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【MHP 2nd G】第98回 角満出張狩猟企画・青森編 その3

2008年08月28日

 種差海岸での”真夏の極寒狩猟(笑)”を早々に切り上げ、Rさんのクルマに乗り込んだ我々3人。「お店予約しであるんで、そこでご飯食べながら狩りましょう〜」というRさんのありがたいお言葉に「うんうん! そうしましょうそうしましょう!!」と首を激しく縦に振り、ブロロロロ〜と土煙をあげながら逆鱗日和ファミリー一行は一路、Rさん行き着け料亭へと向かった。

 料亭へ行く道すがら、Rさんのハンターライフについていろいろ聞いた。それによるとRさんは基本、ソロで『モンスターハンター』に向き合う孤高のハンターで、『2nd G』もふだんはひとりで遊んでいるという。しかし、まえまえから協力プレイも楽しんでみたいと思っていて、『2nd』の時代に一念発起。当時の同僚を洗脳(笑)して、『モンハン』ユーザーに育て上げたという。それからしばらくはヒマを見つけては同僚との狩りを楽しんだというが、職場が変わったことで唯一の狩友とも離れ離れに。以来、ほとんどひとりで狩りを続け、『2nd G』では最高のハンターランク9までキャラクターを育て上げたそうだ。

 こういう話を聞いてしみじみと思うのが、我々くらいの年齢(30〜40歳くらいね)でゲーム仲間を見つけることの難しさだ。学生だったら自分のまわりにいくらでもゲームを遊んでいる同年代の仲間がいるわけだから、狩友を作るのは容易いだろう。学生じゃなくても、住んでいるのが都市部だったら、それなりの情報とフットワークがあれば何とかなるかもしれない。ゲームサークルもたくさんあるし、『2nd G』のオフ会も頻繁に行われている。店主が『モンハン』好きってことで、ハンターが集いやすくなっている飲食店もいくつもある。また都市部に住んでいなくても、据え置き機やPCのネットワークゲームだったら”チャット”という手段があるから、不特定多数の人とも簡単に友だちになれたりする。しかし携帯ゲーム機の場合は基本、まず最初に”集まる場所”が必要になるわけだから、絶対的にユーザー人口の少ない土地は不利になるだろう。

 Rさんも、これに頭を悩ませていたひとりだった。ネットの掲示板やSNSを覗いては、自分が住んでいる場所の近くにゲームのサークルなどがないかと捜したそうだが、目ぼしいものは何ひとつない。自分が発起人となってサークルを作ることも考えたが、現時点で何もないのだからはたして人が集まるかどうかもわからない。ということで『2nd G』でも、俺が書く協力プレイ時のドタバタ劇などをを読みながら、「協力プレイで遊びたいなぁ〜」と遠い目をしていたそうだ。我々がRさんのもとを訪れた翌日から仙台でモンハン夏期講習が行われたわけだが、この千載一遇のチャンスも仕事の都合で訪れることは叶わず。だから我々が訪れるまでRさんは、3人、4人パーティーで『2nd G』を遊んだことがなかったそうだ。

 逆鱗日和ファミリーを乗せたRさんのクルマは程なく、ステキな料亭の駐車場で歩みを止めた。どうやらここで、お食事&狩猟会を開催しちゃおう! って趣向のようだ。いいねいいね!! 俺たちはドタドタと座敷席に上がりこみ、「まあとりあえず……」と言いながら乾杯! 俺と江野本は生ビール、クルマを運転しなきゃならないRさんはウーロン茶で、グラスをぶつけ合った。

 それにしても、この料亭で食べた料理の美味しかったこと!! 三陸海岸であがったばかりの海の幸と、この店自慢のニジマスの”あらい”(刺身ですね)がとにかく絶品で、俺と江野本は取材ということも忘れて「うめえうめえ!!」と箸を振り回しまくる。すっかり、『美味しんぼ』の山岡さんと栗田さんのたたずまいだ。はっきり言ってゲームとはまるで関係ないが、一応”旅行記”を気取って書いている手前、ここで食べたメニューも列挙させていただく。箇条書きにすると目立って恥ずかしいので(苦笑)、読みづらいかもしれないがズラズラと書き連ねる。えーっと……、ニジマスのあらい、ホヤの酢の物、牛肉のしゃぶしゃぶ、白身魚のてんぷら(やたらとおいしかったが、何の魚か聞き忘れた)、ウナギの蒲焼、卵豆腐、握り寿司(ウニとイクラが激烈うまかった!)、すいとん(この店自慢のお味。江野本イチオシ!)、ウニ刺(追加注文。角満イチオシ!)、メロン、生ビール……。これらをつぎつぎと摂取させていただきました。いやあ、書いてるだけで腹減ってきたわ……。

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▲えー……、よく見るとウナギの蒲焼がすでに、パックマン通過後のようになっておりますがね(苦笑)。写真を撮るまえに攻撃を加えてしまいました(笑)。

 ……いかん! 本来書くべきことを忘れるところだった! Rさんに青森言葉のことをさらに突っ込んで聞かなきゃいけないんだった! 我々が青森までやってきた最大の理由は、『2nd G』に出てくる行商ばあちゃんが操る青森言葉のルーツを辿る(オーバーだナ)ことだったんだ! ……まあ青森言葉だったら、津軽出身の週刊ファミ通副編集長・フランソワ林にレクチャーしてもらえばいいじゃねえかという意見もあるかもしれないが、それでは風情がなさすぎるのです。現地の空気を吸いながら聞くことにこそ意義があるのでえす!!

 というわけでさっそくRさんに、行商ばあちゃんが話す青森言葉を解説してもらった。たとえば、半額セールのときに行商ばあちゃんは「今日は色んなモノば安ぐ仕入れできたはんで……」と言うが、青森言葉を知らない我々からすると”はんで”の部分がわからない。Rさんは言う。

 「津軽では”〜してきたから”を”〜してきたはんで”って言うんです。ちなみに南部では、”〜してきたすけ”になりますね」

 おおー! おもしろいおもしろい! この調子で、「今日はがんばってさぁ、いつもよりずっぱど良いモノば仕入れで来たよ〜。ばんばん買ってってけろな」を訳してもらうと、「今日はがんばって、いつもより断然いいものを仕入れてきましたよ。ばんばん買っていってくださいね」となる。まあ、これくらいの津軽弁だったらこうやって文字に起こせば我々でもだいたいの意味はわかる。しかしRさんに実演してもらったのだが、ふだんしゃべっているとおりの抑揚とスピードで津軽弁をしゃべられると、とたんに「うーむ……」となってしまうからおもしろい。

 やっぱり方言って、楽しいなあ。俺は群馬にいた18年間、「自分がしゃべっている言葉こそ標準語だ」と信じて疑わなかったのだが、都会に出てきた瞬間、そこに飛び交う言葉と比べてあまりにも自分の言葉の抑揚や語尾、はたまたは単語そのものが違ってビックリ仰天したものだ。なのでRさんに「俺は群馬弁こそ標準語だと思っていたので、都会に出てきたときぶったまげましたよ」と告白。すると彼はうれしそうに、「青森の人間もこんなに訛ってるのに、”自分のしゃべっている言葉は標準語だ”って思っていますから(笑)。きっと行商ばあちゃんも、同じように思っているんじゃないですかねぇ(ニヤリ)」と言っていたずらっぽく笑う。俺たち3人はゲラゲラと笑い合い、再びグラスを掲げて乾杯するのだった。

 その後俺たちはPSPを取り出し、種差海岸でボロボロにされたアカムトルムに再度挑戦。見事これを撃破し、リベンジを果たす。さらにレイア、レウスと言った模範的(?)なモンスターを狩ったころ、タイムアップとなってしまった。俺と江野本はつぎの目的地に向けて、新幹線に乗らねばならなかったのだ。

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▲腹ごしらえもできたところで、狩猟スタート! なんか恥ずかしいので、いきなり写真は小さく。

 新幹線のホームまで送ってくれたRさんと、俺たちは固く握手をした。本当に一瞬しか時間を共有することはできなかったが、俺と江野本が今回の旅とRさんから得たものはとてつもなく大きい。

 「また、必ず会いましょうね」

 と俺は言った。東京と青森の距離を考えたらそうそう頻繁に行き来できるものではないが、そんなに遠くないうちに、またぜひいっしょに狩りに行きたいと思ったのだ。

 「はい、ぜひ会いましょう! 何かあったら、東京まですっ飛んで行きますから!」

 とRさん。うん、また近いうちに、きっと会えるさー。

 東北の熱いハンターに見送られながら、俺たちはつぎの目的地に向かった。

 旅はまだ、始まったばかりだ。

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▲あまりにも楽しかったため非常に去りがたく、八戸の黄昏を見ながら黄昏る大塚角満。

投稿者 otsuka-eb : 2008年08月28日 23:00