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【MHP 2nd G】第94回 虹を目指して その2

 細かいクエストを根気よくこなして、ようやくたどり着いた村長下位のラストクエスト”最後の招待状”。昨年の11月、『モンスターハンターポータブル 2nd』の集大成としてクリアーして以来、「もうあんなおっかねえクエスト行けねえだ!」とばかりに封印していた忌まわしき”壁”である。まあぶっちゃけて言うなら、『2nd G』の集会所G級に同じクエストがあり、集会所っちゅーことは協力プレイによる複数人で挑めるわけで、俺は迷わず屈強な仲間を招集してこれを撃破。「ラージャン、ナンボのもんじゃい!!」とすっかり有頂天になっていたのでありました。

 しかし今回の最後の招待状は、仲間の協力を仰ぐことのできない村長クエストである。唯一、頼りになるのはオトモアイルーのみ。俺は最近ネコっかわいがりしているオトモアイルー”バレル”ちゃんを呼び寄せ、たっぷりと好物のマタタビを与えながら「これをクリアーできるかどうかはキミの活躍次第!!」と、小さな身体に大きなプレッシャーをかけたのであった。

 というわけで、最後の招待状である。もうすっかりおなじみのこのクエストだが一応解説しておこう。舞台は大闘技場で、討伐目標はラージャン。ここまでは、まだいい。確かにラージャンは屈強なモンスターだが、これだけだったら最後の招待状が忌み恐れられる理由にはならない。問題となるのはここからで、最初は1頭しかいないラージャンだが、なんと狩猟開始から10分が経過すると、どこからともなくさらにデカいラージャンが「ギャゴゴー!!」とか叫びながら現れるのである! つまり、10分以内に最初の1頭目を討伐しないとその後はあの狭い闘技場で、猛り狂う最強モンスター2頭を相手に立ち回らなければいけないということだ。これもう、はっきり言って地獄どころの話じゃないです。地獄の底を突き破って天国に降りてきちゃった……ってくらい壮絶な地獄です(意味わからん)。こうなるともう、相当な手練ハンターでも太刀打ちできないんじゃないかなぁ……。なので最後の招待状をクリアーするための必勝法はただひとつ。最初の1頭目を10分以内に屠り去る。これしかないのだ!

 今回も準備は万全を期した。回復薬、回復薬グレート、秘薬といういつもの”回復トリオ”に加えて、今回はさらに薬草、生命の粉塵も調達。さらに、「どこまでビビってんだ(苦笑)」と思いっきり苦笑いされることを承知で書くが、アオキノコ、ハチミツもこっそり持ち込んだ。アオキノコは薬草と調合して回復薬にするために。ハチミツは回復薬と調合して回復薬グレートにするために懐に忍ばせたのであります。これくらい準備しないと、とてもじゃないけど最後の招待状なんて受注できたもんじゃねえ。加えて、当然のごとくシビレ罠3個分、落とし穴、大タル爆弾G、大タル爆弾、モドリ玉、さらに狂走薬グレートなんつーものも持ち込んだ。もう、万全すぎて鼻血出そう。これでクリアーできなかったら、俺がこれまで『モンスターハンター』につぎ込んできた5000時間を超える時が、すべて水泡に帰するというものである。ちなみに防具は、総防御力540程度で、スキルはガード性能+1、ガード強化、攻撃力UP【小】、心眼が発動している。武器は当然のように、”角満ガンランス”と一部(=俺だけ)で呼ばれている古龍銃槍エンブレムを持った。対ラージャン用に作ったおぞましい氷属性のガンランスも持っていたが、やっぱりあえてここは、角満ガンランスで挑むべきであろう。

 さあクエストスタートだ。「まずはガチンコで殴りあう!」と誰にともなく宣言してから大闘技場に乗り込む。俺の姿を認めて、「バオォォオオ!!」と雄々しく吠える牙獣の王。よーし。今回も派手にやるか、ラージャン!!

 俺とオトモアイルーは猛り狂うラージャンの攻撃をものともせず、武器を出したり引っ込めたりしながらひたすら攻撃した。……いま一瞬、”ノーガードの殴り合いを演じた”と書きそうになったのだが、この俺がガンランスを手にしてノーガードでなんかいられるわけもなく、要所要所でガチガチにガードをして、必要なときだけ「うりゃうりゃ」と陰湿に手を出して、無駄なダメージを食らわないように攻撃をし続けたのである。すると……。

 「バォォォォォ……」

 悲しそうな悲鳴と、空気を掴もうとするような悲壮なポーズを残して1頭目のラージャンが地に伏した。なんと、開始からわずか5分での討伐である……。俺、あまりにも早い1頭目の討伐に思わず (@_@; ←こんな顔になりながらも、「あ、あの最後の招待状がこんなもんで終わるわけがねえ!!」と気を引き締めなおす。見るとすでに、1頭目を狩られて怒り心頭に発した2頭目のラージャンが大闘技場に降り立っているではないか! さあ、こっからが本番だ。持てる力をすべて使って、この2頭目も屠り去ってくれるわ!!

 そして。

 シビレ罠2個、落とし穴ひとつを使い、回復薬グレートを7個、回復薬を4個消費したころ、この2頭目のラージャンも地響きを立てて地面に倒れた。時計を見ると、針は10分のところを指している。過去に1度だけ最後の招待状をクリアーしたときは、10分経っても1頭目を討伐することができず、ものの見事に2頭揃っちゃったんだよな……。それと同じ時間が経過したいまの闘技場には、2頭のラージャンが転がっている。こいつらは、もう動かない……。

 この結果を受けて、「俺、めっちゃ強くなった! ガンランス最強!!」と吠えるほど俺は若くはない。今回の勝利は明らかに、G級の武器と防具のおかげだ。これがなかったら、こんなにあっさりと最後の招待状をクリアーできるわけがないのである。

 それでも、俺はうれしかった。装備のおかげとはいえ、過去にあれほど苦労したクエストを力強く乗り越えることができたのだから。前よりも明らかに、強く立っていられる。動かなくなった2頭のラージャンを見て、涙ながらにそう思った。

 これでいよいよ、村長クエストで残されているものはひとつになった。そう、ネコートさんが用意した究極の大連続狩猟、その名も”モンスターハンター”が俺を待っているのだ。俺が500時間を費やして腕と装備を鍛えてきたのも、ある意味このクエストをクリアーするためだ。大闘技場で待ち構える『モンスターハンター』シリーズの象徴たち、リオレウス、ティガレックス、ナルガクルガ、そしてラージャンを連続で屠り去らなければならない。超えられるのか? この壁を。ガンランス1本で。ほかに武器の選択肢はないんだよ……?

 でも、やるしかない。『2nd G』のひとつの集大成として、意地でもガンランスでモンスターハンターをクリアーしなければいけないのだ。

 モンスターハンター撃破への険しい道に、俺は足を踏み入れた−−。

 あ、すんません。無事、虹色はゲットしましたよ(笑)。

投稿者 大塚角満 : 15:08

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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