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【MHP 2nd G】第18回 新生ナナ・テスカトリの攻撃に愛を見た

 2008年4月15日現在の、大塚角満の『2nd G』進行度。

・村長下位……82回
・村長上位……12回
・集会所下位……49回
・集会所上位……50回
・集会所G級……0回

 じつはもう上位では最後の緊急クエストが出ていて(例のでっかいアイツです)、そこで止まっている感じ。”止まっている”というか”待っている”だな。この緊急クエストとG級に上がるときに対峙するモンスターについてはぜひとも新・へっぽこ3人組で挑んでみたいと思っていて、彼らといっしょに挑める日まで”待っている”って感じなのです。「じゃあとっととやってみろ」と言われそうだが、いま3人組のひとりである中目黒目黒が海外出張に行っていて、物理的に行きたくても行けないんですねぇ。さすがに江野本ぎずもとふたりで、ってわけにはいかないので、しばしG級はお預け。……でも考えてみると、先日シツコイくらい書いたティガレックス討伐にしてもオチるのはほとんど目黒なので、かえってふたりで(もしくはひとりで)出かけたほうがすんなり倒せるような気も……。まあでも、新・へっぽこ3人組におけるスラップスティックのほうが俺自身が見ても圧倒的におもしろいので、気長に3人が揃う日を待つことにします。

 というわけでまだまだしばらく、当コラムでは下位やら上位のことを書き続けますので、皆様どうぞ飽きずに読んでやってください(笑)。

 さて今日は、まだまだ上位や下位をウロウロしている分際で、まるで真理を見たかのようにエラそうに、あるモンスターの行動について書かせていただきたい。それが表題の炎の女帝”ナナ・テスカトリ”なのです。なぜナナのことを書くのか。じつは下位と上位をひととおり遊んでみて、いちばん度肝を抜かれたのがナナ・テスカトリの動きだったからだ。本来こういうことは、G級やネコートさんクエストをこなしまくって初めて書いていいのだろうが、ナナちゃんの動きにひどく感銘を受けたのでそのことを書かせてください。

 ナナ・テスカトリは村長の下位クエストに登場するが、じつはつい最近まで狩猟していなかった。というのも、この”皇妃座すは炎の宮殿”というクエスト(関係ないけどこのクエスト名、シリーズの中でも1、2を争うほど好きです)、詳しくは書かないけど採集にもってこいだったので、限界まで利用してやろうと思っていたのだ。でも、ナナの素材で作る火属性のガンランスが欲しくて欲しくて我慢ができず、ついに先日、ナナ・テスカトリ討伐に出向いたのだ。

 久しぶりに会ったナナ・テスカトリは、相変わらず顔色が悪かった。パっと見、ルックス的な変化はなさそうだ。……でももしかすると、”ナナLOVE”の人が見たら「いやいや。最近痩せてキレイになったんだよ」なんて言うかもしれないが、それほどボクは彼女のことを愛してはいないので、微妙にキレイになったところで確認できません(何を言ってんだ)。まあそんな感じで、少なくとも俺が見た限りでは『2(ドス)』の時代からいるナナ・テスカトリそのもの。というわけでさっそく俺は油断満載状態になった。じつは俺はナナの素材から作るガンランスはもとより、”エンプレス”シリーズの防具デザインが大好きなので、『2(ドス)』でも『2nd』でもナナ・テスカトリは狩りまくっていたのである。要するに俺のフィルターを通して見たナナ・テスカトリは”勝手知ったる”モンスター。つまり”余裕で狩れる相手”ってことですね。

 しかし狩猟がスタートしてすぐに、俺は「あれ?」と思った。目の前にいるナナの動きに、かすかな違和感を感じたのである。なんと言うか、昔好きだった女の子と数年ぶりに出会って、「あれ? なんか昔よりキレイになった……?」って思った瞬間に似ている気が……。ていうか俺、こんな比喩ばっか使ってるな……。まあそれはどうでもよくて、どうやらナナのいくつかの細かい動作が、俺を戸惑わせたようだ。

 たとえば突進。まるで怒ったメス猫のように、走り出すまえに「うぎゃ!」って感じに雄たけびをあげて上体を反らすようになった。これ丸っきり、我が家のメス猫がオス猫の狼藉に怒り狂って飛びかかるときと同じ動きである。また前方に飛んでくる”飛びかかり”攻撃のまえに、一瞬だが”タメ”が入るようになった。これもまた、ウチのメス猫と同じ動きである。そして炎のブレス。これは動作自体は『2(ドス)』や『2nd』のナナと変わりはないが、怒り時のブレスのリーチが尋常ではなくなっている。これもウチのメス猫とそっくり……って、そんなわけはないですね。そうですね。

 こういった”進化”が随所で見られるナナ・テスカトリだが、俺がいちばん「!!!」となったのは怒り時の尻尾振り攻撃だ。なんとチラチラと粉塵のようなものが舞い散ったかと思うと、それに着火するように振り回されたナナの尻尾の周囲がボンボンボン!! と爆発するようになったのだ。こいつには驚いた。ずっと以前、『2nd G』のプロデューサーである辻本良三さんと話をしていたら、ふいに彼が「今日、ナナの新しい攻撃でオチました」と言っていたことがあるのだが、この爆発する尻尾を見て「これのことだな!!」と確信した次第である。

 こうした新しい攻撃やモーションを見て心から感じるのが、この『モンスターハンター』シリーズのモンスターを担当しているクリエーターたちの”愛情”と”観察眼”である。モンスターをきっちりと、『モンスターハンター』という世界観の中で”生きる存在”として捉え、「この形、この性格だったらこういう動きをするはずだ」と考えつくしたうえで、彼らに命を吹き込んでいる。熟考のうえで動きを紡ぎ、モンスターを生きた存在にする。今回のナナ・テスカトリを見て俺はしみじみと「『2nd G』のモンスターの攻撃は愛に満ちている!」と思ったのである。そして同じことを、ヒプノックを狩ったときにも強く思った。ヒプノックはその名のとおり”睡眠攻撃”を得意とするモンスターだが、『2nd G』のヒプノックは滅多に睡眠攻撃をしてこない。これはきっと、ヒプノックにとって睡眠攻撃は切り札であり、最後の砦でもあるので、「ここぞ!」ってときじゃないと使わないのであろう。要するに、ガンランスの竜撃砲と同じだ(そうか?)。こういったところにも、モンスターを”立たせよう”とするクリエーターの愛と、付け入る隙を残すことでハンターのモチベーションを上げるという、我々ハンターに対する確かな愛を感じる。……と言いつつ、G級に上がったら自分がどんな感想を漏らすのかまるでわからないけどね(苦笑)。

 ……しかし今日のコラム、意味わかるかな……。

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投稿者 大塚角満 : 16:18

大塚角満

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週刊ファミ通副編集長にして、ファミ通グループのニュース担当責任者。群馬県出身。現在、週刊ファミ通誌上で“大塚角満のモンハン研究所”というコラムを連載中。そこら中に書き散らした『モンハン』がらみのエッセイをまとめた単行本『本日も逆鱗日和』シリーズ(4巻)が発売中。また、そこからのスピンオフとして別の視点から『モンハン』の魅力に迫る書き下ろし作品『別冊『逆鱗日和』 角満式モンハン学』シリーズも。このブログではさまざまなゲーム関連の話題を扱うつもり。一応、そのつもり。


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