大塚角満の ゲームを“読む!”
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【MHP 2nd G】第33回 ”MHフェスタ番外編” 楽しかったなぁ^^
俺が名古屋で出会った、ふた組のカップルハンターのお話。
モンハンフェスタ`08名古屋大会の会場に向かう電車の中で、ひとり呆然と窓外の景色を眺めていた。午前7時40分。細かい霧雨が、名古屋の景色を黒く染めている。
俺が座っている座席の隣では、20台前半と思われるカップルがちょっとイチャイチャしながら『モンハン』トークに花を咲かせていた。彼氏のほうがPSPを手に持ち、ぎこちない手つきで『2nd』をプレイしている。そのときのふたりの会話がとても微笑ましかったので、思わずメモを取ってしまいました。ところどころに、俺の心の声が混入しております。
彼氏 ういーんういーん。
彼女 (小首をかしげて)?? 何やっとるん?
※筆者注 このカップルさん、関西の人っぽかったです。中部の訛りと関西弁の違いがよくわからないのですが、関西方面のイントネーションでした。
俺 (ナンダナンダ。何をやってるんだ) ※と思いながらチラリと画面を覗く。彼氏のキャラはポッケ農場で蠢いている。
彼女 ……あー! それ”虫の木”ってヤツやん♪
彼氏 そうそう。ええやろ^^ ……ここで叩く!!
ガウーン!
思いっきりミスって、肩で息をする彼氏の分身。
彼女 いまのはどないなん? ハンター、疲れとるけど(邪気のない笑顔で)。
彼氏 …………。ま、まあまあのタイミング。ホ、ホラ、虫捕れた……。
俺 (ふ)
彼氏 お。エルトライト採れたで。
彼女 えー。何それー! 知らなーい!
彼氏 鉱石やねん。G級になると採れるんよ(うれしそう)。
彼女 ずるーい♪ あたし、マカライトしか知らないのにー!
俺 (かわいいじゃねえか……。う、うらやましくないぞ……)
彼氏 なあなあ、”召雷剣【麒麟】”を調べてくれへん? これがどういうふうに派生していくのか、知りたいねん。
※筆者注 彼女は『モンスターハンターポータブル2nd G ルーキーズ・ガイド2G』を手にして彼氏のプレイを眺めていたのだ。
彼女 はぁーい♪ それ、何の武器?
※筆者注 無邪気でかわいい……。
彼氏 ダイケンやねん、ダイケン。
俺 (タイケンやねん、タイケン。それ、最終系まで育てたらメッチャ強くなるよ!! 作って損はないよ!!) ※と、彼女のほうに教えてあげたい。
彼女 えーっと……。なんか、出てないっぽいよ? でも、作っちゃえ作っちゃえ♪
彼氏 そやな^^ 作ろか(ハートマークを撒き散らすかのような超笑顔)。
俺 (ハイハイ。もう何でも作りなさい(苦笑)。お幸せに)
ここで、モンハンフェスタ名古屋大会の最寄り駅に到着。カップルさんは雑踏の中に消えていきました。
昨年のモンハンフェスタ`07と今年のモンハンフェスタ`08の風景を比べてみて、「あ、変わったな」と思ったのがカップルで来場しているハンターがとても増えたこと。単純にそれだけで、『2nd G』の発売でユーザー層が広がったんだなあ……ということを実感できた。
そんなカップルハンターの中に、モンハンフェスタ`07のころから各種『モンハン』関連イベントでよく顔を合わせていたひと組のカップルがいた。彼氏はJ君、彼女はKちゃん。ちょっとビックリするくらい美男美女のカップルなのにまったくとんがっていない、とても人懐っこくて底抜けに明るいまぶしいようなふたり組だ。ざっくばらんに話をするたびに、俺はこのカップルのことが好きになった。
帰りの電車で、偶然このふたりといっしょになった。俺が気づいて「おーい」と手を振ると、ふたりはとたんに破顔して「あああ!! 大塚さーん!!」とパタパタと手を振り回す。俺は笑いながらJ君の隣に腰を下ろし、名古屋駅に着くまでの20分ほどのあいだ、ふたりとの『モンハン』トークを楽しんだ。聞くとふたりは東京の下町生まれの下町育ちで、地元の仲間数人と”狩猟会”を結成して日夜狩りに明け暮れているという。効率重視のストイックな狩りよりも笑いながら騒がしく遊ぶほうが好きということで、「だからモンハンフェスタで4人衆が見せてくれる協力プレイの様子が大好きなんです」とJ君はうれしそうに笑う。
そんなふたりに、俺は聞いた。「モンハンフェスタ、楽しかった?」と。この質問にKちゃんは「よくぞ聞いてくれました!」とばかりに目を輝かせて、元気な声でこう答えた。
「もう、めちゃくちゃ楽しかったですよぉ!! 本当に来てよかったね、ってふたりで話していたんですもん!!」
これからふたりは高速バスに乗って、5時間以上かけて東京に戻るという。
「経費節約です(苦笑)」とテレくさそうにJ君。20台前半のふたりには、交通費も馬鹿にならないのだろう。それにしても丸1日イベント会場で遊んだあとに長時間バスで移動するのは疲れるだろうに……。俺は素直に、このときの胸の内をふたりに伝えた。「疲れるだろうけどがんばってね」と。するとJ君はにっこりと笑って、しっかりと俺のほうを向いてこんなことを言った。
「疲れますけど、平気です。バスに乗ってるあいだ中、今日のイベントのことをあれこれと振り返って噛み締められるから。本当に、楽しかったなぁ^^」
Kちゃんもまっすぐな視線を俺に向けて、弾けるような笑顔を作った。
「ぜんぜんへっちゃらです! 大塚さんこそ、これから記事を作るんですよね? ホントに疲れてるでしょうけど、いつも楽しみにしているのでがんばってください!」
俺の身体に溜まっていた疲れが、スルスルと抜け出て行く。心から『モンハン』を楽しんでいる人との会話は、何にも勝る活力剤なんだよな。おかげで名古屋大会のリポート記事は、いつもよりもずっと早い時間にアップすることができたよ(笑)。
俺はふたりと連絡先を交換して、名古屋駅で別れた。またどこかで、会えるといいな♪
大塚角満
週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。
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