【MHP 2nd G】第40回 ”MHフェスタ番外編” モンハンフェスタを、辻本プロデューサーと振り返る
2008年05月22日
藤岡要ディレクターに続いて、余韻に浸るように会場内を歩いていた辻本良三プロデューサーを発見。さっそく声をかけた。
大塚 良三さん、たまにはマジメに取材させてくださいよ(ニヤリ)。
辻本 うわ! 珍しい!!
大塚 失礼な。そんなことないでしょが(笑)。でもどうでした? 去年と比べて。
辻本 2回目ということもあってある意味、去年よりは余裕を持ってイベントを運営することができたかな、って思ってます。でもそれは、去年以上に来場者の皆さんが盛り上げてくれたって部分が大きくて。タイムアタック大会にしても、今日の名古屋大会みたいなドラマを見せてくれるじゃないですか(優勝チームがとんでもないミラクルプレイで会場を大いに沸かせた)。あれはこっちが仕込もうと思っても仕込めるものじゃない。参加してくれる人ありきで行っているイベントなので、盛り上がるかどうかは8割くらい、その人たち任せみたいな感じなのかな(笑)。
大塚 スポーツといっしょですねえ。
辻本 そうそう! それがすごくいいほうに転がってくれているんでね、モンハンフェスタは。こちらもいろんなステージを用意してますけど、それよりも、”場を作ったら参加者みんなが盛り上げてくれる”っていう形になってくれたと思います(にっこり)。
大塚 去年、モンハンフェスタ`07が終わったあとに言ってましたよね。モンハンフェスタそのものが集会所みたいなものなんだって。その通り、参加者おのおのが盛り上がって、楽しんでいたと思いますよ。
辻本 それと去年よりも、来場してくれるユーザーの幅が広がったじゃないですか? そんな中で、僕が来てくれた皆さんに感じてほしかったのは、休日にフラっと遊園地に出かけてみたらステージでヒーローショーをやってた……ていう感覚。それがある程度は形にできたかな、って思っています。
大塚 うんうん。そのとおりになってたと思いますよ。でもホントに、来場者の幅が広がりましたね。ファミリーがたくさんいるかと思えば、女性ユーザーもすごく多かったし。
辻本 でしょう。そういう子たちが、まさに遊園地で遊んでいるかのような笑顔を見せてくれたのでうれしかったですよねぇ。
ここで「ひと息つきましょ」ってことになって会場の外に向かうふたり。バカバカしいそこでのやりとり。
大塚 でもプロデューサーって、ストレス溜まりそうだよなあ……。
辻本 あ、でもね。僕は性格的にストレスを溜め込むほうじゃないんですよ。
大塚 あーハイハイ。そうでしょうね♪ わかるわかる。
辻本 ……え?(ジロリ)
大塚 わはははは。
辻本 あ、感じるときあるわ。ストレスというか、プレッシャー。
大塚 いつですか?
辻本 大塚さんのブログ読んでるとき(笑)。
大塚 ちょっと(苦笑)。カンベンしてください(笑)。
辻本 胃が痛くなる(笑)。
大塚 ウソばっか(苦笑)。
会場の外で立ち話。この日は全国的に雨模様で、名古屋も例外ではなかった。吹きすさぶビル風も、雨の冷気をまとって非常に冷たかった。
辻本 僕の中で大きかったことは、地区大会の5会場すべて来てくれる人もいたし、フラっと来てくれる子もいたしで、ホントにいい広がりになったなって実感できたこと。いい2回目になったなぁ……って思ってます。
大塚 ああ、良三さんの中では、去年のフェスタとは毛色が違うというか、違う表情を今年のフェスタに見いだしているんだ。
辻本 うん、僕の中ではそうですよ。去年は手探りでやってましたし。来てくれる人も、当たり前ですけど初めての人ばかりじゃないですか。でも今回は、去年も来てくれた人と、今年が初めての人という2パターンがあった。で、去年来てくれた人は、「去年がああいう感じだったから今年はこんなのだろう」というイメージを持って来場して、その中でいくつか新しいことをこちらが提示したらキチンとそれに反応してくれて。去年と同じステージでも「今年はもっとおもしろいのでは?」って期待もしてくれていたでしょう。
大塚 そりゃ期待しますよ。良三さんは何をしてくれるのか? って(笑)。
辻本 ……あー、それでプレッシャー感じてたのか、俺(笑)。
大塚 あはは。うん、そうかもね(笑)。だって、見ている俺がヒヤヒヤしてましたもん。今年は最初の福岡から飛ばしまくってたから、良三さん(笑)。
辻本 ね……。ていうか、去年の段階ですべてやり尽くしてたんですよ、僕は(苦笑)。
大塚 でもね、見ているぶんには去年ともぜんぜん違って、新鮮でおもしろかったっすよ。
辻本 またねえ、誰かがご丁寧にブログで書いてくれちゃうもんだから、同じネタ使えないじゃん! ってなるんですよ(ジロリ)。
大塚 へぇ〜。困ったモンですねぇ(ニヤニヤ)。しかも詳細に書くからね、4人衆のステージだけは(笑)。
辻本 そうそうそう。そこだけね(笑)。
大塚 うんうん、すんごい頭でっかちなりポートでね(笑)。
辻本 なんか残りのリポート少ないなーってね(爆笑)。
大塚 (真顔になって)ちょっと。やめてください(苦笑)。キチンと書いてますって僕だって。
辻本 誰もそれが大塚さんだなんて言ってないっすよ(ニヤニヤ)。
大塚 あ、そか(ニヤリ)。
辻本 逆に聞きたいんですけど、大塚さん、全部いっしょに回ってみてどうでした?
大塚 あのね、本当に単純に言っちゃうと「よかった」ですよ。さっき藤岡さんにも言ったんですけど、すごく距離が近いんですよ、このイベントって。ユーザーと皆さんの距離が。ヒマな時間を見つけては4人衆がステージから降りてきてファンと触れ合っている、っていう部分も大きいんですけど、全体的に見ても、すごく身近に感じるイベントなんだよなぁ。最近ないんですよ、こういうイベント。だから来た人みんなが、うれしそうな顔してるんだと思いますよ。
辻本 それがいちばんなんですよね。今日なんてこんなに寒いし、雨も降ってるっていうのに、朝から並んでくれてたじゃないですか? やっぱりそこまでしてくれるんだから、笑って帰ってほしいし……。
大塚 みんな、熱心に楽しんでますよね。イベントが終わりかけても、後ろ髪引かれているのがすごくよくわかるし。
辻本 そう! ステージもずーっと見てくれるし……。
大塚 感激ですよねぇ。でも4人衆のキャラクターもしっかりと立ちましたね。
辻本 ちょっと待ってください。”立てられた”んですよ(苦笑)。立てた本人が何言っちゃってるんですか。言葉の使いかた間違ったらいけませんよ(笑)。
大塚 んなことないですよ(苦笑)。皆さんに素養があったんですって。でもね、こういう”看板”があるゲームって、いいんですよ。わかりやすくて。「ああ、こういう人たちが作っているんだな」ってのが見えるから。それにみんな、マジメじゃないですか。良三さんも含めて。真摯、っていうか、一生懸命。それはキチンと伝わってると思いますよ、フェスタを通じてね。
辻本 ゲームを作っているときも、こういうバカ話をしながらやってんねやなーってのが伝わるとうれしいですよね。もちろん、開発中はもっと厳しいこともあります。でも基本的にはこういう雰囲気の中でアイデアを出し合って、「何がおもろいねん」、「あのへんがええねん」なんていうことを話しながらやってるのが伝わるといいですよね。
大塚 さあ、あとは5月25日の決勝大会ですね。
辻本 決勝大会は、地区大会とはまるで違いますね。まず、緊迫した雰囲気の中での一発勝負を勝ち抜いた人たちを称えたい、って部分が大きい。それと観覧者も抽選でしか入れないので、地区大会以上に、やることをすべて伝えたい。だから、すごく濃い内容になると思いますよ。
大塚 『モンハン』って、ふたつの顔があるじゃないですか? ”みんなで楽しもう”っていう顔と、俺も今回、タイムアタックを初めてやってみて感じたんですけど、厳然たる”アスリート”の顔。その両方が極まるのが決勝大会なんだろうな、って思ってます。
辻本 そうそう、そうなんですよ。タイムアタックと、僕ら4人がステージでやっている協力プレイが『モンハン』のプレイスタイルの両極端ですよね。
大塚 うんうん。その集大成の決勝大会、期待してますよ!
ここで、すっかり顔見知りになったカップルハンターが感激の面持ちで俺と良三さんの前に現れた。涙ながらに「だのじがったです〜〜〜!!」と叫んで握手を求めてくる女の子。「ホレホレ、ヨダレたれるぞ!!(笑)」と彼女を支える青年。そのやりとりを微笑ましく眺めながら、(こんな熱狂的なファンを100万も200万も作ってしまった『モンハン』って、ホントにすごいな)と改めてこのシリーズが持つパワーの強さを実感する俺だった。
投稿者 otsuka-eb : 2008年05月22日 11:54