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【MHP 2nd G】第47回 上手にモンスターを捕獲する方法

2008年06月09日

 最近、身内の女性が『2nd G』を始めた。4年越しの説得がついに実を結んで、ようやく始めてくれたのである。思えば、初代『モンスターハンター』の時代から盛んにプレイするように薦めて、ときたま遊ばせていたのだが、この女性はゲームの3D空間だとまっすぐ前に進むことすらままならなかった。それでも強引にネット世界に引きずり込んで俺のネット友だちと協力プレイをさせたのだが、「ここで鉱石が掘れるよ!」と教えてもらっているのにまるであさっての方向に突き進んで行ってしまい、「あ、行っちゃったぁ」と苦笑される始末。以来、それがトラウマになって彼女は『モンスターハンター』から遠ざかっていたのである。

 しかしあれから4年の月日が流れて傷が癒えたのか、急に「あたしも『モンハン』やる」と宣言。真新しい新型PSPに『2nd G』を装着し、4年ぶりに狩場に復帰を果たしたのである。不思議とPSPはしっくりくるらしく「おもしろいおもしろい」とはしゃぎながら日夜レイアやフルフルを追い回している。

 でもこう言っちゃナンだが、彼女は非常に恵まれたプレイ環境で『2nd G』を楽しんでいると思う。「手伝ってよ」とひと言言えば俺はもちろんのこと、最近たびたび当コラムに登場している大学2年生のS君も、「ほいほい」と言いながらクエストに参加してくれるのだ。知識と実力に秀でた若きハンターと老練な渋いガンランサーに守られているので、どんなに手強いモンスターが相手でも何とかなってしまう。おかげで彼女は基本的な知識やスキルが身につくまえから、強力なキリンX装備に身を包み(多くの女性がそうであるようにキリン装備に心奪われて、事あるごとに「キリンいこキリン!」と言っていたのだ)、手にはキリンの大剣やらラオシャンロンの片手剣などといった武器を持つことに成功したのである。

 とはいえ、恵まれた環境にあるとは言ってもそうそう3人が揃うこともないので、ふだん彼女はコツコツと、ひとりで村クエストを消化している。徐々に操作にも慣れてきて、最近ではレウスやレイアが相手でも「ひとりで狩れるようになった!」と豪語するようになった。

 しかしあるとき、彼女が顔を曇らせてこんなことを言ってきた。

 「あなたたち(俺とS君)みたいに、上手に捕獲できないんだけど」

 なるほどなるほど。新米ハンターが必ずぶつかる壁のようなものだネ。モンスターが弱っているかどうかを見極めるのは、最初は難しいものなのヨ。俺は言った。「じゃあ後ろでプレイを見てるから、捕獲狙いでレイアに行ってみてよ」。

 彼女がプレイしているのを背後から覗き込んでいると、プレイヤースキルがかなり上昇しているのがよくわかった。だいたいちょっとまえまで、大剣で斬っても回避行動をいっさいせずに、1回斬るたびに「やっこらせぇ」とのんびりと剣を持ち上げていたので、レスポンスが悪いこと甚だしかったのだ。それがいまはキチンと回避行動を行っているし、レイアとの間合いもよくわかっている様子。俺は言った。「おお。なんかうまくなってる!」。彼女はテレくさそうに「そっかなあ^^;」と言って微笑んだ。

 そのうちリオレイアが足を引きずる動作をし、エリア移動を敢行した。さあ捕獲のチャンスである。俺は彼女に叫んだ。「捕獲いけるよ! シビレ罠シビレ罠!」。彼女も素早く反応してエリアチェンジをし、レイアの着地点にシビレ罠を設置する。計算どおり、これにリオレイアがハマった。もう完璧だ。捕獲用麻酔玉を2個ぶつければジ・エンドである。さあ投げろいま投げろ。捕獲だ捕獲だ!

 ところが。

 彼女のキャラはピクリとも動かない。どうした? 捕獲用麻酔玉を忘れちゃったのか!? 見ると、彼女は緊張の面持ちで画面を凝視している。どうしたどうした!? 何が起こったんだ!!? そのうち、シビレ罠の効果が消え、レイアが再び暴れだした。それを見た彼女は「はぁ……」とため息をつき、俺に向き直って衝撃のひと言を発した。

 「ホラ。また捕獲失敗。いっつもシビレ罠の効果が消えて逃げちゃうのよ。もっと痛めつけないとダメなのかな……?」

 (・_・)

 (・_・;)

 (・_・;;)エーット……

 ……はあ!!? あのあの!! シビレ罠にハメただけじゃモンスターは捕まらないんですけど!!! どうやら彼女、罠にハメさえすればモンスターは捕まるものだと思い込んで、いままでずーっと、ビリビリと痺れて悶絶するモンスターをジーっと眺めていたらしい。俺は驚きのあまりはしたなく混乱し、「捕獲用麻酔玉をぶつけないと捕まえられないよ!!」と彼女に告げた。

 「うそー。あなたたち、いつもそんなことしてたの?? ……ていうか教えてよ! わからないじゃない!!

 俺はなぜか「ス、スンマセン。俺が悪かったです……」と謝るハメになり、なんとなく釈然としないまま彼女の背後から離れた。

投稿者 otsuka-eb : 2008年06月09日 17:09