大塚角満の ゲームを“読む!”
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なんだかすっかり、不定期更新が板についてきました。いち時期は「1日にコラムを2本以上アップするぞうららららぁぁああ!!!!」と気持ちが悪いほど気合をみなぎらせてビシビシバシバシとキーボードを引っ叩いておりましたが、モンスターハンターもクリアーしたし、武神闘宴も撃破したし(ふたりがかりだけど)ですっかりオイラはリラックスモード。「今日もいい天気だなホゲェ〜」、「お腹減ったなぁホゲェ〜……」と、やたらとホゲホゲしながらのんびりと生活している次第であります。
そんな余裕ができた俺だから、『2nd G』でやることもゆとりに満ちている。最近になってようやく、ガード性能、ガード強化といったガンランサー絶対必携スキル(俺だけか)を捨てて、いろんなところにアンテナを伸ばして防具を作り始めた。たとえば、”砲術王”を発動させて砲撃のみでモンスターを討伐したり、属性攻撃強化をつけてとくに属性攻撃に弱いモンスターをいびり倒したり。”ガード”じゃなくて”攻撃”に視線を振り向けるだけで、同じガンランスでもこんなに遊びの幅が広がるんだといまさらながらに感心した次第である。
そんな、多方向に触手を伸ばした俺をしても、「……こいつだけは、ガンランサーには不必要だろうな」と思っていたスキルがある。それが”回避性能+2”と”回避距離UP”だ。前者は回避行動をしたときの無敵時間が長くなり、後者は回避時の移動距離が1.5にもなる、というもの。ナルガクルガの素材で作る”ナルガX”シリーズを揃えればこのふたつのスキルを発動させることができるので、持っている人も多いかと思う。このスキルを身につけた片手剣使いや双剣使いの動きは圧倒的に”忍者”そのもので、猛るモンスターの攻撃もヒラリヒラリゴロンゴロンとガードなしでかわしまくっている。「そこだ!」と思って勢い込んで吐いたブレスの先に、1秒まえまでは確かにいたナルガハンターの姿が消えているのを確認し、「あれえ!? 一瞬まえまでいたのに!! どこいったどこいった!!」と歯軋りしたモンスターさんも多数おられるのではないでしょうか(なんのこっちゃ)。また、攻撃を食らわないことを前提にした立ち回りが求められるガンナーにも非常に人気のあるスキルで、生粋の弓使いである辻本良三プロデューサーもナルガXに身を包んでうれしそうにピョンピョンとフィールドで跳ね回っておったよ。
しかしご存じ……かどうか知らないが、俺が使い続けているガンランスは回避行動とは無縁の存在だ。武器を構えた状態で回避行動をすると、マヌケにピョンとバックステップをしてしまうだけなのだから。回避行動をするくらいならガッチリとガードを固める。死んだじいちゃんに「男は守りを固めてナンボだ!」ときびしく言われて育ったので、俺はいまでも、この教えを実践しているというわけである(ホントか?)。
そんなある日、いつもの馴染みのバーでマスターと『2nd G』談義に花を咲かせていた。テーマはいつしか防具やスキルのことになり、何を発動させるのがいいか、どの組み合わせがステキなのか、というところでお互いの意見を交換しあっていたのである。そんな中でマスターはキラリと目を光らせ、「大塚さん、これをちょっと操作してみませんか?」と言って手に持った物体を俺に差し出してきた。手渡されたのは、マスターのPSP。画面を覗くと、ナルガX装備で身を包んだ男性ハンターが佇んでいる。持っている武器は……ガンランスだな。俺が「水と油の組み合わせ」と言って憚らない相性の悪い組み合わせを、なぜマスターは身にまとっているのだろうか……? 俺の疑念を読み取ったマスターはニヤリと笑い、「まあ食わず嫌いせずに、試しに操作してみてくださいよ」と言って強引にクエストを受注。目をパチパチと瞬いているガンランサーに向かって、「フィールドに降り立ったらとりあえず、ガンランスでいつもどうりの動きをしてみてください」とやさしく指示を出した。マスターが俺に何をやらせたいのか皆目見当がつかなかったが、とりあえず言われたとおりにしてみよう。俺は見慣れないナルガXに身を包んだガンランサーを操って武器出し攻撃をし、いつもの癖で横向きにステップを踏んだ。そしてその瞬間、若干の睡魔に侵されつつあった脳ミソが一気に覚醒した。俺は叫んだ。
「なんだこのステップの距離は!! ガンランサーが、超躍動してるーーー!!」
スキル”回避距離UP”は、ランスのステップにも適用される。ステップを踏んだときの移動距離は1.5倍ほどもあるので、いつものステップが「よっこらせ」という感じだとすると、回避距離UP付きのステップは「ズヒュンッ!!」 って感じでモンスターの視界から消える印象なのだ。驚きまくる俺をニコニコしながら眺めながら、マスターは「ね、おもしろいでしょう」と言って笑った。
翌日、俺はすぐにナルガX装備を整えた。あの”ズヒュンッ!”を再び味わうために。幸い、ナルガクルガの素材は山ほどあったので瞬時に装備は完成。あっと言う間に、”回避ガンランサー”は誕生した。そしてすぐに、クエスト受注。最初こそ「とにかくやたらとステップして攻撃をかわしたい!!」と必要以上にステップに頼って攻撃を食らいまくり、あっさりとクックあたりにも屠り去られたりしたが、慣れてくるとこれほど楽しい立ち回りもなかなかないと思えた。いままでの自分の立ち回りを”静”とするなら、ナルガXに身を包んだいまは間違いなく”動”のガンランサーとなっている。”静”から”動”へ。ガードを捨てた新生・アグレッシブガンランサーのハンティング生活が始まった。
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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