« 【MHP 2nd G】第120回 フィールドのジュヴナイル | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【MHP 2nd G】第122回 武神の名のもとに その2 »【MHP 2nd G】第121回 武神の名のもとに その12008年10月06日ネコートさんの最終クエスト”モンスターハンター”をクリアーしたハンターのまわりには、じつにアンニュイな時間が流れる。(もう、あわてなくていいんだー)と思い、(これからは齷齪せずにのんびり行こう)とも思う。俺もその例外ではない。すっかり日向ぼっこが似合う心涼しいセミリタイアした戦士のようになり、やり残していたクエストを消化したり、採集に励んだり、トレジャーハンターに出向いたりと、何に追われるでもない自由な風となってフィールド駆け抜けるようになった。ある意味、これはハンターの行き着く理想郷でもあった。 ところがそんなある日、事件は起こった。 二日酔いの頭で大阪出張から帰ってきたその日、江野本ぎずもが俺を見つけるやいなやギャーギャーとわめきまくり、決死の表情でこう告げたのだ。「おおお大塚さん!! とんでもないダウンロードクエストが配信されましたよっ!!!」と。その声を聞いた瞬間、血中に溜まっていたアセトアルデヒドが瞬時に消し飛び、一気に血液が濃くなるのを感じた。そうか……。ついにあのクエストが配信されたのか……。目が眩むような事実に打ちのめされ、ただただ天を仰ぐ老境のガンランサー。そんな俺に向かって、江野本はこう言った。 「大塚さん。もう一度本気で、ガンランスを手にするときが来たんじゃありませんか?」 ……おまえ、悠々自適な毎日を送っていた俺に挑戦しろと言ってるのか? このクエストに何が出てくるのか、知らないわけじゃないだろう……? 俺は戸惑いながら江野本に向き直り、「……俺がクリアーできると思ってんの?」と少々謙遜しながら素の声で尋ねた。そんな控え目な37歳に、『逆鱗日和』の編集者は容赦がなかった。 「いえ、無理でしょうね」 あまりにもはっきりと言われ、二の句が告げなくなって「むぐぐぐぐ……」と唸る俺。まったく、河合リエかオマエは。そんな、ダメ出ししたガンランサーに向かって、江野本はこんなことを言った。 「ソロでやってもいいと思いますけど、大塚さんとガンランスのコンビではまず不可能です。なのでこのクエストに関しては、あっしがお供しますよ! ふたりでクリアーしてやりましょうよ!!」 な、なるほど。そうきたか……。じつはこのクエストが配信されるまえから、「えーっと、俺とガンランスの戦力を考えると3頭目まではなんとかいけるかもしれないけど、そっからそっから……うーん……」といろいろと脳内シミュレートしていたのだが、どう贔屓目に考えても、俺ひとりでこのクエストをクリアーする絵が浮かんでこなかった。ネコートさんの”モンスターハンター”はソロ限定の村クエストだったこともあり、「村クエストなんだからどんな武器カテゴリーでも絶対にひとりでいけるはず!!」と確信に満ちたセリフを自分に叩きつけられたので、モチベーションを維持することができた。しかし”こいつ”は集会所のクエストで、しかも参加条件は”ハンターランク9であること”。この事実は噛み砕けば、”ハンターランク9のツワモノ複数人で挑むことが望ましい”と言ってるようなものだ。そんなクエストにひとりで挑むことを考えたら、いくら俺がずうずうしくても、余裕でクリアーする絵なんて想像できるわけもないのである。 しかし勇気か無謀か、この恐るべきクエストに挑むためのパートナーとして江野本ぎずもが名乗りを上げた。俺のコラムではズッコケシーンばかりが描かれる彼女だが、一応これでも、ハンターランク9の現役ハンターである。確かに江野本が付き合ってくれれば、戦力が2倍……とはいかないまでも1.65倍くらいにはなるであろう。 ……よし行くか、もう一度あの狩場に。悠々自適のセミリタイア生活は確かに居心地がよかったが、俺はやはり、根っからのハンターなのだ。武器庫の隅に立てかけておいた屈強なガンランスを手に持ち、つぎつぎと襲い来るライバルたちと渡り合うのだ!! 「行こうか、えのっち。大闘技場に!!」 モンスターハンターを上回る絶望と困難が待っている気がしたが、なあに、何とかなるさ。「はい!!」と元気に応える相棒の顔を見て、俺は勝利を確信した。 武神闘宴−−。 大闘技場で俺たちを待つこの至高のクエストは、その難易度の高さから畏敬の念を込めて”真・モンスターハンター”とハンターたちに呼ばれている。とてつもない強大なクエスト。俺たちの、”最後の挑戦”が始まった−−! ※追記※ 10月9日から東京ゲームショウ2008が始まりますね! いやあ、楽しみ……よりも今年はニュースがたくさんありすぎて怖ええ!! もう10年以上、ファミ通のニュース担当記者をしていますが、こんなにドキドキする東京ゲームショウは初めてです。 でね。 今年も週刊ファミ通は小さいながらもブースを展開し、クリエーターさんを呼んでのトークショーやいくつかのイベントを行うのです。そこで、まことに僭越ながら……大塚角満イベント(!)も行うことになりました! ひー、恥ずかしい! 拙著『逆鱗日和』シリーズに関するとある告知と、ちょっとしたイベント(?)を企画しております。開催予定日時は、10月12日(日)の午後3時から。閑散としていると泣いちゃうかもしれないので、興味のある方はぜひ、ファミ通ブースにいらしてください!! よろしくお願いします!!! 投稿者 otsuka-eb : 2008年10月06日 16:41 |






