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大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 2nd G】第118回 角満出張狩猟企画・下関編 その1

 今回の出張狩猟企画を告知するまえから、熱心に俺を招致しようとしてくれていた団体があった。ただ、なかなか都合が合わず、またウチの会社の社内的な調整もつかなくてそのお誘いに乗ることができず、いたずらに幾月かの時が流れてしまっていた。それでも、その団体の代表者は根気よく俺たちに打診を続けてくれていた。「ぜひ、うちの会合に来てほしいんです!」という強烈な熱意を持って。その話を広報(この件の窓口は広報チームだったのだ)から聞くたびに、俺は(なんとかやりくりして、この人たちのもとに行ってみたいな)と思っていた。でも思いとは裏腹に、なかなか実現できずにいた。

 そんなとき、『本日もニャンと! 逆鱗日和』が発売になった。このブログの読者の皆さんはご存じだと思うが、『ニャンと!』は江野本ぎずもがディレクターとなって本誌の編集や外部との交渉、告知展開やイベントのプロデュースまで行っている。いままでの『逆鱗日和』のときのように自分ひとりで作っていると、「こんなことやってみたいなぁ」と思うことがあっても忙しさと人手のなさ(ひとりだから無いに決まっているのだが)から、「時間も手段もないからあきらめよう」とすべて自分の中で消化してしまっていた。

 でも、『ニャンと!』は違った。俺が漠然と(やりたいなぁ)と思っていたことやジャストアイデアも江野本に話すことでそれが膨らみ、いくつも実現にこじつけることができたのである。今回の出張狩猟企画にしてもそうだ。俺がまえまえから「都市部以外の読者の方とも交流がもてるといいな」と考えていたことを江野本に話すと彼女は目を輝かせて「ぜひ、実現しましょう!!」と言い、「こんな感じでやったらどうですかね?」とすぐに具体的なアイデアにして俺に提示してみせた。そして、この企画は実際に動きだしたのだ。

 そんなときに思い出したのが、件の熱心な招致のこと。山口県の下関市でモンハンサークルを切り盛りする方からの誘いだったのだが、もしも今回の企画の告知を見て彼が応募してきてくれたなら、ぜひ前向きに考えてみたいと思ったのである。俺はそれを、江野本に話した。下関の団体から応募があったら、行く方向で考えてみたいんだけど、と。俺の提案に、江野本も賛成した。そして、「応募が来るといいですね」と言ってにっこりと笑った。

 そしてある日、俺の思いが届いたかのように下関の団体からメールが届いた。「出張狩猟企画があることを知りました! ぜひこの機会に、我々のところに遊びに来てください!!」と。ただ、そのころすでに出張狩猟企画は終わりに近づいており、8月16日に決行した長崎・佐賀ツアーで今回の企画は終わりかな……と俺も江野本も思っていたのである。8月の終わりに俺たちは海外出張に行かなければいけなかったので、体が自由になる時間もほとんどなかった。正直、状況はかなりきびしい。でもどうにか調整して彼らのもとへ遊びに行ってみたいな、という思いも強烈にある。うーん、なんとかならないものか……。

 そこから、怒涛の日程調整が始まった。山口県の下関市は都内から行こうと思うと驚くほど時間がかかるので、日帰りでプランを考えるときはそれなりに綿密な計画を立てないとエライことになってしまう。まあ、こういうことはすべて江野本がスケジューリングしてくれるので、俺はそれに「はいはい」と言いながら着いていくだけなのだが……。この下関ツアーの日程調整はかなり複雑で、彼女はそれこそ海外に行ってるときもあれやこれやと折衝していた。何通りもの交通手段を考え、パズルのように時間を当てはめていく……。そしてようやく納得の行くプランが作れたとき、江野本は破顔してこう言った。「これで下関に行けますよ!!」と。決行日は、夏休み最後の日となる8月31日。ちょうどこの日、下関の団体が会合を開くと言うのだ。よーし、行くか、下関に。今回の出張狩猟企画のフィナーレを飾るべく、本州の西の端に乗り込むとしようか!

 というわけでやって来ました、本州の西の端っこ、下関市に! ……と言いたいところだが、俺たちが降り立ったのは福岡県の北九州空港。ここで団体の代表者と落ち合ってクルマで下関市を案内してもらったあと、この日の朝から会合が行われているという"海峡メッセ下関"という集会場所にお邪魔させていただくのだ。九州や山陽地方の地理に疎いのでまったく知らなかったのだが、福岡と下関市って、近いんだねぇ……(苦笑)。この地の利を活かす形で、今回訪問する下関の団体には福岡県や広島県のハンターも多数参加しており、その規模はかなりのもの。じつはこの規模の大きさも、俺を下関に引き寄せた大きな原動力のひとつだったのだ。

 今回の出張狩猟企画では、個人(青森)、中規模団体(長崎)、ファミリー(佐賀)と、まったく大きさも空気が違う個人・団体と狩猟をともにしてきた。その中で唯一足りなかったパーツが”大規模団体”との邂逅。でも都市部だったらまだしも、ソフトの発売から半年が経過したいま、地方で大きな団体が活発に活動しているのかどうかもわからないし、あったとしてもどうやってそこに接触すればいいのかまったく見当がつかなかった。

 そんなときに声をかけてくれたのが、北九州空港まで俺たちを迎えに来てくれた通称”クマ”さんだ。山口県はかつて、北部支部、中部支部、東部支部、西部支部と4つのモンハンサークルが存在し、それぞれがバラバラに活動していたそうだが、このクマさんが発起人となって現局長の”ルシアーノ”さんに協力を仰ぎ、団体をひとつにまとめあげたそうだ。これによりサークルメンバーの数は膨れ上がり、いまでも月イチペースで開催しているオフ会には30〜40人は必ず人が集まるという。メンバーの数はいまでも増え続けており、前述の福岡や広島などの近県からも『モンハン』フリークが集まる”実力派”の団体に成長。「協力プレイをしてみたいけどなかなか場所がなくて……」と途方に暮れていたこのあたりの『2nd G』ユーザーの、格好の活動拠点となった。こりゃあもう、地方の大規模団体の雰囲気を味わうには最高の環境だろう。だからこそ俺は、半ば意地になって下関までやってきたのである。

 クマさんと、その相棒のKEIさんは思った以上に若かった。そのバイタリティーとメールでの落ち着いた雰囲気から、勝手に俺と同年代の人なんだろうな……と想像していたのだが、なんと彼らは、まだ25歳の青年でありました。

 「来てくれて、本当にありがとうございます! これでまた、我々の団体を盛り上げることができます!!」

 とクマさんは言った。メールの雰囲気そのままに、やる気と情熱に満ちた熱血漢を絵にしたような青年だ。緊張からか、クマさんもKEIさんも汗だくになっている。それでも、目を輝かせたままクルマに案内してくれるふたりの後姿をみて、俺は(今日もステキな狩りができそうだ……)と心からの笑顔で思った。

 次回に続く〜!

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▲北九州空港のカウンターには、『銀河鉄道999』のメーテルがいます。そんだけです(笑)。


※大塚角満コラム情報※
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投稿者 大塚角満 : 22:36

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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