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【MHP 2nd G】第67回 ハンターの頂点に会ってきた! ”もうゲネポ”インタビュー その1

2008年07月07日

 7月某日。俺は奈良県に程近い大阪の閑静な街に佇んでいた。時間は午後3時。まだ梅雨のさなかではあったが、この時期の大阪はさすがに暑い。最近、3冊目の単行本『本日もニャンと! 逆鱗日和』の追い込み作業で週末もすべて、取材や原稿執筆の仕事が入っていた。この日も、ふつうだったら休みの週末である。しかし、そんなことはどうでもよかった。休日だろうが何だろうが直接彼らの地元まで出向いて、会ってみたい男たちがいたのだ。ようやく今日、念願叶って、実際に会ってじっくりと話を聞くことができる。俺は汗を含んだTシャツに重みを感じながらも終始ウキウキした気分で電車を乗り継ぎ、この見知らぬ駅にたどり着いたのだ。やったやった。ようやく会えるぞ!

 ひとつしかない小さな改札をくぐると、目の前に見知った顔が現れた。会うのはモンスターハンターフェスタ`08の決勝大会以来だ。そうか。あれからもう、1ヵ月以上の時が流れちゃったのか……。見るとふたりはニコニコと笑いながら、今日もトレードマークの帽子を被ってきてくれている。ずっと、会いたかったふたり組。俺はふたりを見た瞬間に暑さなどすっかり忘れて、破顔しながら声をかけた。

 「おお〜! 久しぶり、ゲネポのふたり!!」

 俺が東京から新幹線に乗って、何度も何度も電車を乗り継いでまで会いたいと思っていた男とは……そう、モンハンフェスタ`08で見事、全国優勝を成し遂げた”もうゲネポ”のふたり組だったのだ。

 「お久しぶりです!」とゲネポのふたり。決勝の舞台で躍動していたふたりのシンボルである帽子を見て、熱かったモンハンフェスタ`08の会場にタイムスリップしたような感慨を覚える。さあ、たっぷりと話を聞かせてもらうぞー。

 俺はふたりの案内で、彼らの地元を一望できる緑豊かな公園に足を踏み入れた。今回のインタビュー場所は、「ぜひ屋外で、しかもふたりがよく遊んだところとかでできるとうれしいな」とふたりに希望を伝えておいたのである。うん、ほどよく風が通るここなら、気持ちよく話ができそうだ。俺たちは公園の休憩スペースにあった石のベンチに腰をかけて、ざっくばらんに話を始めた。

大塚 もう、聞きたいことが山ほどあって困ってるんだけどね(苦笑)。まずはふたりの歩みからじっくりと聞いていこうかなぁと。ふたりは1歳違いのコンビということだけど、どんな知り合いで?
 遊び友だち、ですね。たまたまふたりとも『遊戯王』にハマってた時期があったんですけど、あるときMASAKIのグループが地元のコンビニの前でこのゲームで遊んでいたんです。で、ちょうど僕もやっていたので、「あ! 『遊戯王』やってる!」って気づいて声をかけて、その仲間に入れてもらったんです。
大塚 へぇ〜。それって、何歳くらいのとき?
MASAKI 中学……かな? 13、14歳くらいのときですね。
大塚 よく積極的に仲間に入りにいったねえ。
 そうですね(笑)。最初は遠くで見てたと思うんですけど、よく覚えてないや。
大塚 MASAKI君が年上で22歳、唯君が21歳と……。若いなぁ、もう。
MASAKI そうですか?
大塚 若けえよ!!(笑) エフォクリ(シンクロプレイでおなじみのモンハンフェスタ`08準優勝チーム”Effort Cristal”のこと)のふたりも19歳コンビだったし。このあたりの年代は、『モンハン』のゴールデンエイジではあるまいか……。って、まあいいや(苦笑)。ゲネポのふたりは中学のときからのつきあい、と。
MASAKI そうですね。でも学校違うんですけどね。唯は私立の中学で、僕は地元の公立中学に通っていたので。
大塚 ああ、そうなんだー。でも中学生くらいで、学校違うのに交流あったのって珍しいよね。
MASAKI あった……なあ(と唯君を見る)。
 『遊戯王』のおかげですね(笑)。これから入って、いろんなカードゲームをやって、麻雀をやって、ゲームをやって……と遊んでばっかですけどね(笑)。
MASAKI ホンマに趣味が同じなんですよ。いろんなジャンルで。
大塚 たとえば?
MASAKI 『マジック・ザ・ギャザリング』に始まって、『ポケモン』もずっと同じやつを遊んでいたし、『ポケモン』のカードゲームにもハマってやってたし。アーケードだと『アヴァロンの鍵』とか。
大塚 基本的にふたりとも、ゲーム好きなんだね。
MASAKI もうゲームばっかですね(苦笑)。
大塚 じゃあ学校が終わったらふたりで合流してずっといっしょにゲームで遊ぶ……っていう少年時代だったの?
 平日はなかなかいっしょには遊べなかったんですけど、土日はひたすらいっしょに遊んでましたね。
大塚 それは何人かのグループでそうやって遊んでいたの? それともずっとコンビで?
 最初は3人だったんですよ。でもひとりは引っ越しちゃって。引っ越ししてからもしばらくはいっしょに遊んでいたんですけど、彼が就職してからはちょっと時間があわなくなっちゃって。
大塚 次長課長みたいだねえ(笑)。で、まあそうやっていろんなゲームで遊ぶうちに『モンハン』に出会ったと。それは何歳くらいのとき?
 僕は無印(初代『モンハン』のこと)が出たとき、当時のバイトの先輩に「こういうおもしろそうなのがあるねんけどやってみいひん?」ってファミ通を見せられたんですよ。見たら武器の一覧が絵になって紹介されているページで、それを見て「おお。これだったら僕はランス使いたいですね」って話してて。で、実際に買って、ネットも繋いで遊び始めたら……もうおかしいくらい遊びまくりました(苦笑)。
大塚 あはは。わかるなあ。
 それから『モンハン』の新作が出るたびに買って遊んで。でもそのとき、MASAKIはやってなかったんです。
MASAKI 僕は兄弟が多くてテレビを独占できなかったんです。財力もなかったので、プレイステーション2も持っていなかったですし。そのときはもう、やりたいけどあきらめていました。
大塚 MASAKI君、何人兄弟なの?
MASAKI 4人兄弟の2番目です。
大塚 それだけ兄弟がいたら、確かに所有権争いはたいへんそうだなあ。
MASAKI そうなんです。テレビも1台しかなかったですしね。
大塚 じゃあ唯君が『モンハン』で遊んでいるのを眺めていただけなんだ。
MASAKI そうですねー。見てましたね。
大塚 唯君のところに行って、やらせてもらったりはしなかったの?
 それはなかったかなあ。そのうちに『ポータブル』が出ましたし。
MASAKI もう、『ポータブル』が出たときは即買いでしたよ。「やっとできるー!」って感じで。
大塚 じゃあ「やってみたい!」とは思っていたんだね。
MASAKI やりたかったですねー! 雑誌はずっと見てましたので。
大塚 一方の唯君は無印からどうかしていたと(笑)。その当時からうまかったの?
 あー。ネットの中なので一部の人だと思いますけど”神ランサー”って呼ばれてました(笑)。
一同 おおおおお!! かっちょいーーっ!!
 バイト仲間でいっしょに無印やってた先輩にも「おまえスゲエな」って言われたり。
大塚 すげーーーっ!
ネットでいっしょに遊ぶ人たちからも「すごい!」って言われてましたね。
大塚 おおお。昔から伝説の男だったのか!!
 あははは。
大塚 でもそんなに無印遊んでいたなら、もしかすると俺ともどこかで会ってるかもしれないね。俺も相当やってたので。
 ああ、そうですね。いっしょに遊んでいたかもしれないですね。
大塚 でもそんなにうまいランサーいたっけなあ(笑)。
 もう最近、めっきりランスを使わなくなったので腕は落ちてると思います。
大塚 でもそのころからセンスがあったんだなー。昔からアクションゲームは得意だったの?
 そんなこともないですよ。いろんなゲームに手を出しては、途中で投げ出す……って感じだったので。
大塚 挙がったゲーム、『ポケモン』とか『遊戯王』とかだしね。
 そうなんですよ。ふたりともテーブルゲームがすごく好きで。
大塚 ふたりで『モンハン』をやり始めたのは『ポータブル』が出てから?
MASAKI そうですね。もう、協力プレイしまくりです。
大塚 MASAKI君はやってみてどうだったの?
MASAKI ドップリもいいところです(笑)。ひとりでもずっとやってて。それでもやっぱり、ゲームの進捗状況は相方のほうがずっと早くて。追いつこうと思ってがんばって、「ここまで行ったでえ!」って相方のデータを見ると、いっつも先に行かれてて(苦笑)。どんなにがんばっても、相方は先にいるんですよ。
大塚 永遠の追いかけっこかあ(笑)。でもそれが、MASAKI君のモチベーションに繋がったんじゃないの?
MASAKI ああ、それは間違いないですね。いまだに「今回は抜かしただろう!」って思って相方に聞くと、とっくに終わってたりしますからね(苦笑)。
大塚 ということは、『モンハン』をやるうえでの主導権みたいなものは、年下の唯君が持ってる、って感じなのかな?
MASAKI そうなんですよ(笑)。
 昔からやってますからねー。プレイ時間も圧倒的に僕のほうが長いので。
大塚 MASAKI君が最初にメインで使ってた武器はなんだった?
MASAKI 大剣、ですね。攻撃力が高いからという理由で。でもものの見事に、最初のブルファンゴにやられたんですよ。森丘の11のエリアで……。
大塚 はいはい!(笑) 釣りできるところね。あそこ、通路細くてハマるんだよなー!(笑)
 僕もランスで行ってガードもできずにブルファンゴにやられましたよ……。そこからガードを使うようになったんですよねえ(シミジミ)。
大塚 へぇ〜! みんなファンゴで引っかかるんだよなあ(笑)。ちなみに『ポータブル』をやり始めてからは、いつもふたりいっしょで?
MASAKI そっからふたりでずっとやな?(と、唯君を見る)
 うん、せやな。
大塚 そこから二人三脚が始まったわけか。えーっと、『ポータブル』が発売されたときって、ふたりはまだ学生か。
MASAKI そうなりますね。
大塚 プレイスタイルは、当時から効率的な感じだったの? いかに早く狩れるか研究したりとかは?
 そのときはしてないですね。
大塚 じゃあゲラゲラ笑いながらふつうに協力プレイをしていた感じ?
MASAKI うん、そうですね。
 遊びかたはいろいろ考えていましたけど。裸で武器だけ持ってクエストに行って、「突進止めたるねん!」って言ってモンスターの前に立ちはだかったりとか(笑)。
MASAKI やったやった!(笑)
 そういうの以外だと、本当にふつうだと思いますよ。タイムなんて気にしたことなかったし。
大塚 ストイックな感じではなかったんだね。
 『ポータブル』のときは、まったくそういうの(タイムを気にしたり)はなかったですね。
大塚 うーん、エフォクリのふたりとまるで違うなあ。
 エフォクリはもともとタイム重視だったんですか?
大塚 エフォクリはチームリーダーのGod君が徹底的に効率重視の子なのね。ふだん遊ぶときもタイムしか見ていない感じ。回復はいっしょに行く仲間に任せて、自分はひたすらハンマーをぶん回してるんだって(笑)。
MASAKI えええ……。
 ひとりが攻撃、ひとりが補助なのか……。すごいな……。
大塚 だからシンクロプレイが生まれたんだろうね。
 ああ、そうなんでしょうねー。
MASAKI 俺について来い! って感じなんだろうなあ(感心)。
大塚 言ってしまえば”主従関係”な感じ。……詳しくは、7月24日発売の単行本『本日もニャンと! 逆鱗日和』にエフォクリへのインタビュー載ってるので見てね!! ……と、宣伝ができたところで本題に。ゲネポのふたりは、対等な立場でやってる感じだね。
 そうですね。お互いのやることを立てながら、って感じです。
MASAKI 役割作りはしますけどね。
 でも、強制はしないです(笑)。
大塚 おもしろいなー。全国の1位と2位で色がぜんぜん違うわ。

※続きは明日!

genepo1.jpg
▲右がMASAKI君、左が唯君。とても明るく、人懐っこいふたりで、話していて楽しくて仕方なかったです。

投稿者 otsuka-eb : 2008年07月07日 19:18