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【MHP 2nd G】第81回 『ニャンと!』な発売記念イベント その3

2008年07月30日

 我々、逆鱗日和ファミリーによるしょうもないG級ティガレックス2頭討伐のことまで書いた。本当に自分たちがどういう立ち回りをしたのか覚えていなくて(俺だけじゃなく、目黒も笠井も江野本もよく覚えていないという)、非常にあいまいで面白味のないリポートになってしまったことをお詫び申し上げます。まあでも、俺たちのことはいいんです。問題は、このあとに行ったステージなのだ!!

 今回、『ニャンと!』の発売を祝うためにわざわざ会場まで来てくれたのは、モンハンフェスタ`08の1位、2位チームである”もうゲネポ””Effort Cristal”!! モンハンフェスタ以来、俺と江野本ぎずもはすっかりこの2チームと仲良くなり、インタビューなどで会ったときに「7月27日に僭越ながら『ニャンと!』の発売記念イベントを行うんだけど、よかったら来てくれない……?」と打診したのだ。俺たちの申し出に対し、ゲネポもエフォクリ(Effort Cristalのことね)もありがたいことに「もちろん行きます!!」と即答。この反応に感激した俺たちは勢い込んで、「で、もしよかったらステージで、キミたちの腕を見せてほしいんだけど……」と懇願した。俺と江野本の目論見……。それは彼らが激突したモンハンフェスタ`08の決勝ステージを、我々のこじんまりとしたイベントステージで再現してもらうことだった。つまり、闘技場を舞台にした”激昂したラージャン”のタイムアタックに挑戦してほしい、ということだ。かなりムチャクチャなお願いということはわかっていた。ゲームアスリートと呼ばれる彼らのこと。ステージで演じるからにはキチンと練習したいだろう。でも時間は有限なわけで、俺らのお願いが彼らの日常生活の貴重な時間を削ってしまうことは明らかだった。それでも、彼らは言ってくれた。「喜んで駆けつけますよ!!」と。それこそ、一瞬の逡巡もなく……。もうゲネポのふたりは目を輝かせて、「全国優勝したボクらが負けるわけにはいきません。きっちり練習して返り討ちにします!」と言った。エフォクリのふたりは控え目ながらも決意のこもった口調で、「リベンジの機会を与えてくれてありがとうございます!」と言った。彼らの真っ直ぐな応えに、俺と江野本は涙を流しそうになった。やっぱり俺たちは、この魅力的な若者たちに心底ホレ込んでいるんだなあ……としみじみと確信した瞬間だった。

 そして迎えたリベンジマッチの当日。まずは俺と江野本の切なる願いを聞き入れてくれたエフォクリのふたりが、モンハンフェスタ`08名古屋大会で披露し、全国のハンターを震撼させた”超絶シンクロプレイ”を再現してくれた。エフォクリをステージに招き、俺が「ふたりにはまず、あの超絶シンクロプレイをナマで披露してもらおうと思います」と言ったときの、来場者の大歓声が忘れられない。名古屋大会の彼らのプレイがハンターの心にしっかりと刻み込まれていることが確認できて、俺は我がことのようにステージの上で感激していた。

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▲今日もしっかりシンクロしてます!

 エフォクリのプレイは、それはそれは見事なものだった。タイム的には名古屋大会のそれに及ばなかったが、影か残像のように立ち回るふたりのハンターの躍動に、来場者は割れんばかりの歓声を送り続けてくれた。エフォクリのふたりに言わせれば納得のいかないプレイだったようだが、思わずステージ上で「もう笑うしかない」と言ってしまったほど、彼らのプレイは際立っていたのである。ちなみにこのとき、エフォクリのふたりは、名古屋大会のそれよりもさらに進化したシンクロプレイを披露してくれようとしていたのだが、それについては後日、彼ら自身の言葉で解説してもらうことにする。

 エフォクリによるシンクロプレイの実演が終わったあとはいよいよ、もうゲネポを招いての”激昂したラージャン討伐タイムアタック勝負”の幕開けだ! 今回は両チームの動きをじっくりと見てみたいという俺と江野本の希望で、2チーム同時プレイではなく、1チームずつ順番にプレイしてもらうことにした。まずは全国2位のエフォクリから。モンハンフェスタの決勝ステージでは双剣を選んだ彼らだったが今回は……なんとふたりともランスを選択したではないか!! この重い武器で、あの俊敏なラージャンにどう対抗するというのか? 当然のように会場から「おお〜っ!!」というどよめきが沸き起こる。いったいどんな立ち回りを見せてくれるのだろうか?

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▲笑顔のEffort Cristal。比較的、リラックスしていたようだ。

 クエストが始まるとエフォクリのふたりは、壁伝いにこっそりと移動して隠されているシビレ罠を奪取することに成功した。これで、手持ちのシビレ罠は4つに。まずそれをふたつ設置し、一気にラージャンとの間合いを詰める。ここからが、圧巻だった。とにかくエフォクリのふたりはラージャンの懐にもぐりこんだまま、ひたすら突っつきまくっているのである。ラージャンが頻繁にくり出す振動攻撃も、バックステップでヒョイっと回避。腕ぶん回しや回転アタックも、回避行動で華麗に避けている。ランスなのでガードをすれば……と思うようなところでも、彼らは見事に回避で避けている。これは、ガード性能のスキルがついていない装備ではガードしたところでノックバックしてしまい、ハンター側に隙と、ラージャンとの間に隙間ができてしまうためと思われる。そう思おうとしたところで、見ているこっちはハラハラである。あの屈強な激昂ラージャンと、彼らは”ゼロ”の距離で立ち回っているのだから。そして、ラージャンと間が開いたときは、迷うことなく突進で一気に距離を詰める。簡単に書いてしまえば、彼らはあの強大な攻撃力をほこるラージャンを相手に、徹底したインファイトを挑んでいたことになる。結果……わずか5分42秒で激昂ラージャンは轟沈……。恐るべし、Effort Cristal!!

 この好タイムを受けて立つ全国1位のもうゲネポ。陽気な彼らにしては珍しく(?)、その表情は緊張に満ちている。そんな彼らが選んだ武器は……なんとこちらも、ふたりともランスを選択!! 両チーム同じ武器で、雌雄を決するわけか!! 興奮の坩堝と化すイベント会場。さあ、クエストスタートだ!

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▲もうゲネポのふたりは、トレードマークの帽子をかぶって登場。こちらも、リラックスした様子だった。

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▲エフォクリの挑戦を受けてたったゲネポのふたり。真剣そのものだ。

 もうゲネポのふたりの立ち回りも、じつにすばらしいものだった。エフォクリが最初にシビレ罠を掘り出したことに対して、ゲネポがその行動をとらなかったこと以外は、2チームのやったことはほとんど同じと言ってしまっていいかもしれない。ラージャンにピタリと張り付いて、ガードはいっさいせずに攻撃はステップと回避行動ですべて避ける。距離がちょっとでも開いたら(ホントにわずかな距離でも)、突進で間合いを詰める。そして空から降ってくる恐怖のローリングアタック(でいいのか?)についても、ほんの数ミリ動いただけで見事に見切ってかわしてしまう。一度など、ラージャンに背を向けた状態でローリングアタックが降ってきたのだが、これも余裕で数ミリの見切りをくり出し、避けていた。極限まで極まったアスリートのプレイはこうまで似通うものなんだなぁ……と、感動を通り越して呆れてしまったほどだ。

 この2チームの立ち回りを見て驚いたのが、あの重い武器の代表格であるランスが、まるで片手剣や太刀のそれと同じような”軽い”武器に見えたこと。華麗なステップと躊躇のない突進でつねにピタリとラージャンに張り付いている姿を見てそう思ったのだが、この2チームが舞う空間だけ俺たちがいつもいるフィールドとは重力の大きさが違うんじゃないかと錯覚してしまったくらい、彼らはランスを軽々と扱った。「極めればここまで軽やかに踊ることができるんだ……」。ステージの上でゲネポとエフォクリの”舞”を見て、俺は静かに静かに感動した。

 それでも、これはタイムアタック勝負。イヤだろうがなんだろうが”結果”というものが出てしまう。今回のエキシビションマッチの結果は……Effort Cristalの勝利! 安定した立ち回りを見せたエフォクリに対し、もうゲネポは数回オチたのが響いてタイムは7分10秒だったのだ。エキシビションマッチなのに、涙を流さんばかりに悔しがるもうゲネポのふたり。チャンピオンのプライドが、たとえ相手が自分たちに匹敵する実力を持つふたりと認めたうえでも、負けることを許さなかったのだろう……。

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▲超人的なプレイを見せてくれた両チームに、会場から割れんばかりの拍手が贈られた。

 じつはイベントの前日、俺と江野本は会場の設営をふたりで行いながらしみじみと話していたのだ。自分たちで招聘しておきながら、この勝負、見たくないね……と。いや、勝負は見たい。でも、結果を見るのがイヤだったのだ。本当に俺たちふたりはエフォクリもゲネポも大好きなので、どちらかが負ける姿を見たくなかったのである。その気持ちは、江野本が作ったステージイベントの台本に現れていた。この2チームのタイムアタック勝負の部分に、江野本はこう記していたのである。

 「さあ勝負の結果は……なんと同タイム!! 両チームの勝利です!!」

 と……。その気持ちは、俺も痛いほどわかった。もうゲネポにとっては、負けることはチャンピオンとしての沽券に関わる。一方のエフォクリにとっては、負け=2連敗、ということ。どちらも負けることのできない勝負だったのだ。そのとき、俺は江野本にこう言った。「もしかしたら俺たち、すごく残酷なことをやってもらおうとしてるのかもしれないね」と。江野本はこう返した。「そうですね……。彼らが真剣にやってくれることがわかっているだけに、ちょっとツライです……」。

 勝負が終わり、イベントも滞りなく終了したあと、俺たち6人は会場の控え室に集まってこの日の勝負を振り返った。そのとき、ゲネポとエフォクリから出た言葉とは……?

 次回に続きます。

投稿者 otsuka-eb : 2008年07月30日 15:27