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大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MH3】第3回!? 海竜は躍動する

 東京ゲームショウ2日目の今日も、カプコンブースに噛り付き。『モンスターハンター』制作チームの面々に、「大塚さん、ほかのブースまわらなくて平気ですか……?」と真顔で心配されたくらい、カプコンブースにしがみついていました。でも、オノレの名誉のために言っておきますが、キチンとほかのブースを巡って、気になっていたゲームを遊ばせてもらいましたよ! さらに、いろんなクリエーターの方からさまざまなお話をお聞きしました。それも少しずつ、ファミ通.com上で発表させていただきます。東京ゲームショウは、こうでなくっちゃねえ。

 それでも、最大の時間をカプコンブースに割いていたのは事実。そして、(我ながらシツコイなぁ……)と思わなくもなかったが、またまた『モンスターハンター3(トライ)』を遊ばせてもらった。今回はなんと、我らが逆鱗日和ファミリー(中目黒目黒、女尻笠井、江野本ぎずも)が勢ぞろいしての協力プレイだ。これほど頼りがいがあり、同じくらい頼りにならないパーティーがほかにあるだろうか?

 東京ゲームショウの会場がオープンするのと同時に、俺を先頭にカプコンブースを目指す逆鱗日和ファミリー。その様子を客観視した笠井がボソリと「大塚さんを先頭にして4人で歩いていると、(こいつら100パー、『モンハン』遊びに行くんだな)といろんな人に見抜かれそうで、なんか恥ずかしいっす」と失礼千万なことを言いやがる。俺、笠井をにらみつけて、「ホントに『モンハン』やりに行くんだから恥ずかしがることねえじゃねえか!」と言い、肩で風を切って混み始めた東京ゲームショウの会場を闊歩した。

 カプコンブースは今日も、東京ゲームショウ会場でいちばんの混雑となっていた。『モンハン3』に『バイオハザード5』、『逆転検事』、『ストIV』、『バイオニックコマンドー』や『タツノコvs.カプコン』までプレイアブル出展されているときたら、そりゃあ混むってものでしょう(しかもこれでも書ききっていない)。そんな、大作や名作が林立しているカプコンブースの中にあって、今日もダントツの人出となっていたのが『モンスターハンター3』だ。

 待っているあいだに、4人で顔を突き合わせて作戦会議をした。挑みたいのはやはり、『モンハン3』の象徴・”海竜”ラギアクルスだ。ビジネスデーの2日間、この偉大な新モンスターを討伐してのけたパーティーはほとんどいないらしい。こいつは千載一遇のチャンスだ。俺たちがいちばん最初にラギアクルスを屠り去ることができたら、長年の俺のコラムで染み付いてしまった”ヘタレ軍団”の汚名を一気に吹き飛ばすことができるぞ。俺は3人に言った。

 「もっとも手強い海竜に挑みたいんだけど、覚悟はいいかね?」

 相変わらず何も考えていない目黒が元気に応じる。

 「当然です!! やってやりましょう! 狩ってやりましょう! ……で、かいりゅうって何ですか??

 目黒のテキトー発言をいつものようにスルーし、俺はつぎの言葉を発した。

 「みんな、武器は何でいくの?」

 東京ゲームショウバージョンの『モンハン3』では、大剣、片手剣、ハンマー、ライトボウガン、ヘビィボウガンの中から武器を選択できる。俺は大剣と片手剣は体験済みなので、「今回俺は、ライトボウガンで行くね」と宣言。それを受けた結果、目黒は大剣を、笠井はハンマーを、江野本は片手剣を選択する。従来の操作系であればまったく問題ない組み合わせのパーティーだが、これから挑むのはWiiリモコンとヌンチャクに操作が割り振られた『モンハン3』だ。全員がバラバラの武器で、本当に大丈夫なんだろうか……? と、大いに不安を覚えたフリをしてみたが、心のウチの(こいつはおもしろいことになりそうだ)という思いが顔に出たらしく、右隣で真剣に操作方法が書かれたパネルをチェックしていた江野本ににらまれてしまった。

 さあて、逆鱗日和ファミリーによる『モンハン3』初プレイだ。討伐目標は当初の予定どおり、象徴・ラギアクルス。当たり前だが、相手にとって不足はないぜ!

 キャンプに降り立った逆鱗日和ファミリーは、おのおのが勝手なことを始めた。Wiiリモコンによる操作があまりにも新鮮で、「うおお! なんだコレは!(笑)」(目黒)、「やべえ!! 楽しいかも!!」(笠井)と子供のようなハシャギようである。江野本などはキックのボタン(−ボタン)を発見して、キャッキャ言いながらやたらと俺を蹴飛ばしてくる。俺もライトボウガンで散弾でもぶっ放して反撃しようと思ったのだが、そもそもライトボウガン自体触るのが久しぶりだったので基本的な動作がわからねえ(苦笑)。俺、「こ、こんにゃろ……」とうめくのが精一杯で、いつのまにか江野本に逃げられてしまった。

 そんなこんなで新しい操作方法を無邪気に楽しんでいたら、「残り時間10分でえす」の文字が画面に表示された。逆鱗日和ファミリー、皆一様に「!!!!!」と頭の上からビックリマークを飛び出させて驚愕の表情を作る。は、早く現場に行かないと討伐するどころの騒ぎじゃねえ!! 俺たちは「あうあうあう!」と慌てふためきながら狩場へと直行した。

 海に潜ると、いましたいましたラギアクルス!! 青い海の中で、うねうねと妖艶にうねっている。この、美しい蒼色のモンスターをひと言で言い表す文字は”荘厳”であろう。人が住まわぬ海を統べる、圧倒的な存在感。荘厳が意味する”別の世界に引きこむような何か”を、このモンスターは持っている。さすが、『モンハン3』の象徴。こいつとも、長い付き合いになるんだろうなぁ……。そんなことを考えながら海の中でポケーっとしていたら、あっと言う間に間合いを詰められ大迫力のタックルを思いっきり食らってしまった。いかんいかん。狩猟に集中しなければ! ちなみにライトボウガンの操作は、右手のWiiリモコンをブルっとひと振りすると武器を構え、Aボタンで弾丸発射。リロードは−ボタンで行う。スコープモードにするにはZボタンをひと押し。弾丸の種類はCボタンを押しながら+キーの上下で選択する。こんなところかな? Bボタンで回避行動、+ボタンで武器を収めるのは近接武器と同じだ。

 そうだ、せっかくだから水中での操作もわかる範囲で書こう。基本的には陸上とそんなに変わらず、ヌンチャクのアナログスティックの操作で勝手に泳いでくれる。速く泳ぎたいときはZボタンを押しながらアナログスティックを倒せばいい。陸上で走るのと同じだ。決定的に違うのは、水の中での上昇と下降だろう。これを行うには、Wiiリモコンのカメラを操作する必要がある。具体的に書くと、カメラを上目線にしてアナログスティックを上に倒せば上昇、下目線にしてアナログスティックを上に倒せば下に向かって泳ぐ。この操作はさすがに若干の慣れが必要だが、それでも”若干”程度。「3回くらいクエストやれば問題ないな」と俺が思ったくらいなので、ベテランハンターだったらもちろん、逆にまったく『モンハン』に触れたことのない人のほうがすんなりと扱えるかもしれない。ちなみに海に入ると”酸素ゲージ”と言える目新しいゲージが画面に出る。このゲージが減ってきたら海から顔を出すか、海底のところどころでポコポコと湧いている酸素地点に行く必要がある(もしくは、酸素玉というアイテムを使用するといいらしい)。酸欠になったときにどうなるのか……は聞き忘れたので書けません(ごめんなさい)。

 逆鱗日和ファミリーとラギアクルスの生存競争は凄絶を極めた。操作を確認しながら立ち回っているので忙しいったらないのだ。左右にいた目黒と江野本から、「お、大塚さん、どうすりゃいいんですか!?」という声が飛んできていたが、俺も慣れないライトボウガンをガチャガチャやるので精一杯。とても助言できる状態ではない。けっきょく、海の中で目黒が1オチ、ラギアクルスが陸に上がったところで江野本が1オチ。まったく歯が立たぬまま、15分のクエスト時間が終了となってしまった。

 それでもやっぱり、気の置けないこのメンバーでフィールドに飛び出すのは楽しい。これがまた、新しい世界、新しい操作体系だからおもしろさに拍車がかかって、俺はもう、クエストのあいだじゅうワクワクが止まらなくてしかたなかった。逆鱗日和ファミリーの面々も顔を紅潮させて、いつもより1オクターブ高くなった声で口々に感想を言い合っている。

 「すげえ楽しい!! 僕的には圧倒的にWiiリモコンで遊ぶほうがおもしろいっすよ!! いやあ新鮮だったなぁ〜」(笠井)

 「たまんないっすねコレは! 水中はたいへんそうだなぁ……って思っていましたけど、めっちゃおもしろかった!」(目黒)

 「楽しかったっす〜!! ラギアクルス、けっこう固かったなぁ。もうちょっと武器を頻繁に砥いで……って、眠れなくなりそう(笑)」(江野本)

 こうやって仲間と、初代『モンハン』に初めて触れたときと同じような会話をしていると、藤岡ディレクターが言っていた「もう一度イチから、『モンハン』を作りたくなったんです」という言葉がさらに心に響く。5年まえに『モンハン』に出会ったときと同等の感動を覚えながら、俺はいつまでも逆鱗日和ファミリーと、いまのクエストの反省会を行うのだった(笑)。

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投稿者 大塚角満 : 23:18

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。

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