが、”まひきば”と読む人は非常に多い。江野本ぎずももそう読んでいる。

 数日後、カプコンからチェックが戻ってきた。

 「まことに申し上げにくいのですが……”まひが”じゃなくて”まひきば”が正しい読みかたでして……。大塚さんではなく、江野本さんのほうが正解で……」

 これからはちょっとでも読みかたがアヤシイものについては、「ハイハイ、”ゲネポスのまいああ”ネ。了解了解」てな具合に、極限まであいまいな発音をして読みたいと思います(苦笑)。

投稿者 大塚角満 : 13:39

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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