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【MHP 2nd G】第97回 モンスターハンター 〜”ラージャン”という名の脅威〜

2008年08月28日

 村長上位のネコートさんクエスト”モンスターハンター”に挑み、クリアーどころか2頭目のティガレックスで3オチを計上して泣きながら村に帰ってきたガンランサー。どこでボタンを掛け違えたのかやること成すことすべて裏目に出て、初めて『2nd』で”最後の招待状”に挑戦したときよりも絶望的な敗北感に苛まれての帰郷となった。

 村長下位の最後の招待状を余裕でクリアーし、「もう俺を止めるクエストは存在しねえぜ!! ラージャンだろうがティガだろうがかかってこい!! がははははーっ!!」と怪気炎を上げていた男は、もうどこにもいない。たいした実力もないくせに、何を俺は慢心していたのだ。常識的に考えて、俺ごときが余裕の境地に立ってリオレウス、ティガレックス、ナルガクルガ、ラージャンを簡単に屠り去ることができるわけないだろ!! ……と、昨日ここで”村長上位のモンスターとはいえ、同時に出てくるのならまだしも、単独でリオレウスやナルガクルガと渡り合ったら俺が後れをとるわけがない!”なんて書いていた男は宇宙人に連れ去られました、と言わんばかりに180度違うことを書きつつ、俺はモンスターハンターに再度挑戦するために準備を始めた。1回目以上に、万全の準備を整えなければ!!

 とは言っても、狩場に持ち込めるアイテムの数には限界があるので、基本は1回目と同じだ。回復系フルセット(回復薬、回復薬グレート、秘薬、薬草)、シビレ罠3個分、落とし穴、閃光玉、モドリ玉。ただ今回はこれに加えて、素材玉10個とドキドキノコ10個もこっそりとポーチに忍ばせておいた。……そう、モドリ玉調合キットである。……誰だ!! 「逃げる気満々でやんの(苦笑)」とか言ってるのは!! ……ちょっとそこ!! 「チキンキター」とか言わない!! これくらいしねえとまともに渡り合える気がしねえんだよ!!

 というわけで始まりました、2回目のモンスターハンター。1回目の惨敗で得た教訓を活かして立ち回ろうと心に誓う。”1回目で得た教訓”とは、”出し惜しみをしない”ということだ。この1頭目のリオレウスをとっとと屠り去らないことには、2頭目も3頭目もあったもんじゃないからね。

 しかし、思っただけでそれが実行できるのなら、世の中に”失敗”という文字は存在しないのである。

 俺はこの後に及んで、出し惜しみをした。閃光玉を炸裂させれば優位に狩猟が展開すると確信した場面ですら、「い、いま使うのはもったいない!」と言って温存してしまうのである。シビレ罠にしてもそう。邪魔なレウスの尻尾を早く斬り落とすためにはシビレ罠で動きを封じるのがいちばん手っ取り早いのだが、「さ、3個しか罠ないのに、こんな序盤で使うわけにはいかぬ!」とかわめいてポーチの奥底に仕舞い込んでしまうのだ。

 なぜこんな心理状況になってしまうのか。理由はわかりきっていた。

 どんなにリオレウスに苦しめられても頭のどこかでつねに、最後に控えるラージャンのことを考えてしまうのだ。

 (最後にラージャンがいる! ここで落とし穴を使うわけにはいかない!)

 (ラージャンがいるんだ! こんなところでモドリ玉を無駄使いするわけにいかん!!)

 目の前に猛るリオレウスがいるというのに、そんなことばかりが頭の中で旋回しているのであった。

 ラージャンが放つプレッシャーは、それはそれは強烈だった。強烈すぎた。このとき、俺が陥ってしまった心理状況は、スポーツのトーナメント戦を戦うときに似ていた。たとえば野球のトーナメントで決勝戦のことを想定してエースを温存し、序盤の試合を落としてしまうのと同じ……。あとのことばかり考えてしまい、ここを乗り越えないとラージャンの前に立つことは叶わないんだ、という本質が見えなくなってしまっていたのだ。

 いまになって思う。ラージャンを”大将”として最後に控えさせた配置の妙を。この羅刹が最後にいるという事実が重い重い重石になって、ハンターの心理を惑わせることに成功しているのだ。

 そんな2回目……。

 最初のリオレウスを15分針でなんとか討伐するも、続くティガレックスで2オチ……。時計の針が35分を指すころにダメもとで捕獲を試みて成功したが、大連続狩猟では捕獲ではなく討伐して、モンスターの身体から回復薬グレートを剥ぎ取って回復アイテムの補充を図ることがセオリーのひとつとなっている。先に進みたい一心でティガレックスを捕獲してしまったが、回復系アイテムの補充が叶わなかったガンランサーに残っている力は、もうほとんどなかった。

 結果、残り時間3分というところでナルガクルガのフェイバリットである”尻尾ビターン!”攻撃をモロに浴びて壮絶な昇天。今回もまた大将のラージャンの影すら見ることができず、俺はボロボロになって村に強制送還されたのだった。

 クリアーできるのか……? 俺の腕で……。ガンランスで……!

 どうやら俺は、深い深い迷宮に迷い込んでしまったようだ……。

投稿者 otsuka-eb : 2008年08月28日 13:25