« 【MHP 2nd G】第76回 『ニャンと!』のイヴに | 大塚角満の ゲームを“読む!”のホーム | 【MHP 2nd G】第78回 我がまわりの都市伝説 »【MHP 2nd G】第77回 本日もニャンと! 逆鱗日和2008年07月24日これ、かなり個人的なことだし、内容もはっきり言って私小説(苦笑)。でも、読んでやってください^^; ◆◆◆ 帰宅したのは、朝の4時ごろだった。東の空は、すでにかなり明るい。ここ数週間、こんな日が続いている。疲労のピークはとっくの昔に通り過ぎてしまった感があったが、自分たちで選んで進んでいる道なので、それは覚悟の上のことだった。ビールを1缶だけ飲んだら、布団に入ろう。がんばって早起きして、行かなきゃいけないところがあるからな。俺は缶ビールの缶に直接口をつけてグビリとひと口苦い液体を喉に流し込みながら、「今日も暑くなりそうだなぁ……」と独りごちた。 そして、今朝。午前9時に強引に起きて、手早く身支度を整える。午後1時から打ち合わせが入っているので、それまでに"ある作業"をしなければならないのだ。家の玄関を開けて、すっかり熱くなってしまった夏の空気に飛び込む。熱い空気のカタマリに跳ね返されて家に押し戻されそうになりながらも、「なんのなんの」と力強く一歩を踏み出してズンガズンガと駅を目指した。 目的地に向かう途中の駅で江野本ぎずもと合流。疲れが抜けきれない表情ながらもにっこりと微笑む彼女に向かって俺は言った。「ちゃ、ちゃんと売ってるかな?」。江野本がこれに応えた。「売ってなかったら困ります(笑)」。そう、俺たちは『本日もニャンと! 逆鱗日和』が発売となるこの日に、都内の書店を見て歩くプランを立てていたのだ。と言っても、俺の予定が詰まっているので、見に行ける書店は1店舗だけ。俺たちふたりは粘度の高い新宿の空気の中を泳ぐように進み、とある大型書店までやってきた。そして、店のいちばん目立つ場所にズラリと並べられたお目当ての本を発見して、俺は狂喜乱舞した。 「えのっち! 売ってるよ!!」 飛び上がらんばかりの勢いで江野本に告げた。 「『ハリー・○ッター』の最新刊!!」 言った瞬間、俺は真夏のそれとは思えない絶対零度の無言の視線を江野本に照射され、とたんに「じょ、冗談ですヨ、ジョーダン……」と平身低頭。「ささ、ゲーム攻略本売り場は下の階となっておりますので^^;;;」ってな具合にヘコヘコとしながら、1階にあるゲーム攻略本売り場までやってきた。見ると江野本、唇をキュっと噛み締め、明らかな緊張の表情をしている。自分が始めてディレクションした単行本が店頭に並ぶ日なのだ。その心の内は一種独特な感情で満たされていることだろう。俺は何も言わずに江野本の前に立って、マンガコーナーをす早く通過しゲーム関連書籍コーナーへ。若干緊張しながら眺めて見たところ、大型書店のわりにはゲーム関連書籍のコーナーはそれほど大きくない。だ、大丈夫かな……。本当に売ってるかな、『ニャンと! 逆鱗日和』は……。体中の汗腺からイヤな汗を噴出させながら、挙動不審にぎょろぎょろと周囲の本棚をねめつける逆鱗日和ファミリー。すると……。 「あった!! ありましたよ大塚さん!!」 江野本のよく響く声が俺の鼓膜を揺るがした。彼女が指差す先を見ると、おお、本棚のいちばん目立つところに10冊ほど、『ニャンと! 逆鱗日和』が安置されているではないか……。しかもご丁寧に、『本日も逆鱗日和』、『本日ももっと! 逆鱗日和』と並べて陳列されている。よかった……。ちゃんと発売されてた……(笑)。江野本を見ると、さっきと同じように唇とキュっと結びながらも、その目はちょっとだけ潤んでいるように見えた。俺は江野本に言った。 「えのっち、今日のブログに”『ニャンと!』を見つけた江野本は、感動の涙を流しながらその場にしゃがみこんだ”とか書いていい?(笑)」 江野本、キっと俺を睨みつけるも、さきほどのような絶対零度の冷たさはもうそこにはなかった。 「もう、何でも好きに書いてください……(苦笑)。でもよかった、ちゃんと並んでいて……。なんか安心したら、おなか空きましたね(にっこり)」 というわけで無事、『逆鱗日和』シリーズ第3弾『モンスターハンタープレイ日記 本日もニャンと! 逆鱗日和』が発売されました。これもひとえに、応援してくださっている読者の皆様のおかげです。書店でお見かけの際はぜひお手にとって眺めてみてください。いろんな『モンハン』が詰まった、宝石箱のような本になったんじゃないかと著者、編集担当ともに思っていますので。 とりあえず、よかったよかった……。 投稿者 otsuka-eb : 2008年07月24日 20:33 |






