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【MHP 2nd G】第115回 モンスターハンター 〜始まりの唄 その2〜

 ダメだ。明日は出張で1日中会社にいないんだった! なので”近日中にアップします”と言った舌の根も乾かぬうちに、続きを書いてしまおう。まあ、当日以上の近日はないしね! というわけで、モンスターハンター挑戦27回目、後半戦です。

■モンスターハンター:27回目(後半)

 抜群のタイムでリオレウス、ティガレックスを屠り去り、いよいよモンスターハンターも後半戦。『2nd G』の象徴・ナルガクルガと、誰もが認める最凶モンスター・ラージャンを退けることができれば、ついに俺がこの世界の頂点に立つのだ!

 まずは鬼門のナルガクルガだ。まともに使うことができない音爆弾は持ってきていないので(苦笑)、真っ向からのガチンコ勝負である。

 うーんそれにしても、なんかこいつでっかいな……。確かナルガクルガは金冠サイズを討伐したことがあったと思うけど、いままでにこんな巨大なナルガクルガ、出てきたことあったっけ……?

 デカいな……と感じたとおり、このナルガクルガの体力は尋常ではなかった。俺にしてはかなり極まった立ち回りで確実に頭部へダメージを与えていったつもりだったが、なかなかへこたれてくれないのである。止むを得ず、ここで最初の落とし穴を使用。見事にハマったところに特大の竜撃砲をお見舞いしてダメージの追加を図るが、こんなものじゃ巨大ナルガはメゲてくれず、落とし穴から飛び出したとたんにビョンビョンピョンピョンと跳ねまくる有様。俺、ウザいほど元気な巨大ナルガにディアブロス討伐時のアプケロスに送るのと同じ軽蔑光線を照射し、「もういい加減に寝てくれ!!」とわめき散らしてヘルブリザードをブンブンギュンギュンと振り回す。その間にも恐怖の尻尾ビターンや怒りタックルを食らってしまい、背に腹は替えられず回復薬グレートをゴクゴク……。ここまでほとんど回復系のアイテムを使わずにこれたのに、一気に貯金を叩いてしまった。※ちなみにこいつ、金冠更新でした……(苦笑)。

 それでもなんとか、19分残してナルガクルガを討伐することに成功した。手元に残ったアイテムは、回復薬グレート7個、強走薬グレート5個、落とし穴2個、シビレ罠1個といったところ。微妙な数、と言わざるを得ない。なぜならいま以上にたくさんの時間を残し、アイテムも潤沢に持っていたときでも、俺はラージャンには敵わなかったんだから……。

 でも俺はこのとき、鮮明に思い出していた。『2nd』の時代、極寒のカナダのホテルで、もっと不利な状況にありながら”最後の招待状”をクリアーしたときのことを。あのときは数分間ながら闘技場にラージャンが2頭揃ってしまい、心の底から絶望したものである。なんとか1頭目を捕獲してからも絶望的な状況は続いた。2オチし、秘薬を飲み尽くしてしまい、まだ元気なラージャンを相手にノーマルの体力で渡り合わなければならなくなったのだ。それでも、俺はラージャンの前に立った。……まあラージャンが怒るたびにモドリ玉を使ってキャンプに逃げ帰っていたのだが(苦笑)、俺が全身の勇気を総動員してラージャンとわたり合ったことは誰にも否定されるものではない。

 「よーし」

 と俺は言った。いま俺が手にしているヘルブリザードは、いわばラージャンのためだけに用意したリーサルウエポンのようなものだ。最後の招待状を制覇したときと同じこの武器を持って、正々堂々とラージャンの前に立ってやろう。俺とラージャンは、いまや対等だ。必要以上にビビる必要はねえ!! 武器を砥ぎ、強走薬グレートを飲み、落とし穴を作って、万全の状態でラージャンを待ち構える。さあこい! 牙獣の王よ!!

 そして始まったラージャンとの最終決戦。ヘルブリザードと同様、”ラージャンのためだけ”に導入したスキル”抜刀術”を活かしてヒットアンドアウェーの攻撃を心掛ける。必ず会心が出る抜刀攻撃が当たったら、可能な限り砲撃。ヘルブリザードは砲撃レベル4の拡散タイプなので、砲撃によるダメージもかなり大きいのだ。このくり返しに、早々と怒髪天を衝くラージャン。いつもより、怒るタイミングが早い。俺の攻撃が、かなりの効果を上げているという証拠か? いやでも、油断はならないぞ。相手は百戦錬磨の牙獣の王だ。休まず、攻撃を続けなければ!!

 俺はここまで温存していたふたつの落とし穴を有効に使い、着実に竜撃砲を当てることに成功する。挑みかかるように飛び出した巨大な焔に、黄金のたてがみを焼かれるラージャン。ガンランスにだけ許された必殺の火焔は、さしもの最凶モンスターをも黙らせることができるのだ。2個目の落とし穴で2発目の竜撃砲を轟かせたとき、俺はモンスターハンターへの挑戦をスタートさせてから初めて確信した。「俺のほうが強い!!!!!」と。

 残り時間3分。残っている足止め用のアイテムはシビレ罠だけだ。もう迷う必要はない。これを設置してしまおう。捕獲できなかったとしても、残り時間が3分もあればいまの俺とヘルブリザードだったらラージャンを屠り去ることができるはずだ!

 そして−−。

 画面に、ずっとずっと見たかったあの文字が表示された。

 ”目的を達成しました−−−−−−”

 刹那。

 俺の思考は完全に停止した。画面の中で何が起こったのか、まったくわけがわからなかった。

 (目的を達成した……って、なんだ?)

 (ラージャン寝てるけど、また起きるのでは??)

 (そもそも俺、何やってたんだっけ……???)

 現実を受け入れることができず、PSPを握ったまま硬直し続ける俺。そんな俺を見て何かを確信したのか、S君とN君が同時に叫んだ。

 「もしかして、ガンランスでモンスターハンターをクリアーしたの!!?」

 ハッ! と我に返る俺。……ホントに? 俺、クリアーしたの? モンスターハンターを?? ホントに?? だって、ガンランスだよ? 俺が持っていた武器。そんなのでクリアーできたのか……? できたんだよね……? 本当に、クリアーできたんだよな! ずっとずっと大好きで、誰になんと言われようとも使い続けてきたガンランスで、”モンスターハンター”を制覇することができたんだよな!!!!!


 「やったああああーーーーーっ!!!!!」


 と俺は叫んだ。37歳を目前にしたおっさんが、ゲームの1クエストをクリアーしたくらいでこんなに喜べるんだ……と自分でビックリしてしまったくらい、俺は大声で爆発した。

 「クリアーしたよ! ガンランスで!! 大好きなこの武器で、『2nd G』の頂点に立てたよ!!!

 若いふたりのハンターに「やったあああ!!」、「おめでとーーー!!」と祝福されながら、いつまでも踊り続けるガンランサー。すぐに、震える手で江野本ぎずもにメールを入れた。

 「やったよ!! モンスターハンター、クリアーできたよ!!」

 数分後、簡潔なメールが『ニャンと! 逆鱗日和』の編集者から届いた。

 「おめでとうございます!!!! 祝杯あげましょ^^」

 クエスト名”モンスターハンター”。

 挑戦すること、27回。

 1回の挑戦に平均40分使ったとしたら、じつに18時間を費やしての、やっとやっとの勝利だった。

 ……いまだったら、最高にうまい酒が飲めそうだよ。

monsterhuntercom.jpg
▲証拠写真です。相棒は、”良三ネコ”ことオスカー。今回も大活躍だった。ありがとう! オトモアイルー!

◆◆◆

 モンスターハンターをクリアーした俺が、その後どうなったのか。「燃え尽き症候群に襲われて仕事もせずにボーっとしているんじゃね?」と思われる方もいるかと思うがそんなことはなく(じつはそれをいちばん恐れていたのは他ならぬ俺だが)、今日も精力的に『2nd G』のクエストをこなしている。引っかかっていたものが取れたからなのかいまは非常に自然体で、クリアーしていなかった下位や上位のクエストをこなしたり、江野本といっしょにトレジャーハンターを楽しんだりしている。モンスターハンターにばかり気を取られてテンパっていたころでは見えなかった新しい風景が、一気に俺の前に開けてくれたような印象だ。

 そう、ここが始まりなんだよな。

 今年のモンハンフェスタではイベントのフィナーレを飾る曲として、『始まりの唄』が奏でられた。終わったのに、始まり……。なぜ、この曲なんだろう? 疑問に思う俺に向かって辻本良三プロデューサーと藤岡要ディレクターは口を揃えてこう言ったものだ。「これが終わりじゃないんです。ここから始まるんです」と……。

 いま、俺は思う。

 この瞬間に聴く曲はモンハンフェスタのときと同様、『始まりの唄』しかないな、と……。

 なので、このブログはまだまだ続きます(笑)。いつまで書けるかわからないけどネタはいっぱいあるし、何よりも辻本良三プロデューサーとの約束もある(苦笑)。更新頻度がどうなるかわかりませんが、もうしばらく、筆者にお付き合いください。

 あーでも……。

 肩の荷が下りたよ……(笑)。

投稿者 大塚角満 : 20:14

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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