ファミ通.com 携帯電話の方はファミ通MAXをご覧ください。

ファミ通媒体メニュー



大塚角満の ゲームを“読む!”

« 【MHP 2nd G】第86回 本日も天鱗日和 | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【MHP 2nd G】第88回 モンハン夏期講習`08潜入記 その1 »

【MHP 2nd G】第87回 オトナになっちゃったなぁ……

 先日、江野本ぎずもと『モンハン』について話をしていたら、ふいに彼女が眉間に皺を寄せてグレムリン化一歩手前の表情を作り、「じつは……」と笑撃の事実をカミングアウトした。

 「ポッケ農場の畑で植物を育てるのが好きなんですけど、あれって肥料を蒔くと大フィーバーになってザクザク素材がとれるじゃないですか? でも最初、肥料って何がいいのかわからなくてアイテムボックスの中を眺めていたら”こやし玉”ってあったので、コレだ!! と思って。で、毎回農場に持っていっていたんです……。でも、どうにも使えないので(どうやったらこやし玉を蒔けるんやろう……?)ってずっと悩んでいました……」

 この話を聞いて俺は「うひゃひゃひゃひゃ!!」と腹を抱えて大笑いして江野本に睨みつけられるのだが、同時にこのドジ話が記憶の引き金になって昔のことをいろいろと思い出してしまった。よく考えると俺も、いろんな勘違いをしたり、知ったかぶりをしたり、ベテランになるにつれてやらなくなってしまったことがたくさんあるんだよなぁ……。いくつか思い出したものを列挙してみよう。まずは、勘違い系の思い出ネタ。

●生肉をそのまま食おうとしていた

 超初期、っていうか、初代『モンハン』で初めてクエストに行ったときにやったミス。でも、すごく印象に残っているのと同時に、きっと多くの人が同じことをやったんだろうなぁ……と思ったので挙げてみました。要するに、狩場で空腹になったとき、何か食えそうなものを持っていないかと捜したら生肉があったので、「あ、これか!」と思って食おうとしたら地面にシュタっと置いてしまった……というミスですね。中目黒目黒は、いまだにこんがり肉と間違えて生肉を地面に置いてるけど(笑)。

●こんがり魚系アイテムの効能を知らなかった

 じつはこれ、つい最近まで本気で知らなかった(苦笑)。単純に「こんがり肉の魚バージョンか」と思っていたのでクエストに持っていったこともない。でも、確かラージャンだったと思うが、とにかくやたらと強いモンスター討伐に仲間といっしょに行ったとき、その人が「うわあ! すげえダメージだなあ! こんがり魚持ってくればよかったよ!」と言ったのです。で、俺は(む?? すげえダメージとこんがり魚がどう結びついているのだ??)と思ったのだがベテランのプライドが邪魔して聞けず、あとでこっそり調べたのだった(苦笑)。※こんがり魚の効能は、体力ゲージの赤くなった部分の回復です。

●ツチハチノコは何かと調合すればハチミツになってくれると思っていた

 誰に言われたわけでもないが、ハチミツ箱を漁るたびにウジャウジャと取れるし、色もハチミツ色なので、いつからか「あのツチハチノコは絶対に何かと調合すればハチミツになる」と思い込み、どうにかこうにか調合しようと試みていたことがあったのです。そんなある日、ツチハチノコと釣りホタルが調合できることを突き止め、「そおかあ。カギとなっていたのは釣りホタルだったのかあ。なかなか見つからないわけだ^^; でもこれでハチミツを量産できるぞー!」と意気込んで調合したら”黄金ダンゴ”なんかになりやがって、このときの落胆ぶりときたら我が『モンハン』人生ベスト10に入るくらいの凄まじいものだった。その後、文字通りの錬金術でなんとかなるかもと思いスキル”錬金術”を発動させて調合を試みたり、江野本じゃないけどポッケ農場の畑がカギになっているのかと思って畑の畝の上でウロウロしたりもしたが、いまだにツチハチノコはハチミツになってくれない。どうにかならぬものか(どうにもならん)。

 こっからは、「オトナになったなぁ……」と感じた話。

●ポッケ農場でハチミツしか採らなくなった

 絶対にほかの施設をまわらない、ってわけじゃないのだが、最近目に見えて釣り、採掘、虫捕り、キノコ採集をしなくなった。トレニャーさんもとんとご無沙汰である。ポッケ農場でやることと言ったらハチミツ採集のみ。これは、ベテランハンターになって素材が潤沢に揃ったことが最大の理由なのだが、じつはもうひとつ大きな理由がある。それがつぎの項目だ。

●何でも金で解決するようになった

 『2nd G』のプレイ時間がまもなく500時間を突破する。こんだけやってりゃゼニーもモンスターの素材もたくさん持っているわけで、よっぽどのことがない限りお金には苦労しない。となると、生来の面倒くさがりの性質が頭を持ち上げてきて、金で解決できるものはすべてそれで片づけようとするのが大塚角満という男なのである。たとえば回復薬。逼迫していた時代は慎ましく薬草とアオキノコを採集してきて調合し、回復薬を生産していたのだが、いまではまったくやらなくなった。光蟲についても同じ。かつてはフィールドに飛び出すたびに虫あみを振るっては光蟲を捜し、ポッケ村に戻ってきたら真っ先に虫の茂みに突入して光蟲をとっ捕まえていたものだ。ところが、これも行商ばあさんから買えるようになったので、すべてお金で解決。成金オヤジの典型みたいで時にイヤな気分にもなるのだが、楽なので「ま、いいがないいがな! がはははは!」と笑い飛ばして、買えるものはすべて買い求めている。

●ペイントボールを使わなくなった

 最近気づいて驚いたのがコレ。村の下位クエストを全部クリアーしようと思ってココ最近、村長クエストばかり遊んでいるのだが、下位のクエストだと支給品ボックスに必ず、ペイントボールが入っているでしょう。昔からペイントボールが大好きなので迷わずこれもゲットしようと思って手を伸ばしたのだが、なんと取ることができない。見ると、いつの間にかペイントボールの所持数が99個のマックスに到達していたのだ。一時は50以下になって不安で不安でオロオロしていたのだが、いったいいつ、こんなペイントボールセレブになったのだろう……。でも冷静に考えればこうなった理由はひとつしかない。狩場でペイントボールを使う頻度が激減したのである。『2nd G』の狩りにもすっかり慣れ、モンスターの行動範囲も手に取るようにわかるようになった。ペイントボールをぶつけなくてもモンスターを見失うことがほとんどないので、自然と使用頻度が減っていったわけですねぇ〜。

●マカライト鉱石が出ても感動しなくなった

 まあ、感動したけりゃイチからやり直せ、って感じではあるがね(苦笑)。でも、たとえば採掘するつもりでフィールドに行き、手持ちのアイテムがいっぱいな状態でマカライトが出たとしても、ほかに捨てるものがなければ俺はマカライトを捨ててしまうだろう。そう思い至ってしまったことに、なんとも言えず複雑な気分にさせられたのです。

 はぁ……。こんなところかな。ここに列挙したものを改めて読み直すと、シミジミと悲しい気持ちになってしまう。なんというか、”大人になってしまった悲しさ”とでも言えばいいのかな……。

 少年時代、石(鉱物だね)が大好きで、毎日のように川原に行ってはキレイな石を捜し求めていたときがあった。才能があったのか、そりゃあもう大量にメノウやら水晶やらを見つけてはキャッキャキャッキャと喜んでいたのです。そして30歳を過ぎたあるとき、ふいに少年時代を思い出して、実家に帰った折りに川原に行ってこれらの鉱物を捜したことがある。ところが、まったく見つからない……。もちろん、俺が石を捜し回っていた25年くらいまえと比べると川原の風景は見るも無残なものだし、少年時代とは目線の高さも違うので単純に見つけにくくなっているのだとは思う。でもそう思おうとしても、少年時代には見えていたものが精神的な部分で見えなくなってしまったのではないかと感じ、すっかり水量が減ってしまった川原に座り込んで呆然としてしまったのである。このときと同じ気分を、いまの俺は感じてしまっているわけだ。

 「なんか俺、すっかり大人になっちゃったんだなぁ……」

 江野本に向かって言った。予想だにしなかった渋い言い回しになったので、(なんか俺、かっちょいいこと言ったな)と心の中でニヤリとする。これを受けた江野本、間髪いれずに吹き出した。

 「36にもなったオッサンが、何言ってんすか!!(爆笑)」

 これだから、ロマンのわからない女はやりにくい……。

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • この記事をつぶやく
投稿者 大塚角満 : 17:12

大塚角満

プロフィール画像

週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。

ブックリスト




エンターブレインの『モンスターハンター』関連商品