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大塚角満の ゲームを“読む!”

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【MHP 2nd G】第62回 ”世界の終わり”を背負った武器

 『2nd G』になって、ガンランスの種類が大幅に増えた。まあ増えたのはガンランスだけじゃなく、各武器カテゴリーごとにいろんな種類の武器が追加されたわけだが、基本、ガンランス縛りの俺はほかの武器を見ている余裕はない。……いや、ほかの武器を見てしまうとついつい欲しくなってしまうのでなるべく見ないようにしているという噂がありますが本当でしょうか?(何が言いたいんだ) まあとにかく!! 新しいガンランスがたくさん導入されてうれしいうれいいワーイワーイという話を、これからここに書くわけです。

 これまでいろいろなところで書いてきたが、俺が『2nd』でいちばん好きだった武器は龍属性のガンランス”ガンチャリオット”だった。『2(ドス)』では龍属性が存在しない武器カテゴリーだったガンランスに、革命というか黒船というか未知との遭遇というか、とにかく有史以来人類が長きに渡って待ち望んでいた共通の夢として導入されたのが龍属性ガンランス・ガンチャリオットだったんですねぇ(ちょっとオーバーかナ)。しかもこの武器、龍属性という性能もさることながら、熱血青少年にとったら170キロド真ん中直球な”ガンチャリオット”という名前の響き、そしてリオレウス希少種の素材から作る銀色の高貴なルックスも相俟って、「……ハイ? ガンランス?(冷笑)」と頭からガンランスをバカにしていた大剣使いや双剣使いも「……まあガンチャリだったら作ってやってもいいかな……」と言わざるをえなくなる妖艶な魅力を秘めていたのである。

 今回、俺が『2nd』からのデータ引き継ぎをせずに『2nd G』に臨むにあたり、最初の目標として設定したのがこのガンチャリオットだった。ガンチャリオットを製作することを『2nd G』における最初のマイルストーンとし、これを起点に龍属性が弱点の飛竜を狩りまくってG級を始めとするさらなる高みを目指そう。俺は「まあとりあえずはガンチャリガンチャリ!!」と、まるで居酒屋に入るやいなや「まあとりあえずはビールびーる!!」とがなるオッサンのようなセリフを密かな座右の銘とし、日夜オトモアイルーとともに狩場を駆け巡っていたのである。

 そしてめでたく4月7日にガンチャリオットが完成した。……なんで正確に日付がわかるのかというと、こういう記念碑はキチンとノートにメモってあるからだ。このときの俺の喜びようったらなかった。『モンハン』人生の中でもっとも愛していた愛機が手に入ったのである。これが躍り上がらずにいられるものか。

 しかし待てよ……。これだけ新しい武器が追加されているんだから、もしかしたら究極兵器と信じて疑わなかったガンチャリオットもさらに成長するのかも……。『2nd G』の武具の最高ランクは”レア10”だ。よく見るとガンチャリオットのレア度は、比較的ありふれている”8”ではないか。やっぱり、この上があるんだ……。俺は勢い込んで武具屋に駆け込み、武具屋オヤジの胸倉を掴んで「ここここのガンチャリオットのははは派生を調べろ調べろ!!」とギャースギャースとわめきまくった。すると……。

 ガンチャリオット→ガンチャリオット改

 やっぱり成長するーーーーっ!! しかもこれはまだ”改”だ。俺の脳ミソの『モンハン』データベースによると、”改”を最終形態とする武器はほとんど存在しない(相当怪しいデータベースだがね)。つまりガンチャリオットは、最低でもあと2段階は成長すると思って間違いないってことだ!! 俺は喜びのあまり武具屋のオヤジの両手を取って「ランラララン♪」とダンスを踊り、”ガンチャリオット最終形態製作作戦”の足がかりとなるガンチャリオット改への強化素材を調べた。すると、……ふむふむナルホド。見たことのない素材ばかりだ。つまりこれ全部、G級素材ってわけね。このとき、俺はまだ上位の後半あたりでウロウロしていて、G級になるために越えなければならないハードルは山ほどあった。しかし、もっとも愛する武器の成長を早く見たい男のモチベーションたるや凄まじく、4月9日に俺は、かつて一度も成し遂げたことがなかったソロ(もちろんガンランス)による上位グラビモス亜種の討伐に成功し、翌4月10日にはガンチャリオットで上位ディアブロス亜種を屠り去っている(このあたりのこと、よっぽどうれしかったらしくすべてメモに書いてある(苦笑))。俺にとって、いやガンランスにとって鬼門とも言うべき上位グラビモス亜種と上位ディアブロス亜種をソロで越えられたことで、俺はガンチャリオット最終形態を手にする資格を手にした気がした。こうなると体育会系の男は強い鬱陶しいくらい強いウザいくらい強い(自慢げにこういうことを書いている時点でウザい)。我が勢い、まるで衰えず残りの上位クエストもソロでクリアーしまくり、ついには最後の壁であるアカムトルムも撃破し(参考記事その1その2)、晴れてG級ハンターの仲間入りを果たしたのであった。

 そして始まったハンターたちの天上界、G級でのハンティング生活。すでにG級の世界で生活していた女尻笠井から「G級はとにかくモンスターの攻撃力がハンパないので防具を強めることをオススメします」とさんざん言われていたのだが、とにかくガンチャリオット改に心奪われてしまっている俺には暖簾に腕押しの柳に風。笠井の助言も「ふぅん……。あっそう。……それよりもリオレウス希少種のクエストに連れてけ連れてけ!!」と焼肉屋に行ったら肉しか食べない食いしん坊のような発言で打ち消ししまくり。それでも笠井は辛抱強く「それとモンスターが凄まじく硬いので心眼のスキルをつけることを考えたほうが……」と上司の俺に助言を試みるも、ガンチャリオット改のおかげで心ここにあらずの俺は「ふうん……。あっそう。……それよりもとっととリオレウス希少種のクエに連れけ!!」と傍若無人な発言をくり返すばかり。最終的には笠井も折れて「……もう、どうなっても知らないスよ」とブツブツ言いながら俺をG級のリオレウス希少種討伐クエストに連れていってくれたのでした(笑)。ちなみにこのときの俺の防御力、わずか283(苦笑)。ガード性能+1とガード強化というガチガチの防御系スキルに身を守られ、何とかこれで上位クエストを駆け抜けたのである。まあこんな防御力の俺だから、笠井がG級のリオレウス希少種のクエストに連れて行くことを躊躇したのもよくわかるってもんです(笑)。

 そして、リオレウス希少種を狩り続けて幾星霜。ついに俺は夢の第一歩、ガンチャリオット改を製作することに成功する。

 「うおおおおし!!」と俺は吠えた。冷静沈着をウリとする俺にしては珍しい行為である。そしてすぐさま俺は武具屋のオヤジににじり寄り、「こここ、このガンチャリ改を成長させることはできるのかっ!?」とわめいた。すると……。

 ガンチャリオット改→エンデ・デアヴェルト

 あああああ>< やっぱり成長させることができたんだぁ……>< レア10ってことは、これがおそらく最終形態であろう。嗚呼、しかもこの名前……。な、何語……じゃなくて、なんてかっちょいい響きなんだろう(涙)。意味はわからないけど、この語感は間違いなくドイツ語であろう。エンデ、ってのは”終わり”っていう意味だった気がする。よし、さっそく調べよう。俺はドイツ語の辞書を引っ張り出してきて、文字通り首っ引きになって手当たり次第に思いつくスペルで意味を調べ始めた。そしてついに、エンデ・デアヴェルトの意味するところに到達したのである。

 ”エンデ・デアヴェルト”をドイツ語に当てはめると”Ende der Welt”。これを英語に置き換えると”End of the world”。つまり”エンデ・デアヴェルト”とは”世界の終わり”という意味なのだ!

 俺は震えた。心から奮えた。これは要するに、”世界を終わりに導くような究極の武器”という意味であろう(と勝手に思う)。なんて勇ましい……。正直、俺は心の中で「ガンチャリオットを超える名前はそうそう現れないだろう」と思っていたのだがとんでもない。『2nd G』を作った神様たちは、キッチリとガンチャリオットの上に君臨する最上級の名前を用意してくれていたのである。

 後日、俺は『2nd G』のディレクターである一瀬泰範さんに会ったとき、喜色満面でこう言った。

 「エンデ・デアヴェルト、最高にかっちょいい名前っすね!! ガンチャリオットの上の武器にこの名前を使ってくれて、ありがとうございます!!」

 これを受けた一瀬さんはニッコリと笑い、ギャーギャーとわめきまくる俺に向かってこんなことを言った。

 「”すごくいい名前がある”と担当者に言われて資料を見たときにあったのが、このエンデ・デアヴェルトなんです。最上級の名前だと思ったので、いずれ何かの武器で使いたいと思っていたんですけど、最終的にガンチャリオットの上の武器につけよう、ってことで落ち着いたんですよねー」

 大切に使わせてもらいます、エンデ・デアヴェルト。……作るの、とてつもなくたいへんだけど……(苦笑)。

投稿者 大塚角満 : 13:22

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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